P2Pウェブホスティング

P2Pウェブホスティング: P2P web hosting)とは、P2Pネットワークを利用してウェブページへのアクセスを分散させるウェブホスティング方式である[1]。これは、専用のWebサーバとユーザー側のクライアントコンピュータ間でウェブデータを分配するクライアントサーバモデルとは区別される。P2Pウェブホスティングは、P2Pウェブキャシュ英語版コンテンツデリバリネットワークの形態を取ることもある。

比較

P2Pウェブホスティングでは、クライアントサーバの区別がなく、すべてのノードがサービスを要求し応答することができる。すべてのノードがデータを保存可能であり、リソースを生成し消費することができるため、ホスティングのリソース共有能力はノード数の増加と共に拡大する。これはクライアントサーバ型ウェブホスティングよりも低コストである場合が多い。P2P共有は、大容量ファイルを2台のマシン間で共有する際の帯域幅を節約することを目的としており、データの共有において非常に効率的である。この方式はセキュリティの欠如によりリスクを伴うことがあり、P2Pサイトで見つかり共有されるファイルの多くは違法または使用中のマシンにとって危険である可能性がある。

クライアントサーバ型ウェブホスティングでは、クライアントとサーバが明確に区別され、中央サーバがデータを保存し、クライアントからのサービス要求に応答する。クライアントサーバ型ネットワークはより安定しているが、クライアント数が増加すると性能が低下する傾向がある。また、全データが中央のWebサーバに保存されホストがアクセス可能であるため、データの管理はより容易である[2]

名称 初版リリース年 匿名性 高速性 ファイル単位の編集権限 ファイル単位の閲覧権限(P2P) オフライン互換性[注釈 1] FOSS実装 備考
Freenet 2000 Yes No No No Yes Yes
Osiris英語版 2010 Yes Yes No No Yes No
IPFS 2014 No Yes No No Yes Yes
Maelstrom 2014 No Yes ? ? ? No 2015年以降プロジェクトは停止していると見られる[3]
ZeroNet 2015 Yes Yes Yes No Yes Yes DHT
Dat 2013 No Yes ? ? Yes Yes Beakerで閲覧可能。また、Firefoxでは実験的アドオンにより閲覧可能[4]
Stacks英語版[5] 2015 Yes Yes ? ? Yes Yes

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ ホスティング元のノード(最初にホスティングしていたコンピュータ)が停止しても、ユーザーがそのウェブサイトを使用(閲覧)可能か。

脚注

  1. ^ Peer-To-Peer File Sharing”. Active Web Hosting. 2020年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月3日閲覧。
  2. ^ Difference between Client-Server and Peer-to-Peer Network”. geeksforgeeks. geeksforgeeks. 2024年9月27日閲覧。
  3. ^ Maelstrom - The Official BitTorrent Blog”. blog.bittorrent.com. 2022年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月9日閲覧。
  4. ^ Dat P2P Protocol”. Firefox Add-ons. Mozilla. 2018年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月17日閲覧。
  5. ^ Blockstack”. Blockstack.org. 2021年1月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
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