G入口側(2009年4月3日)
イオンワンダーシティ店側から(2009年4月3日)
F入口側(2009年4月3日)
E入口側(2009年4月3日) 手前は5F・RF立体駐車場スロープ
シネマ棟(旧ダイヤモンドシティ・ワンダーシティ本館から撮影)
D1入口側(2018年10月14日)
mozoワンダーシティ (モゾ・ワンダーシティ、英:mozo wonder city )は、愛知県 名古屋市 西区 二方町 に所在するイオンモール 運営のモール型ショッピングセンター 。
概要
店舗
1994年 (平成 6年)開業のワンダーシティ (後のイオンモール名古屋ワンダーシティ 、以下「イオン名古屋WC」と表記)の建て替え・改装店舗として、2009年 (平成21年)にオープン[ 新聞 2] 。イオン名古屋WCと同じく三菱商事 グループとイオンモール(イオングループ )の共同で建て替えが行われた[ WEB 6] 。
10万平方メートル を超す敷地に、イオン と約230の専門店からなる本棟 (店舗棟 )、イオンシネマ などからなるシネマ棟 、グンゼスポーツクラブ などからなるスポーツ棟 で構成され、愛知県内の郊外型SCとして最大級の規模を誇る。2013年 (平成25年)2月現在の総賃貸面積は101,000m2 (シネマ棟を除く)であり、2023年(令和5年)4月時点でイオンモールの中ではイオンレイクタウン 、イオンモール幕張新都心 、イオンモール新利府 に次ぐ4番目と、最大クラスのグループに入る[ WEB 7] 。なお、名古屋市大規模小売店舗届出一覧では、73,446m2 と記載されており、複数の商業施設を一括で申請しているものを除けば、名古屋市内では最大クラスとなる[ WEB 8] 。
開設時からLED光源の積極活用や壁面緑化など、環境配慮の設備を取り入れており、2010年 (平成22年)9月には、壁面緑化で都市緑化技術開発機構の第9回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクールの国土交通大臣賞を受賞している[ 新聞 4] 。また、2014年 (平成26年)11月11日には商業施設REITで初のDBJ Green Building認証 を取得した[ WEB 9] 。
周辺環境
名古屋環状2号線 (名古屋第二環状自動車道 および国道302号 )に隣接しているほか、名鉄 犬山線 ・名古屋市営地下鉄 鶴舞線 上小田井駅 から徒歩で約5分、JR東海交通事業 城北線 小田井駅 より徒歩で約7分の場所にある。
周辺にはマンションや住宅地が多く、元来は工業地域であるため、山崎製パン の名古屋工場などとも隣接・近接している。
施設の位置づけと管理会社
前述の通り、開店当初より三菱グループとイオングループが共同で店舗開発を行ったSCである。施設の所有は、本棟とスポーツ棟と、シネマ棟で異なる。本棟は、三菱商事から日本都市ファンド投資法人に資産譲渡され、イオンモールがそれらから委託を受けて運営している[ 注釈 3] 。一方で、シネマ棟は、三菱HCキャピタルが所有している[ 注釈 4] 。なお、土地建物の資産管理については、ショッピングセンター建設前にあった工場(三菱商事グループの「愛知紡績」)の後身である「ザイマックスアルファ」(グループ再編で現在は「ザイマックス東海」)が受託している。以上の関係性から、ショッピングセンターの事業者は、日本都市ファンド投資法人で、運営面も三菱グループが主体であるため「イオンモール」のブランドを掲げておらず [ 1] 、セールやイベントなどの企画もイオンモールとは異なっている(ただし、一部は、同内容、同一企画を実施する場合もある)。
名古屋市への地域貢献活動実施状況報告書は、三菱HCキャピタルエステートプラス株式会社が提出している[ 2] [ 3] [ 4] [ 注釈 5] 。
開店までの経緯
旧本館・別棟(ワンダースクエア、センタービル等)の閉鎖後にスクラップアンドビルド で新本棟を建築。別棟として既設されている建物のうち、スポーツ棟は旧本館の閉店時に移転継続営業先として2007年に開設されていたものである[ 注釈 6] 。また、シネマ棟は旧本館の営業期間中の2000年に完成したが、新本棟の建設中は、1階部分へジャスコワンダーシティ食品館が仮入居していたほか、完成後は2階層がペデストリアンデッキ で接続され、ジャスコワンダーシティ食品館は、新本棟完成後ジャスコワンダーシティ店(現在 イオンスタイルワンダーシティ店)の食料品売り場として移転した。
歴史
2007年(平成19年)
8月20日 - ダイヤモンドシティ(現在のイオンモール)とアイテックス(旧愛知紡績、現在のザイマックス東海)が運営管理した旧館の営業が終了[ 新聞 2] 。
8月31日 - 施設を保有する日本リテールファンド投資法人 (現在の日本都市ファンド投資法人)が、リニューアル工事の実施に伴って「ワンダーシティ21」として所有する建物・土地(スポーツ棟を含む)を、原資産管理者である三菱商事へ再売却[ 新聞 5] [ 注釈 7] 。
2009年(平成21年)
1月19日 - 新SCの看板表記をmozoワンダーシティ とすることを発表[ WEB 10] 。
2月28日 - 届出店舗名が上小田井ショッピングセンター に変更(届出店舗のワンダーシティ21とワンダーシネマ10が統合する形)。
3月5日 - グランドオープン日を4月21日とすることを発表[ WEB 11] 。
4月21日 - グランドオープン[ 新聞 2] 。名古屋開府400年祭のキャラクターなどが参加し、開設記念式典を開催。
2011年(平成23年)
3月1日 - イオン株式会社のブランド再編に伴い、「ジャスコワンダーシティ店」から「イオンワンダーシティ店」と店舗名称が変更される[ 新聞 6] 。
10月3日 - 三菱商事[ 注釈 8] が、本棟、立体駐車場棟、スポーツ棟(シネマ棟以外の建物)およびその敷地の所有権(本ショッピングセンターを信託財産とする不動産信託受益権の準共有持分)の10%を系列の不動産投資信託子会社、日本リテールファンド投資法人(JRF)へ信託譲渡[ WEB 12] 。
2012年(平成24年)
9月15日 - エディオンの店舗ブランド統合に伴い「エイデン小田井モゾワンダーシティ店」から「エディオン小田井モゾワンダーシティ店」に変更される。
10月2日 - 三菱商事[ 注釈 8] が、本棟、立体駐車場棟、スポーツ棟(シネマ棟以外の建物)およびその敷地の所有権(本ショッピングセンターを信託財産とする不動産信託受益権の準共有持分)の50%を系列の不動産投資信託子会社、日本リテールファンド投資法人(JRF)へ信託譲渡[ WEB 13] 。
2014年(平成26年)
10月1日 - 三菱商事[ 注釈 8] が、本棟、立体駐車場棟、スポーツ棟(シネマ棟以外の建物)およびその敷地の所有権(本ショッピングセンターを信託財産とする不動産信託受益権の準共有持分)の20%を系列の不動産投資信託子会社、日本リテールファンド投資法人(JRF)へ信託譲渡[ WEB 14] 。
2015年(平成27年)
9月15日 - 三菱商事[ 注釈 8] が、本棟、立体駐車場棟、スポーツ棟(シネマ棟以外の建物)およびその敷地の所有権(本ショッピングセンターを信託財産とする不動産信託受益権の準共有持分)の20%を系列の不動産投資信託子会社、日本リテールファンド投資法人(JRF)へ信託譲渡し、全施設の所有権の譲渡が完了[ WEB 15] 。
9月18日 - リニューアルオープン。直営店舗の「イオン」は、オープン前に2日閉店し改装工事を行い「イオンスタイル」ブランドの店舗に移行した。専門店は、全230店舗のうち、163 店舗(新店80 店舗、改装・移転 83 店舗)が半年かけて新しくなった。「mozo 公園」をコンセプトに、東西の共有部分(イベントスペース)をはじめ通路の中央部などにベンチを兼ねたオブジェ「mozo tree」を設置し、通路にはグリーンタイルカーペットを敷くなど、環境デザインの刷新を行った。また、館内のほぼ全域にFree-Wifiを整備した。また、従来は「mozo de スロット」でメンバーズカードのポイントに応じて参加できるスロットマシーンでの金券発行(くじ)だったが、ポイントがそのまま商品割引につながる新メンバーズカードへ移行した。
2018年(平成30年)
同年1月から2度目の改装・テナントの入れ替えを実施。同年の秋まで実施される予定である[ WEB 16] 。
2019年(令和元年)
2020年(令和2年)
店舗構成
本棟はイオンスタイルワンダーシティ店を核店舗として、準核店舗にハンズ 、OPA (紀伊國屋書店 ・島村楽器 ・新星堂 などが入居)、ACTUS 、ZARA 、PETEMO 、GiGO(旧 セガ) 、ユニクロ 、niko and... 、無印良品 、Francfranc 、スポーツデポ 、ザ・ダイソー などが入居している。専門店街は各階層ごとに業種や取扱い品目が分けられ、1階が衣料品・食品、2階は衣料品、3階は子供・家族関連、4階はスポーツや文化関連となっている。
2階の連絡橋で本棟2階と連絡されているシネマ棟には、イオンシネマ ・ワンダー(10スクリーンのシネマコンプレックス )やエディオン が入居している。地上通路で本棟と連絡しているスポーツ棟にはスポーツクラブなどが入居している。
