Wikipedia‐ノート:合意形成/「合意は必ずしも全会一致でなくてよい」旨の記述を追加する提案
「合意は必ずしも全会一致でなくてよい」旨の記述を追加する提案英語版のen:Wikipedia:Consensusでは、「合意とは何か」に相当する節の冒頭に、次のような記述があります。
英語版で上記の記述が導入されたのは、一人またはごく少数の人が頑固に妥協を拒否したときに、物事が何も進まなくなるのはおかしいという問題意識からだったようです。全会一致は確かに理想ですし、少数意見といえども切り捨てるべきではありませんが、すべのの意見を充分に検討した上で、妥協点を見出すために真摯な努力を尽くしてもなお合意に至らない場合には、あくまで「全員一致」にこだわるのではなく、より現実的に物事を進める手段を考えるべきです。そしてそういう場合に、もし一方の意見が明らかに多数派であるなら、少数派が多数派に従うのは自然なことでしょう。この辺りはバランスよく記述するべきですが、現状の日本語版のWikipedia:合意形成ではかなり「全員一致」偏重の記述になっていると思います。そのあたりを是正する意味で、上記の英語版の記述を日本語版にも導入することを提案します。--Dwy 2011年8月12日 (金) 16:16 (UTC)(試訳の表現を修正--Dwy 2011年8月18日 (木) 15:26 (UTC))
(いきなりですがインデントを戻します)このままでは埒があかないと判断したので、合意形成のためのコメント依頼にて意見募集をかけてきました。--Jkr2255 2011年9月14日 (水) 01:52 (UTC)
(インデント戻し)「その論争には直ちに適用しない」ということであるのであれば提案における疑念は払拭できるので一般的な提案とし受け入れることは吝かではありません。法の不遡及の原則からいっても現在勃発中の議論に適用するのは不適切ですからね。しかし一般的な提案としてであっても賛成できるものではありません。Wikipedia:合意形成#合意は多数決ではありませんにあるとおり、「ウィキペディアはその決定を参加し投票する人の数に基づかせることはありません。我々は正当な理由によるシステム運営を行」うべきであると考えるからです。極論をいえば議論が長引いても一向に構わないのです。そのような議論にルールの面から時限措置を設けるというのは過干渉だと考えます。--Truesight 2011年8月21日 (日) 04:57 (UTC)
ここまでの議論の纏めと問題提起_20110923本件提案者から議論を最初からやり直したい旨の要望があったこともあり、そろそろ議論を纏めて論点争点相違点合意点を整理するには良い頃合かと思いましたので、議論参加者の意見を敬称略で纏めてみました。誤解異論疑念不満等あれば忌憚無く御願い致します。
大雑把に俯瞰するに、調査投票に反対する意見は一つもありません。また多数決は一切認めないという意見も一つもありません。そしてWikipedia:論争の解決#ステップ4: 投票に規定されている「投票」は多数決ではなく調査投票であり何等の強制力を持つものではありません。にも関わらず、私を含め反対、導入に慎重を要す、若しくは条件付で賛成の意見が少なくありません。 どうも本件議論参加者の多くは、本件提案を「調査投票ではない多数決」を導入する(=強制的な投票により議決するルールを新規に制定する)提案だと解釈している、或いは実施後にそれを読んだ人がそう受け取ることを警戒しているように思えます。特に賛成を表明しているかげろん氏と有足魚氏は、本件提案を強制的な投票により議決するルールを新規に制定する提案だと解釈しているように思えます。或いは「せっかくのWikipedia:論争の解決#ステップ4: 投票の規定がほとんど有名無実に近くなっている」ことが解決し正常稼動すれば多くの問題が速やかに解決するものと期待しているだけなのかも知れませんが、それが「それにより多数派のゴリ押しが可能になるからではない」ことが明らかになっていないことから確定はしていないが疑念も消しきれない状況となっています。このあたりは提案者であるDwy氏も言葉を濁しているので同様です。 どちらにせよ、そもそもWikipedia:論争の解決#ステップ4: 投票の規定にしたところでm:投票は邪悪なものとまで言われる程に取り扱いが難しいものであり慎重を期すことが求められるというのに、強制的な投票により議決するルールを新規に制定する提案だなどと解釈されてしまう(そうではないかと疑念を抱かせる/刺激的で飛びつきたくなる)ような文面のままでは合意を形成することは難しいと考えます。 本件提案に関して追加そのもの(バランスよく記述すること)自体に明に反対しているのは私ことCray-G独りのみ(バランスが悪いぐらいで丁度良いと考えています)であり。その他の意見では、
が主張されています。 この中で1.は、本件提案者はルール制定を意図していない(と主張している)ことから論点のずれた議論となっているようです。また2.は実現性が疑問視されていて、これは恐らく#合意が変更できるとの記述を追加する提案同様に「実際の文案が出ない限り進展は無い」ことでしょう。そして3.は単なる討論となっていて、お互い正しく且つ論点がずれているので千年討論を続けたところで何等の結論は出て来ません。 今後議論を継続するにせよ一旦打ち切りとしていづれ誰かが再提案するにせよ、そもそも
のいづれであるのかを(今回の本件提案者の意図とは別に)明確にしておく必要があると思います。これにより名目上は2.(だが実効上は1.)と主張する論点回避や見当違いな議論(意図としては2.なのにルール制定への反対の議論とか)を防ぐ意味で。 他にも、「多数決」なのか「調査投票」なのか、「議論が行き詰った状態」を任意に一方が作り出すことが出来る問題を如何にするか等の論点もありますが、これらは全て前記「1.若しくは名目上は2.だが実効上は1.」ではないことを確認する為の論点と考えます。本件提案者が係る点に関して「言うまでもない」として明瞭な回答をしない所為で残り続けている「疑念」によるものであり、予め明瞭にしておくことで解決する論点であると考えます。 係る疑念は本件提案者が
等と2.である旨を主張しているにも関わらず、
等の2.の後半に反した(=1.を彷彿とさせる)発言を多々行なっていることが主要因なのではないかと考えます。 私見なので間違っていたら修正を御願いしたいのですが、ざっと
と意見が分かれているように思います。 このような状況では話がすれ違うばかりです。論点を整理する意味で、新ルール制定なのか単にバランス良く記述するだけなのかのいづれかを明確にする必要があると思います。そして後者であれば、それによりどんな効果が得られることを期待しているのか(事実上の新ルール制定ではない、ということ)を明確にしないと、論点がずれて議論が混迷するばかりだと思います。 世界最狂の魔法使いCray-G 2011年9月23日 (金) 05:40 (UTC) 「合意は必ずしも全会一致でなくてよい」旨の記述を追加する提案:議論の続き(上の「ここまでの議論の纏めと問題提起_20110923」の節は「[Cray-Gさん]が纏めを作ろうと努力し議論参加者全員に協力を御願いしている」ものだということなので、事後処理になりますが、「議論参加者」の方々がコメントをつけやすいように、ここに節の区切りを挿入させていただきます。私自身は、上の纏めに続ける形で議論を行うことが困難なので、申し訳ありませんが、以下の議論を継続させていただきたいと思います。--Dwy 2011年9月24日 (土) 16:16 (UTC))
(インデントを戻します) えっと、まず「議論が尽きて、どうしても結論が出ない場合」に、最後の手段として多数決を「使わざるを得ない」ということについて異論のある人は、少なくとも今までの議論の中には出てきていないと思います(異議があればそれは大歓迎です)。で、その「議論が尽きた」かどうかを判定する基準・方法、そしてどんな形で文面として落としこむか(もちろん、「現状維持」もその中には含まれますが)が主な問題になっている、という認識を、私はここまでの議論に抱いています(もっと重要な論点があればお知らせください)。 ここで、具体的な判定方法について考えてみることにしましょう。まず、「誰が」判定するかについては、大きく分けると2通り、「議論の当事者が判定する」と「第三者に判定してもらう」というものが考えられます。
そして、これらの具体的条件を明記しないまま「多数決をせざるを得ない」旨だけ書いてしまえば、それを盾にとった、多数派の数による押し切りが起こってしまいうると、私は考えています。--Jkr2255 2011年9月29日 (木) 14:49 (UTC)
修正案
