まいまいまいごえん
まいまいまいごえん(ラテン文字表記:MAIMAIMAIGOEN)は、日本のサンリオによるキャラクタープロジェクト、メディアミックス作品。デザイナーはエン[2]。主な略称は「まいごえん」など。コンセプトは「心の成長痛の物語」。 2021年11月11日から始動したプロジェクト[3]。 概要「まいまいまいごえん」ではクリエイターやユーザーと共に育て盛り上げていくコンテンツを目指すため、サンリオのコンテンツとして初めて「ファンコンテンツガイドライン」を設けている。公式で定められた二次創作タグは「#まいごえん図工部」[4]。様々な分野で活躍中のクリエイターとのコラボレーションも行っている[3]。 デビュー日と同時に株式会社KADOKAWAのヤングエースUPにて漫画の連載を開始した[3][5]。さらに同日、タイアップMVとしてかいりきベアの「カーニバルハッピー」が公開された[5]。 同年12月18日には株式会社バカーのゲームマガジンにてゲーム第一話が公開された。同日、タイアップMV第二弾としてボカロプロデューサー「Chinozo」により「ベビーデーズ」が公開された[6]。 2022年6月1日にはサンリオアニメストアにて初めて商品展開が行われた[7]。 同月3日には漫画「まいまいまいごえん」コミックス第1巻が発売された[8]。 2022年11月には1周年を記念したポップアップストアが開設され、△○□✕、さくしゃ2による描き下ろしイラストが公開された。[9] あらすじ第1話 ようこそゆぅろぴあサンリオピューロランドへ遠足に来た岡田ユウや園児達18人が、不思議な遊園地「ゆぅろぴあ」に突如迷い込んでしまう。脱出するためにはメダルが10枚必要で、岡田ユウ達は園内のアトラクションである、「がんばり山」や「キラキララビリンス」[注 1]に挑戦するも、空振りに終わることとなる。 さらにルミ先生が幼児退行してしまい、ヒカルがルミ先生のお世話をすることとなる。そんなヒカルを見ていたマリアは複雑な感情を抱く。 次の日、マリアがいないことに気づいたヒカル。どうやらマリアは「たそがれ横丁」に行った事が分かり、マリアを連れ戻すために「たそがれ横丁」を攻略する岡田達。途中、ヒカルとマリアがそれぞれ手を離し、お互いの影が出現する。影から逃げる途中、ヒカルとマリアの過去も明らかになり、2人は、お互いの絆を深める。ヒカルの奮闘もあり、苦闘の末に始めてのアトラクションクリアを遂げることができた。 しかし、「カエルコール」[注 2]でダイゴロウが全てのメダルを使い切ってしまい、ゲームオーバーとなった。 第2話 約束のクレヨンダイゴロウの脱落を垣間見た一同。自分が生き残るためにメダルを集める者や、休憩所のメンバーのためにメダルを集める者もいて、岡田は自分の無力さを感じた。そんな中、マモルの提案によって、クレヨンでの寄せ書きをすることになる。寄せ書きに使うものを集めにゆぅろぴあを探索していると、アトラクションの「ブロックアンサー」を見つける。園児たちは各々一本ずつクレヨンを預かり、寄せ書きをすることを約束し「ブロックアンサー」にチャレンジすることとなった。 「ブロックアンサー」は友情を破壊する問題など、各々が答えにくい問題があり[注 3]、マモルは得点が倍になった最終問題、「ヒーロー戦隊の秘密の合言葉は何か」[注 4]で困惑してしまう。誘惑の声に負け、答えを言いそうになったが、リンリンに止められ不正解となる。大切なものを失わずにいたことに、マモルはリンリンに感謝する。その後、2人はゲームオーバーとなった。 そして、「頭のいいマモルがヒーロー戦隊のせいでゲームオーバーになった」という事に失望し、ハヤテは姿をくらませてしまう。 第3話 子どもたちの別れハヤテに続いてユズリハとマドカ、さらにはシンタとワタルも休憩所を離れることになった。この状況にカナタは、休憩所を離れて一人でメダルを集める「オオカミチーム」、みんなで団結してメダルを集める「ヤギさんチーム」に分かれていると言った[注 5]。 そんな中、岡田、シンタ、ワタル、カナタ、ユズリハ、マドカ、ハヤテは、「メリーゴーサーキット」に挑戦することになる。