また、イオン寄りに「イーストコート」、ZARA レディス・ジェラートピケ寄りに「ウエストコート」と呼称する催事場があり、コンサートや季節特売などの催事に活用されている。
将来構想
リニューアル事業
1994年 (平成6年)に開業した店舗の全面建て替えのリニューアル事業は2009年 (平成21年)に完了しているが、その後上記の年表の通り2015年 (平成27年)9月に施設内店舗の大規模リニューアルを実施。他にも下記の増床構想が示されている。
増床計画
シネマ棟の増床(3階部追加)構想がある(名古屋市への申請書の注釈として記載)ほか、本館棟横の立体駐車場棟の1階は店舗化が可能なように天井が高く作られている。
交通アクセス
パークアンドライドを推進。名鉄・地下鉄各駅周辺の指定駐車場から公共交通を利用した場合、買い物金額に応じて駐車料金を助成する制度を実施している。また、manaca で上小田井駅まで公共交通を利用した場合は「mozoエコポイント」を進呈し、基準数に達した場合は交通費を助成する制度も実施している。
名鉄 犬山線 ・名古屋市営地下鉄 鶴舞線
JR東海交通事業 城北線
名古屋第二環状自動車道 (名二環)
駐車場
駐車場は5140台完備されている。高さ制限は2.2m、シネマ館は2.1m。
脚注
注釈
^ シネマ棟は2000年 (平成 12年)11月10日 、スポーツ棟は2007年 (平成19年)8月26日 に開業。
^ 日本リテールファンド投資法人 および三菱商事株式会社 からの受託(シネマ棟以外は、日本リテールファンド投資法人からの管理委託である、パススルー型マスターリース契約およびプロパティマネジメント契約[1] )となっている。なお、旧ダイヤモンドシティ・ワンダーシティと同様、シネマ棟以外のパススルー型マスターリース契約については、ザイマックス東海(SC敷地の元になったアイテックス(旧愛知紡績、[2] )の不動産管理部門を株式会社ザイマックスプロパティズが買収したため)が受けている。それを介してプロパティマネジメント契約はイオンモールが受託している(日本リテールファンド投資法人第23期アニュアルレポート )。なお、アイテックスがザイマックスの子会社になり、本SCに間接的に関与している理由は、敷地の一部がアイテックスの退職金支払請求債権の担保となっているためである。
^ 三菱商事が原資産保有者で、当時は三菱商事グループであった⽇本都市ファンド投資法⼈(現在はKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)系列)が三菱商事から資産を取得して運用している。そのため、ショッピングセンターの事業者は、⽇本都市ファンド投資法⼈となる。店舗の運営・管理については、イオンモールへ運営を委託(パススルー型のマスターリース契約で、プロパティマネジメントを行う)し、建物など不動産の管理は、株式会社ザイマックス東海が行っている(三菱商事に資産譲渡される前の原資産所有者である愛知紡績の後身)。なお、2009年の建て替え時の契約上は、ここに示した法人が共同設立した、特定目的会社の「上小田井SC2合同会社」が保有となっていた。
^ イオンモールが賃借し、イオンモールが直接運営している
^ 以前は、イオンモール株式会社、⽇本リテール・ファンド投資法⼈(後の日本都市ファンド投資法人)、三菱UFJ信託銀行株式会社と三菱HCキャピタルプロパティ株式会社の連名と提出者が変遷している
^ スポーツ棟は2007年(平成19年)8月26日に開業。また、旧ワンダーシティの別棟「ワンダースクエア」内にあった「ワンダー動物医療センター」や「ペットプラス(ペットショップ)」は、旧ワンダーシティ閉鎖後、「AHBインターナショナル(アテナ動物医療センター・Beauty Plus・ペットプラス)名古屋西店(現:イオンペット ペテモ名古屋西店)」として、道を隔てた隣接地に移転し営業を継続。後に、ペットショップ機能はmozoワンダーシティ店に集約し、現在は、イオンペット(ペテモ)の名古屋地区の中核動物病院やしつけ教室、ペットグルーミング・ペットホテルとしてペテモ mozoワンダーシティ店と連携しながら存続している(https://www.aeonpet.com/shop/nagoyanishi/index.html)。
^ 手続き上は、再開発の事業主体の三菱商事による特定目的会社「上小田井SC2合同会社」に売却
^ a b c d 契約上は特定目的会社の「上小田井SC2合同会社」
出典
WEB
新聞
参考文献
関連項目
外部リンク
名古屋市届出関係
大規模小売店舗立地法による届出公示
地域貢献実施状況報告書