PAYDAY 2
PAYDAY 2 (ペイデイ2) とは、Overkill Software (en:Overkill Software) によって開発され、505 Gamesが販売している協力型ファーストパーソン・シューティングゲームである。2011年に発売された『PAYDAY: The Heist』の続編にあたる。Microsoft Windows、PlayStation 3、Xbox 360用に2013年8月13日に発売された。2015年6月、「クライムウェイブ・エディション」というサブタイトルがつけられた当作品の改良版がPlayStation 4とXbox One向けに発売された (ヨーロッパでは6月12日、北米では6月16日)[2]。 概要前作の出来事から2年後、新しいギャングがワシントンD.C.にやってきて銀行強盗を行う。プレイヤーはギャング内の16人のメンバーの内1人を操り、自分だけで、または最大3人のAIか最大3人の他プレイヤーと強盗を実行する。 強盗の内容も様々であり、銀行、宝石店などを襲うこともあれば、選挙を操作して汚職政治家を陥れたり、銃や核弾頭の密輸を行う場合もある。 今作は前作よりも多くのプレイヤーに関するカスタマイズができるようになり、またステルスプレイの仕組みが改められた。 今作のプロモーションのために、付随するストーリーを描いた短編映画が作られ、インターネット上で公開された[3]。本作は予約購入のみで採算が取れ[4]、その内容も高評価を受けたゲームとなった。「クライムウェイブ・エディション」は、新たなコンテンツとそれまでの全てのDLCを含み、そのグラフィックも向上している[5]。 ゲームプレイこのゲームでは、プレイヤーがその多様な「強盗」ジョブを一人で実行するのか、それともAIと共に、あるいは他のプレイヤーと行うのかを選択できる。ステルスに重きを置かれたジョブも存在し、それをクリアするとボーナスの経験値と金が手に入る。 ジョブ選択画面はCrime.netというウェブサイト様になっていて、ワシントンD.C.の地図上に契約できるミッションのアイコンが定期的に出現する。プレイヤーはその現れている契約を選ぶか、既に別のプレイヤーが始めている契約に参加するか、海外口座にあるゲーム内マネーで契約を買う。7つの難易度レベルがあり、クリアするレベルが高いほど金と経験値が多く支払われる。独立した難易度設定として、より多くの経験値を手に入れられるが一度失敗するとリトライできない「プロ・ジョブ」という状態を追加することができるミッションもあったが、後のアップデートでその機能は取り除かれた。ゲーム内時間での複数日に渡って行うジョブもあり、それぞれの日で異なる目的を持ったミッションが示される。一日を終了した後に逃走ミッションが発生することがあり、そこでプレイヤー達の本来の逃走計画は妨害され、彼らは生き延びて代わりの逃走経路にたどり着かなければならない。 本作の多くのジョブがステルスでクリア可能である。監視カメラに発見されず、警備員を避けるあるいは音を立てずに殺し、目撃した市民に警察へ通報させなければ、警報は鳴らず、プレイヤー達は経験値ボーナスを入手できる。さもなければプレイヤー達は定期的な警察の集中急襲に耐えながら、目標をこなし、略奪品を投下地点まで運び、逃走地点に到達しなければならなくなる。敵のほとんどはワシントン警察のSWAT部隊であるが、難易度が増加するにつれFBISWATや GenSecという警備会社、最終的には国土安全保障省が登場する。その中には何種類かの特殊隊員が含まれる。特殊隊員は、Payday 2の全対応機種において、その特徴的な装備から名付けられた「シールド」、「テイザー」、そして防弾に近い改造対爆スーツを着た「ブルドーザー」、「スナイパー」が登場する。クライムウェイブ・エディションとPC版で、潜入と近接格闘術のエキスパートである「クローカー」が、PC版限定で回転式銃座と接近阻止武器を備えた強固なバン、隊員の体力を最大まで回復させる「メディック」、また「キャプテン・ウィンター」が出現する。キャプテン・ウィンターは強く防護されたベテラン警察官で、自らが退却させられるまで警察の急襲状態を維持し、隊員の能力を高める。 プレイヤーはダメージを多く受けすぎると倒れ(ダウン)、操作不能になる。そのプレイヤーは誰にも助けられないか、回復せずに一定数回ダウンした場合、拘留される。拘留されたプレイヤーは、低難易度では一定時間経過すれば拘留所から出られるが、より高い難易度ではチームメイトが人質を取りそのプレイヤーと交換しなければ、そこから出ることはない。