不十分かもしれませんが、自分なりの文案を書いてみました。前段は英文に同趣旨があり、かつ問題が少ないと思うので、後段に異議続出の場合は、切り離して前段のみ活かす手もありです。後段でとくに配慮したのは、「多数決」という表現を前面に出さない、ということです。他にもっと適切な例や表現があれば歓迎します。わかりやすい例としてWikipedia:メインページの改訂も参考になるかと思ったのですが、過去ログを見ると、どうも単純な多数決だったみたいで、やぶ蛇かも。--みっち 2011年8月22日 (月) 10:14 (UTC)
ようやくPCが戻ってきました。お待たせしてすみませんでした。また、コメントを寄せていただいたみなさんに感謝します。ひとつひとつレスポンスを予定していたところなのですが、この間考えた結果、この修正問題は仕切り直しが必要で、このまま続けても議論が無駄に費やされるだけではないかと思い至りました。というのは、自分でも修正案の収まりの悪さが気になっており、あれこれ考えましたが、ガイドラインの他の文章と整合が採れるようなものにはなかなかなりません。それで、英語版ではどのような組み立てになっているのか参照したところ、この文は第1節「合意とはなにか」の冒頭にあり、この節自体は「プロセス」、「合意のレベル」、「合意は変更できる」、「例外」の4つの節で構成されています。私が考えていたような例外規定は、すでに本文に組み込まれているようなのです。なお、英語版にはこの補足的文書en:Wikipedia:What is consensus?があり、ここでは合意は多数決でないだけでなく、全会一致でもないとされていることも注目すべきかと思います。また、第2節「合意形成」は、「ノートページでの合意形成」、「外部の意見を募集しての合意形成」、「権限利用者・コミュニティの介入」、「合意形成の落とし穴とエラー」、という節構成です。英語は得意でないのでタイトル訳は妥当でないかもしれませんが、日本語版の「合意は多数決ではありません」が節タイトルとしては存在しないことをはじめとして、現行日本語版とは異なる組み立てになっていることがおわかりかと思います。 したがって、一部分のみ導入という形には無理があり、英語版の全体像及び趣旨を明らかにした上で、改訂するかどうかを総合的に判断する必要を感じます。もちろん、調停制度などが機能している英語版との事情の違いがあるので、すべてそのまま受け入れることにはならないかもしれませんが。同時に、これによって下で何度めかの提案が繰り返されている「合意は変更できる」についても統合的に解決できるかもしれません。現在、Kurzさんに英語版の全文翻訳についてご相談させていただいており、全面改定の提案をいただけるとありがたいと考えています。以上により、修正案自体は取り下げます。有足魚さんにはせっかく具体的な文案をいただいたのに申し訳ありません。この部分の改訂文の候補として、仕切り直し後にひきつづき検討ということで生かせればと思いますが、いかがでしょうか。--みっち 2011年9月11日 (日) 03:00 (UTC)
Sweeper tamontenさんとDwyが並行して英語版の翻訳作業を進めてきたわけですが、「二人の意見が一致していない」ので「総合的な提案にはなり得ない」というご指摘がありました。「まずはお二人の意見のすり合わせをお願いしたいところ」ということなので、少し確認・調整を試みたいと思います。 Sweeper tamontenさんは、英語版の"Consensus is not unanimity... a majority decision must be taken"のところに引っかりがあるようですが、私の知る限り英語版でConsensus=unanimityという解釈だったことは一度もありません要するに私の理解は、当該箇所の記述は、方針文書の文言改訂の過程において一時的に消えてしまっていたが、その後しばらくして、この重要な脱落に気付いた人が記述を復帰したというものです。つまり、"Consensus is not unanimity"自体は常に一貫してコミュニティの合意事項だった(だからこそ、議論もなく当該記述が追加され、その後、誰もそれに文句をつけなかった)ということだと思います。そのような経緯は、前にその一部を引用したen:Wikipedia talk:Consensus/Archive 10の議論の流れをざっと追っていけば何となく見えてくるはずだと思うのですが、Sweeper tamontenさんのご意見はいかがでしょう?--Dwy 2011年10月5日 (水) 15:37 (UTC)
|
Portal di Ensiklopedia Dunia