チェーン (単位)
チェーン (chain)は、ヤード・ポンド法における主として測量に用いる長さの単位である。その長さは66フィートに等しい。測量用チェーン(surveyor's chain)、ガンター氏チェーン(Gunter's chain)、land chainとも言う。 イギリスやカナダではフィートとして国際フィートInternational foot = 正確に0.3048メートル)を用いるので、1 チェーン = 正確に20.1168 m である。 日本の計量法上の定義も上記と同一であり、正確に20.1168 m である[1]。日本における取引又は証明でのチェーンの使用は例外的な場合を除き、禁止されている(ヤードポンド法#日本における使用)。 アメリカでは測量には、測量フィート( = 正確に1200/3937メートル = 約0.304 800 609 601 219メートル)が用いられるため、1チェーンは、66測量フィート(Survey foot)と定義されており、1 チェーン = 約20.116 840 233 680 467 m である。 単位の換算1チェーンは、以下の長さに正確に等しい。
また、1チェーン×1ハロンの面積が1エーカーであり、チェーンは「1エーカーの幅」としても知られている。 歴史チェーンの長さおよびその言葉は、かつて陸地の測量用に使用されていた、鏈尺(れんじゃく)の一種である「測鎖」に由来する。 測鎖は一定の長さの金属製の棒が鎖(チェーン)状につながったもので、長さを測りたい所に測鎖を張って、棒が何本分かで計測を行う。最もよく使われていた測鎖がガンター氏測鎖で、それは7.92インチの棒が100本つながったものであった(半端な数になっているのは、ハロンに合わせたためである)。その棒1本の長さが「リンク」(link)という単位となり、測鎖全体の長さが「チェーン」という単位となった。よってチェーンはリンクの100倍である。 イギリスでは、鉄道路線の距離の表示にマイルとチェーンが使われた。日本ではイギリス(北海道のみはアメリカ)の鉄道技術を導入したため、初期にはイギリス同様、距離の表示にはマイル(M、もしくは哩)とチェーン(C、もしくは鎖)が使われていた[2]。 脚注
関連項目
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