おまえの罪を自白しろ
『おまえの罪を自白しろ』(おまえのつみをじはくしろ)は、真保裕一のサスペンス小説。2019年4月12日に文藝春秋から単行本が刊行されたのち、2022年5月10日に文庫化された。 あらすじ
登場人物宇田一族
書籍情報
映画
2023年10月20日に公開。監督は水田伸生、主演は中島健人[1][2]。 あらすじ(映画)衆議院議員・宇田清治郎が率いる宇田家は、埼玉県議の長男と市会議員の娘婿を持つ政治家一家である。次男の晄司(こうじ)は政治の世界を嫌ったが会社経営に失敗し、父の秘書として働いている。父の清治郎は現在、荒川に建設した橋の予定地を変えて、総理の友人に利益をもたらしたとして国会で与党から追求されていた。過去にも談合の疑惑があった清治郎だが、次の内閣改造では大臣の椅子を約束されていた。 清治郎の幼い孫娘・柚葉(ゆずは)が誘拐され、清治郎に、記者会見を開いて罪を自白しろとの脅迫状が届いた。総理や官房長官の力を借りて逃げ切ろうとする清治郎。だが、犯人は中途半端な会見では納得せず、第2第3の会見を要求して来た。 警察の捜査で犯行に使われた車が、清治郎も関わっている再開発計画の一角である研修センターから盗まれた事が判明した。だが、政治家たちと、その周囲の利権が複雑に絡む再開発に翻弄され、真犯人に辿り着けない刑事たち。 橋に関する清治郎の疑惑が野党に漏れた理由に疑問を持つ次男の晄司。調べると、宇田家に出入りしていた国土交通省の官僚が、幹事長の息のかかった議員の後輩である事が分かった。国交省に乗り込んで官僚を締め上げ、黒幕が幹事長である事を掴む晄司。 木美塚(きみづか)幹事長に面会し、録音の証言を聞かせる晄司。木美塚は、総理の友人が絡んだ疑惑を広めることで、次期総裁の座を狙ったのだ。いずれにしても木美塚が総理になる日は近いと読んだ晄司は、敢えて木美塚の罪を問わず、橋の疑惑について会見する父も引き止めなかった。清治郎は疑惑の全てを真摯に語り、孫の柚葉は無事に開放された。 柚葉の誘拐犯が再開発計画に関わっていると推理する晄司。車が盗まれた研修センターは近いうちに移転し、跡地は競艇場になる予定だった。清治郎が失脚することで研修センターの移転計画が消える事が犯人の望みならば、この敷地に何かが埋まっている可能性があった。 再度、会見を行う宇田家の政治家たち。清治郎はその場で議員辞職を表明した。だがその後は、再開発計画を進めるために、新競艇場の予定地である研修センターで自費の地盤調査を急ぐという奇妙な発表が行われた。 地盤調査が始まった大雨の深夜に、調査現場に侵入し、地面を掘る2人の男女。だが、周囲には警官隊が潜んでいた。逮捕されたのは、清治郎の娘婿の事務所で働くボランティアの寺中初美と、その弟だった。 寺中姉弟の父親は、清治郎が場所を変える前の橋の建設予定地で工場を営んでいた。立ち退きの保証金の当てが外れ、工場を潰してしまう父親。怒った弟ともみ合った父親は階段から落ちて死亡した。逮捕を恐れた初美と弟は父の遺体を研修センターの脇に埋め、初美は憎い宇田家に近づいて妨害工作を行っていたのだ。姉弟の不幸に責任を感じる清治郎と晄司。 引退し、晄司に謝罪する清治郎。優秀な晄司に跡を継いで欲しい清治郎は、手を回して晄司の会社を潰したのだ。しかし、熱血な政治家だった若き日々を語る父を、穏やかに見つめる晄司。そして数年後、木美塚総理に対して代表質問を行う衆議院議員・宇田晄司の姿があった。 キャスト(映画)主要人物宇田家
宇田議員事務所埼玉県警
日本新民党
政府
マスコミ
霞が関
緒形恒之事務所麻由美のママ友とその家族
その他
山本映子[47]、 蔵原健、 高山璃子[48]、 菅原優、 高品雄基[49]、 奥津裕也[50]、 栗山かほり、 忠津勇樹、 西健太[51]、 浅野令子、 松本ししまる[52]、 三宅亮輔[53]、 杉崎シュンペーター[54]、 菊池大輝、 阿部遼哉[55]、 藤原ひとみ、 一木香乃、 岩永ひひお、 大東英史、 山下徳久[56]、 歌川貴賀志[57]、 篠原雅史[58]、 川並淳一、 三浦拓真[42]、 佐藤岳人[59]、 小橋秀行、 高尾美有、 鳥谷宏之[60]、 宮地眞理子[61]、 河村晃太郎[62]、 髙橋雄祐[63]、 片桐伸直[64]、 伊藤雄太[65]、 松澤仁晶[66]、 広瀬慎一[67]、 源清治、 福田裕也、 若林秀敏[68]、 横山利彦[69]、 高橋光宏[44] 伊藤佳範、 大澤薫[70]、 岸田研二[71]、 中川幸一、 大和やち、 伊藤あすか[69]、 岩本晟夢、 松宮なつ、 島崎義久、 田村奏多[72]、 平川慶 スタッフ(映画)
脚注注釈出典
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia