ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集
『ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集』(ぐるぐるもんどう もりみとみひこし たいだんしゅう)は、作家・森見登美彦の対談集。 概要本書は、作家・森見登美彦がデビュー以来15年間[注 1]にわたって各界の著名人と行った対談を収録した書籍である。 2016年10月27日に小学館より単行本が刊行され[1]、2019年11月6日には小学館文庫版が刊行された[2]。 森見の対談相手として、小説家、タレント、アニメーション監督、脚本家、アナウンサー、漫画家など多彩な顔ぶれが登場し、対談を繰り広げる[3][4]。また、本書には森見が10年前のデビュー直後の自分と対談する対談風小説「小説 今昔対談」も収録されている[3]。 文庫版では、2016年に刊行された単行本の内容に加え、新たに伊坂幸太郎と辻村深月との対談が追加されたほか、森見による書き下ろしコメントが多数収録されている[4][5]。さらに、漫画家・カメントツによる描き下ろしカバーイラストや、森見の仕事場を取材したルポ漫画「カメントツの漫画ならず道 番外編」も特別収録されている[4][6][7]。 制作背景森見は、本書の「はじめに」において、自身が「座談の名手」ではなく、対談は苦手であると述べている[6][5]。しかしながら、本書に収められた対談を読み返すことで、それぞれの対談が「出会い」であり、自身の10年間を刻むものであったと振り返っている[6][5]。 本書のタイトル『ぐるぐる問答』とは、森見が対談中に「出たとこ勝負で喋るだけ」であり、その結果として思索が堂々巡りする様子を表している[7]。加えて、担当編集者は、この「ぐるぐる」という言葉には、森見の対談相手に対する敬愛や親愛の情が込められていると分析している[7]。 さらに、文庫版の制作にあたって、森見自身が「大きなものと小さなものをそろえるのは紳士淑女のたしなみである」と述べ、単行本の内容をそのまま再録しながらも、新たな対談や書き下ろし要素を加えることで、より充実した一冊となるよう工夫が施された[7]。 書誌情報
脚注注釈
出典
外部リンク |
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