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The Hanging Tree (ハンガー・ゲームの曲) 」は
暫定的なもの です。
(2019年2月 )
The Hanging Tree (ハンギング・ツリー)は、2014年公開の映画『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス 』の劇中歌 である。
スーザン・コリンズ の小説『Mockingjay (英語版 ) 』が初出の歌であり、同小説の映画化に際してジェームズ・ニュートン・ハワード が作曲して映画『The Hunger Games: Mockingjay, Part 1 』の劇中歌となった。作中ではジェニファー・ローレンス が演じるカットニス・エヴァディーン (英語版 ) が独唱 で歌っている他、エキストラが合唱 で歌っている。歌詞の内容は、亡くなった恋人が深夜に縛り首の木 (Hanging tree)に現れるという怪談風の物語である。劇中では歌詞の「necklace of rope(縄のネックレス)」を「necklace of hope(希望のネックレス)」に代えて、希望を訴えた歌詞で歌われている。
映画The Hunger Games: Mockingjay, Part 1 はミュージカル映画 ではなく、劇中で俳優が歌った本曲は2014年11月14日リリースの初版のサウンドトラックアルバムには収録されていなかったが[ 2] 、2014年12月3日リリースの拡張版のサウンドトラックアルバムに収録され[ 3] 、2014年12月9日に音楽配信でシングル曲としてリリースされた。後発でリリースされたにもかかわらず、ヒットチャートの上位ランキングに入り、『ハンガー・ゲーム・シリーズ (英語版 ) 』映画シリーズのサウンドトラックの中ではトップクラスの評判を得ており、各国でのゴールドディスク 認証を得ている。
作曲
スーザン・コリンズ が小説Mockingjay (英語版 ) (邦題:ハンガー・ゲーム3 マネシカケスの少女)で歌詞を執筆し、インディー・フォーク ・バンド、ザ・ルミニアーズ (英語版 ) のジェレミア・フレイツ (英語版 ) とウェスレイ・シュルツ (英語版 ) が歌詞にメロディをつけた[ 4] 。ジェームズ・ニュートン・ハワード はこれらの歌詞とメロディをベースに映画『ハンガー・ゲーム』シリーズの第3作The Hunger Games: Mockingjay, Part 1 (邦題:ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス)の劇中歌とした。
歌詞は英語で少ないフレーズを韻を踏んで7番まで繰り返している。歌詞を日本語意訳すると「あなたが木の元に来たなら、(フレーズ)、不思議なことが起きるけど不思議なことじゃない、真夜中に私たちが縛り首の木の元で会ったなら」という内容である。「(フレーズ)」は1番から4番で異なり、縛り首の木 に吊るされた恋人について述べている。5番から7番のフレーズは1番から3番のフレーズと順番は異なるが同一である。
劇中歌
劇中で、反乱軍のシンボルであるカットニス・エヴァディーン (英語版 ) はスノー大統領と彼が統治するキャピトルへの反乱のプロパガンダ ・ビデオ撮影の休憩中に、反乱軍メンバーのポルックスに促されて、川辺で父親から教わったThe Hanging Tree を無伴奏 の独唱 で歌った。元政府ゲーム・メーカーで反乱軍フィルム・メーカーのプルターク・ヘブンズビーはカットニス・エヴァディーンの歌った歌詞の「necklace of rope(縄のネックレス)」を「necklace of hope(希望のネックレス)」に変えて、希望を訴えた歌としてプロパガンダ・ビデオに収録し、プロパガンダ・ビデオをキャピトルを除く全区域に放送した。プルターク・ヘブンズビーは歌詞と戦争を恐ろしいものだと述べている。プロパガンダ・ビデオに触発された反政府の民衆は、The Hanging Tree の合唱を背景に、キャピトルの水力発電機関のダムを白兵戦 で爆破した。
映画ハンガー・ゲーム・シリーズはミュージカル映画 ではなく、シリーズを通して劇中で俳優が歌った歌はThe Hanging Tree 以外は存在していない。ジェニファー・ローレンス はインタビューで、映画のために歌を歌うことについて緊張していて、人前で歌うのは居心地が悪かったとコメントしている[ 5] [ 6] 。また、映画プロデューサーにエンディングソングYellow Flicker Beat を歌うことが決まっていたロード が歌って、劇中ではロードのボーカルに合わせたリップシンク で演じることを提案していたことを打ち明けている[ 7] 。
興業
初週20万枚を売り上げ、Billboard Hot 100 で12位、デジタル・ソング部門では2位にチャート入りして、映画『ハンガー・ゲーム』シリーズのサウンドトラックの中で最高チャートランキングを更新して登場した[ 8] 。また、ジェームズ・ニュートン・ハワード とジェニファー・ローレンス にとっての初めてのHot 100チャート入りの曲となった。2015年1月時点で、100万枚以上のダウンロード販売を売り上げている[ 9] 。
2017年にジェームズ・ニュートン・ハワード は、ヨーロッパで開催したコンサートツアー「3 decades of music for Hollywood」をチェコ・ナショナル交響楽団 などとステージを共有して公演し、コンサートでThe Hanging Tree が歌われた[ 10] 。コンサートツアーはイギリス のロイヤル・アルバート・ホール やドイツ のヤールフンデルトハレ (ドイツ語版 ) など15のコンサートホールを回った。サプライジング・イベントとして、ロンドン ではジェームズ・ニュートン・ハワードの娘のアヌークが歌手を務め[ 11] 、フランクフルト・アム・マイン ではドイツのフォークシンガー、ハンネ・カー (ドイツ語版 ) が演奏した[ 12] 。
リリース
The Hanging Tree は劇中歌として同映画の公式サウンドトラックアルバムThe Hunger Games: Mockingjay, Part 1 に収録してリリースされている。また、シングル曲として音楽配信 ・CDシングル でリリースされている。
2014年11月14日リリースの初版の公式サウンドトラックアルバムではエンディングソングYellow Flicker Beat のみが収録されてThe Hanging Tree は収録されていなかったが[ 2] 、2014年12月3日リリースの拡張版の公式サウンドトラックアルバムではYellow Flicker Beat とThe Hanging Tree の両方が収録された[ 3] 。その6日後にシングル曲として、2014年12月9日にアメリカ合衆国 で音楽配信でリリースされ、2014年12月19日にドイツ でCDシングルでリリースされた。
CDシングル収録曲 [ 2]
ゴールドディスク
各国でゴールドディスク の認定を受けている。
チャート
脚注
外部リンク