全てのプレイヤーがダウンしているか拘留所にいる場合、ジョブは失敗となる。 毎ジョブの終了時に、それぞれのプレイヤーは画面上に表示された3枚のカードの中から1枚を選ぶこととなる (これを「ペイデイ (給料日)」と呼ぶ)。このボーナスカードは武器のカスタムパーツ、マスク、マスク用のカラーや生地、経験値、金のいずれかになる。プレイヤーはマスクを購入、カスタマイズすることができるが、これは完全に外見だけの変更であり、ゲームプレイ自体に影響を与えない。 ゲームを通して、プレイヤーは金と経験値を貯めていくこととなる。金は2種類に分けられる。自分の総取り分の20%が直接プレイヤーに与えられ、それを武器やマスクの購入に費やすことができる。残り80%は各自の「海外口座」に送られる。ストーリーの中で、この口座にある金はプレイヤーの退職資金である、と示唆されるものの、仲買人から契約を買う、Overkillが実施する特別期間中にジョブをこなさずボーナスカードを買う、あるいは「インファマス」になるために使うことができる。 経験値を得るほど、名声レベルが上がっていく。レベルが上がればスキルポイントが手に入り、それを消費して、5つの犯罪者タイプ、プレイスタイルに大別されたスキルツリーから能力やボーナスを得ることができる。全てのツリーを最大にすることはできないため、プレイヤーは大抵、それぞれのツリーからスキルを適切に選び、組み合わせて、有用性を高めることが推奨される。また、プレイヤーは得た経験値の量に合わせて、「パーク・ポイント」を手に入れる。それを使用して「パーク・デッキ」から追加ボーナスを解除する。強盗を開始する前に、予め決めておいたそれぞれのスキル、パーク、武器、装備で構成された5つのプロフィールのいずれでミッションを遂行するか、コスト無しで変更することができる。 名声レベルが100に達すると、プレイヤーは自分の「インファミー」レベルを上げることが可能となり、このレベルは最大で25である (2015年3月5日の時点でPS3とXbox 360版において、最大インファミーレベルは5である)。インファミーレベルを上げることを「インファマスになる」というが、それによってプレイヤーは特殊なスキルツリーにアクセスでき、ロビー画面で特別なポーズを取れるようになる。しかし、インファミーレベルを上げる時に、プレイヤーの所持金と経験値は全て失われ、自分の海外口座から合計2億ドルが差し引かれる (海外口座からの控除はインファミーレベル5に達するまでのみ) 登場人物声はゲーム本編の声優、演は短編映画の俳優を示す プレイヤーキャラクター
DLC
協力者
契約者プレイヤーキャラクターである強盗たちの雇い主もしくは仕事の依頼者。
NPC
DLC本作がリリースされてから、本作用には24を超えるダウンロードコンテンツ (DLC) が発売されている。それらには新たなジョブ、銃、ゲーム・メカニズムが含まれる。おおよそ武器パックDLCにはギャング達の武器ディーラーである、プロモーション用短編映画で紹介されたゲージの名がついている。新しいキャラクターであるブッチャーを通じて後に紹介される武器パックもあるが、最近の殆どの武器パックは再びゲージによって支給されている。 "Payday 2: Hotline Miami"はDennaton GamesとOverkillの共同プロジェクトであり、『ホットライン・マイアミ』 に影響を受けたジョブが含有される。ジョン・ウィック・パックはライオンズゲートとOverkillのコラボレーションであり、映画『ジョン・ウィック』からPayday 2に名義としてのキャラクターが登場する。2015年、ライオンズゲートとの2回目のコラボレーションである、Point Break に注目したDLCが発表され、その映画を基にした2つのジョブと1人のキャラクターが含まれている。 スウェーデンのゲーム会社Coffee Stain Studios との共同プロジェクトとして、"ゴート・シミュレーター・ハイスト"が2016年1月14日に追加された。このDLCは車に積まれていた薬物を飲み込んだヤギを主人公たちが追い回すというストーリーである[9]。また、『ゴートシミュレーター』側でも本作を意識した内容のDLCが配信された[10]。 2015年に制作された映画『ハードコア』を基にした、"ハードコア・ヘンリー・パック"は2016年3月24日に追加された。このパックはジミー・キャラクター・パックとハードコア・ヘンリー・ハイストの2つのDLCに分割された。 参考文献脚注
外部リンク |
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