中盤にさしかかるとハヤテがカエルタマゴに追いつかれたが、もう少しでカエルタマゴに捕まるというところでユズリハに助けられる。 しかし、最初のルール説明の時にハヤテは話を遮っており、誰もお邪魔マーク[注 6]の存在自体を知らなかった。そんな中、ユズリハに助けられた時にハヤテとハイタッチをしており、お邪魔マークがユズリハに移っていた。ユズリハはそのことに薄々気づいていたが、助けを求めることができなかったため、ハヤテに自分の想いを伝えることなくカエルタマゴに捕まりゲームオーバーとなる。しかし、ハヤテはお邪魔マークの攻略法を見つけ[注 7]、全員でクリアする方法を見つける。そのおかげで、新たなる脱落者を出さずに全員でクリアすることができた。そのような光景を、謎の女性が画面越しに見ていた。 第4話 おくる想いハヤテ以外のオオカミさんチーム、コウモリチームのメンバーが休憩所に帰ってきた。休憩所のメンバーのためにもメダルを集めようと、岡田、ゾーヤ、ライオン、ライムが「シンゾウ観覧車」に挑戦する。岡田やライオンは、聞こえてくる幻に悩まされつつも、クリアする事ができた。 次の日、カナタの提案で、「バイバイスロット」にやってきた一同。しかし、間違えてライムとマリアがアトラクションをスタートさせてしまう。ライムかマリア、どっちかしか助からないという絶体絶命の状況で、マリアは2人とも助かる攻略法を見つける[注 8]。しかし、終盤にマリアは自分を犠牲にして、ライムを助ける。マリアはヒカルにヤギさんチームを託し、ゲームオーバーとなった。 クリア報酬がメダル32枚と、マリアの託したものは大きかった。マリアを見ていたライオンは、「ライムさえいればいい」と、集金に来たカエルタマゴを突き飛ばし、ライムを連れメダルの持ち逃げをしてしまう。 広場に来たライオンは、そこへ来たルミ先生の言葉によって、ライムとルミ先生にメダルを持たせ、ゆぅろぴあから脱出させた。しかし、ライオンが脱出するためのメダルは残っていなかった。ライオンは岡田に、「自分の信じた道を進んでほしい」と言い残し、駆けつけたカエルタマゴ達によってゲームオーバーとなった。 第5話 きみとぼくを繋ぐモノカナタはぬいぐるみのヒナタを連れ脱出しようと試みる。しかし、ヒナタの分もメダルが必要と謎の少女から告げられる。謎の少女の助言により、カナタはとあるアトラクションに挑戦する。 ある朝起きると園児達が各自大切にしている物がなくなっていることに気がつく。カナタの置き手紙により、ヒカルによって団結力を深めた「新ヤギさんチーム」はカナタのいる、「流されるプール」へ挑戦することとなる。 カナタとの対決途中で、マドカの「オタカラ」が流れてくる。マドカは「ただユズリハを撮りたかった」事に気づき、自らゲームオーバーとなる。 謎の少女が現れたり謎の女性からの着信があったりと、「ヤギさんチーム」の中でも、不穏な空気が流れる。さらに、ヒナタが「オタカラ」としてプールに流されていくことになる。カナタを助けるかの意見が真っ二つに割れるが、岡田はカナタを助ける選択肢をとる。プールでゲームオーバーになりかけたカナタは一同に助けられる。その後、ヒナタを救出しようと、一同はプールへ向かう。 流れてきたヒナタを助けるためにダイヤがプールに飛び込み、危うくゲームオーバーとなるところをカナタに助けられる。カナタはヒナタに別れを告げるが、岡田がヒナタをキャッチしており、ヒナタはカナタの元に戻ってきた。 第6話 ひいろのお面流されるプールから数日後、このままアトラクションに挑戦し続けてもジリ貧だということに気づいた岡田たち。そこで一人にメダルを集めてその一人のメダルが十枚になったら集まった子から脱出させるという作戦を思いつく。岡田は最初の一人をシンタに任せ、メダルを5枚渡した。 その次の日、岡田の目の前に謎の少女「マイ」が現れる。そしてマイは岡田を連れてどこかへ行ってしまった。 一方その頃、シンタは残っている園児たちでアトラクションに挑戦すると言い出す。そしてこのシンタの提案により残りの園児たちは「えいゆうシアターA」に挑戦することになる。このアトラクションのラスボスの魔王と戦っていたワタルがシンタの指示で全体の攻撃のダメージを自分に変える魔法を使う。