第9太陽周期

第9太陽周期
1845年の太陽
黒点
発生	1843年7月
収束	1855年12月
期間（年）	12.4
最多	219.9
最多発生日	1848年2月
最少	17.6
無発生日数	654
周期年表
前周期	第8太陽周期 (1833-1843)
次周期	第10太陽周期 (1855-1867)

第9太陽周期（だいきゅうたいようしゅうき、Solar cycle 9）は、1755年に太陽黒点の活動が記録され始めてから9番目の太陽活動周期である^[1][2]。1843年7月から1855年12月まで12年5ヶ月続いた。月平均の平滑化太陽黒点数の最大は219.9個（1848年2月）であり、最小（周期開始時）は17.6個であった^[3]。なお第9太陽周期から第10太陽周期へ移行する間、合計約654日間にわたり黒点が現れなかった^[4][5][6]。

第9太陽周期は、ドイツ人天文学者のハインリッヒ・シュワーベが太陽活動周期を発見した1843年に始まったとされる^[7]。この周期の中で、エドワード・サビーン、ルドルフ・ウォルフなどの科学者により、太陽の活動が地磁気サイクルに影響を与えることを発見した。またウォルフは、黒点数の観測時に発生する小さな誤差を埋め合わせるためにウォルフ黒点相対数を考案し、これは現在でも用いられている。

この周期では、地磁気誘導電流（英語版）が初めて観測された。キングス天文台（英語版）の名誉所長であり、サビーンの同僚でもあったフランシス・ロナルズ（英語版）は、1848年に電信技士から異常な磁針の動きに関するデータを受け取った。彼はこの現象を解き明かすために、大気電気や地磁気の変化について記録した自身の研究結果と比較したものの、この時点では原因を特定するには至らなかった^[8][9]。

第9太陽周期の影響による地磁気活動は、1847～48年頃の上昇時と、1851～54年の下降時でより活発になり、二度のピークが訪れたことが分かっている^[10]。

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表 話 編 歴 太陽活動周期
18世紀	第1太陽周期（1755年03月 – 1766年06月） 第2太陽周期（1766年06月 – 1775年06月） 第3太陽周期（1775年06月 – 1784年09月） 第4太陽周期（1784年09月 – 1798年05月） 第5太陽周期（1798年05月 – 1810年12月）
19世紀	第6太陽周期（1810年12月 – 1823年05月） 第7太陽周期（1823年05月 – 1833年11月） 第8太陽周期（1833年11月 – 1843年07月） 第9太陽周期（1843年07月 – 1855年12月） 第10太陽周期（1855年12月 – 1867年03月） 第11太陽周期（1867年03月 – 1878年12月） 第12太陽周期（1878年12月 – 1890年03月） 第13太陽周期（1890年03月 – 1902年02月）
20世紀	第14太陽周期（1902年02月 – 1913年08月） 第15太陽周期（1913年08月 – 1923年08月） 第16太陽周期（1923年08月 – 1933年09月） 第17太陽周期（1933年09月 – 1944年02月） 第18太陽周期（1944年02月 – 1954年04月） 第19太陽周期（1954年04月 – 1964年10月） 第20太陽周期（1964年10月 – 1976年06月） 第21太陽周期（1976年06月 – 1986年09月） 第22太陽周期（1986年09月 – 1996年05月） 第23太陽周期（1996年05月 – 2008年12月）
21世紀	第24太陽周期（英語版）（2008年12月 – 2019年12月） 第25太陽周期（英語版）（2019年12月 - 現在）
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