SL村上ひな街道号
(2007年3月) SL村上ひな街道号(エスエルむらかみひなかいどうごう)は、2002年(平成14年)より東日本旅客鉄道(JR東日本)が羽越本線で運行している臨時快速列車(2006年のみ団体専用列車)の名称である。 概要![]() 新潟県村上市で残されている町屋と、古くから受け継がれている雛人形を全国の人々に見てもらおうと毎年行われるイベント「町屋の人形さま巡り」にあわせて、2002年(平成14年)以降に毎年運転されている。列車の特徴として、列車名にもある蒸気機関車 (SL) による牽引が行われている。 運行形態2006年の運転までは新潟駅と村上駅を往復する経路であったが、2007年から2017年は復路は新潟駅に向かわず、新発田駅からそのまま羽越本線を南下して車両基地がある新津駅へ運行する経路に変更となっている。なお、2006年(平成18年)の運転時における上り列車は途中の駅で1時間近く停車するダイヤになっており、新発田駅でこの列車より早く新潟駅に着く普通列車に乗り換える事ができた。また2017年度の運行より、新潟駅が高架化されたため、往路も新津駅始発となった。 停車駅使用車両
沿革
別愛称での運転村上にちなんでSL牽引で運転された主な列車を挙げる。 SL村上大祭号番外編として、2003年(平成15年)および2004年(平成16年)の7月6日には、毎年7月6・7日に村上市で開催する村上大祭にちなんだ「SL村上大祭号」が運転された。運転区間やダイヤは「SL村上ひな街道号」と同じであるほか、車両は運転期間中だった「SLばんえつ物語」と共通のC57 180および同列車用の客車を使用して運転された。 日曜日となる2003年(平成15年)は臨時快速列車として、平日となる2004年(平成16年)は団体専用列車として設定されたが、この年以降は同列車の設定はなされていない。 なお、C57 180の動態復元(1999年)以降における白新線・羽越本線への乗り入れは2003年の当列車の牽引が初めてであった[21]。 SL村上屏風まつり号上記の「SL村上大祭号」以降は「SLばんえつ物語」運転期間中は村上へのSL牽引列車の運転が途絶えていたが、2010年(平成22年)9月25・26日、村上屏風祭りにあわせて「SL村上屏風まつり号」が初めて設定された。2007年(平成19年)より使用している運行ダイヤ・運行区間をもって2日間運転され、復路列車では一部車両を貸し切って「SLレトロ・ハイボールトレイン」と銘打ち、ハイボールやビールの飲み放題を提供するサービスも行われた[22]。 また、JRが季節ごとに発表する当初の臨時列車運転計画には含まれていなかったが、2011年には9月17・18日に新潟駅→村上駅→新津駅間の臨時列車として設定された。この時は、指定席車両が1両であるのに対して自由席車両が5両設定されており、運行主体者のJRは「座席指定券が不要(乗車券のみで乗車できる)SL列車」であることをアピールポイントの一つとしていた[23]。なお、この年は7月末に発生した新潟・福島豪雨に伴い磐越西線が被災し、「SLばんえつ物語」は長期運休となっており、本来は「SLばんえつ物語」として両日とも運転される予定であった[24]。 脚注
関連項目
外部リンク |
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