しかしこの魔王の攻撃は当たった相手を卵にして食べるというものだった。 この攻撃を受けたワタルは、食べられる前にレッドとブルーではなくシンタとワタルとして遊びたかったことを告げ、ゲームオーバーになった。その後ハヤテも合流して魔王と戦ったが、シンタが例の全体攻撃を受けてゲームオーバーになってしまう。 こうしてえいゆうシアターAはクリアしたが外には岡田とマイがいて、岡田は自分の選択のせいでシンタとワタルがゲームオーバーになったと考え、マイに園児たちがアトラクションに挑戦できなくすること、子どもたちの参加料のメダルを全て自分が支払う設定にするように言い、マイとどこかに行ってしまった。 えいゆうシアターAをクリアした翌日、ハヤテがゲーム機で謎の女性と電話できることをみんなに打ち明けた。謎の女性の助言により、五話でハヤテが見つけた旧受付所の謎の扉に残った園児で向かうことになる。 そこにはゆぅろぴあでゲームオーバーになった子供はカエルタマゴになるという恐ろしい真相が隠されていた。そして、最深部でハヤテたちはマイと二体のカエルタマゴに囲まれたが、このカエルタマゴはシンタとワタルだった。そしてハヤテの訴えやシンタとワタルの必死の抵抗により二人はカエルタマゴから戻り、今度は戦隊ごっこではなくワタルとシンタとして遊ぼうと誓う。残った園児達は他のメンバーや岡田を助けると覚悟を決める。 第7話 まいごのみち園児達は、カエルタマゴ達の噂を聞き、再び、「がんばり山」に挑戦することになる。カナタが取ってきたエナジードリンクのおかげで、シンタに続き、全員が「がんばり山」の頂上に登ることができた。 「がんばり山」の頂上の先には、岡田が園児分のメダルを集めている、「岡田城」が建っていた。園児達は、岡田や脱落したメンバーを助けるため、このアトラクションに挑む。 「岡田城」は園児が脱落したアトラクションや場所に再び挑むアトラクションで、岡田は自分の罪滅ぼしのため、このアトラクションで苦しんでいた。園児達は、「岡田城」で、脱落したメンバーを説得し、復活させる。 そのことを知った岡田は、過去の選択の後悔から、殻に閉じこもってしまう。園児達全員は、岡田を助け出そうと試みる。数々の壁を破り、岡田を説得するも、岡田には「過去最悪の後悔」から、抜け出せずにいた。 岡田は17年前に「ゆぅろぴあ」にマイという友達と来ていた。しかし、ある日アトラクションに失敗したことにより、マイがタマゴ化(ゲームオーバーの前兆)してしまう。岡田は、タマゴ化したマイを連れ、逃走するも、タマゴを落としてしまう。岡田は「ゆぅろぴあ」から脱出できたものの、マイは精神と体が分離してしまった。 この体こそが幼女の姿をしたマイであり、精神は謎の女性、「川瀬マイ」であった。川瀬マイは岡田に、あの時のことは気にしてないことや、後悔を受け止めて前に進むべきだということを話した。岡田は、このことを受け、園児達と一緒に「ゆぅろぴあ」からの脱出を試みる。 カエルタマゴ達に追われながらも、正しい判断をして岡田達は、深い霧のかかった入場ゲートの中を進んでいくことを決断する。深い霧によって迷いながらも、出口の前にいた、脱出したはずのライム[注 9]がルミ先生のホイッスルを吹くことによって、岡田達は出口に辿り着くことができた。 しかし、元の世界に戻る扉の前で、カエルタマゴに追いつかれる。岡田は、園児達が元の世界に辿り着けるよう、ここは通さない、もし園児達の未来を奪うものなら永遠にどかないことをゆぅろぴあに宣言する。シンタ達は岡田と、いつか絶対に戻ってくることを約束し、現実世界へと帰還した。 時はたち、あじさい保育園の卒園式を迎える。ルミ先生は育休をとっており、マイは新任の保育士になっていた。園児達のゆぅろぴあの出来事と岡田ユウという存在の記憶はなくなり、シンタは何か忘れている記憶がないかと疑う。とその時、「おまたせ」と、岡田ユウが帰還。シンタは「遅いぞ!」と、明るく出迎え、物語は幕を下ろした。 キャラクター
用語ゆぅろぴあ本作の舞台。サンリオピューロランドの中にある扉が入口で、外見は大きな遊園地。一日滞在するごとにメダル1枚を払わなければならない。岡田たちは、ここからの脱出を目指す。 アトラクションゆぅろぴあの様々な場所にあり、遊園地のアトラクションを模している。挑戦しクリアすると、報酬のメダルが貰える。参加費の有無や報酬のメダルの枚数、難易度は各アトラクションによって様々。 メダルゆぅろぴあで重要となるアイテム。最初に1人5枚貰うことができる。基本的にはアトラクションで稼ぐことになる。10枚集めて広場の木の下に行くと、ゆぅろぴあを脱出することができる。他人への譲渡も可能だが、夕方のチャイムが鳴ったら譲渡は不可能。1日の集金の時間にメダルが払えなかったらゲームオーバーとなる。 ゲームオーバーアトラクションに失敗した時や、集金の時間にメダルが払えなかった時に、タマゴ化してカエルタマゴに捕食されること。ゲームオーバーとなった子どもはカエルタマゴになる。 ヤギさんチーム/オオカミチーム/コウモリチーム第3話で登場。それぞれ分裂した園児たちを見てカナタが名付けたチームの名称。園児たちは、みんなでメダルを少しずつ集めていく「ヤギさんチーム」、単独でメダルを集める「オオカミチーム」、自由に行動する「コウモリチーム」に分かれた。 漫画『ヤングエースUP』(KADOKAWA)にて、「サンリオ初のサスペンス」作品として、『まいまいまいごえん』の漫画が2021年11月11日から2024年11月7日まで連載された[5][13]。本作はサンリオが原作と監修を務め、鍋谷やかんが漫画を担当[5]。内容は、新米保育士が子どもたちとともにテーマパークに閉じ込められる様子を描いたサスペンスである[14]。2022年6月に単行本の第1巻が発売された際には、タイアップの「カーニバルハッピー」を使用したスペシャルMVが記念に公開されている[5][14]。鍋谷やかんが「あくまでもコミック版であり、コミカライズではない」[15]と発言している。ゲーム版とは異なる点が多々ある。本作の公式SNSなどでは4コマ漫画が発表され、2024年4月に単行本化された[16]。
ゲーム2021年12月18日、ゲームマガジンにて第1話が公開された。本作はサンリオが原作と監修を務め、カナヲがゲーム作成を担当。BGMは煮ル果実が担当している。ネタバレ回避タグは「#げーむえんネタバレ」[22]。 サンリオピューロランドへ遠足に来たあじさい保育園の園児と保育士18人が、突如迷い込んでしまった不思議な遊園地「ゆぅろぴあ」からの脱出を目指し、アトラクションをクリアしてメダルを集めるというストーリーになっている。
タイアップ楽曲タイアップ楽曲は各クリエイターとタッグを組み各キャラクター達の「心の成長痛」を表現したタイアップMVを公開している。
「ヒーローになりたくない」
サンリオキャラクター大賞の順位『いちご新聞』の読者投票企画『サンリオキャラクター大賞』には2022年より参戦している。 歴代最高順位は、第38回(2023年)の34位である。
コラボレート2022年8月、つくしあきひとの『メイドインアビス』とコラボレート[23]。コミックマーケット100の企業ブースのBBshop内にある「コミケ100竹書房STORE出張所」や大阪府の「竹書房ショップinなんばマルイ」にて、同作と本プロジェクトがコラボレートした商品が展開された[23]。2023年5月には、亜樹新の「かわいいせかいせいふく」とコラボレート。まいまいまいごえんの公式Twitterにて、コラボ4コマまんがが公開された。 2024年4月、セガの展開するアーケード用音楽ゲームの『maimaiでらっくす BUDDiES PLUS』において、まいまいまいごえんのコラボイベントが行われた。当初、まいまいまいごえん公式のXにおいて2024年のエイプリルフールとして公開[24]されていたが、その翌日にこのコラボはウソではなく実際に行われる旨を伝えるポストが投稿された[25]。その後2024年4月26日にイベントが開催され[26]、『カーニバルハッピー』をはじめとした楽曲が収録された。また、ゲームをプレーすることにより、登場キャラクターのアイコン(ゲーム内アイテム)等を獲得できる。 脚注注釈
出典
関連項目
外部リンク |
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