アンディ、スカボロー・フェアを歌う
『アンディ、スカボロー・フェアを歌う』(アンディ、スカボロー・フェアをうたう、Honey)は、アメリカ合衆国のポップ歌手アンディ・ウィリアムスが1968年春にコロムビア・レコードからリリースした22枚目のアルバム[1]。英語の原題は、収録曲のひとつで、アルバム発売当時ボビー・ゴールズボロがヒットさせていた「ハニー」から採られていたが、日本では当時大ヒットしていたサイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア/詠唱」を踏まえて邦題が付けられた[5]。 概要オールミュージック (AllMusic) のウィリアム・ルールマン (William Ruhlmann) は、このLPのレビューにおいて、ウィリアムスの定石の手法について次のように述べている。「彼は、長年にわたって、最新のヒット・パレード曲を自身のレパートリーに加えてきた。しかし、『Honey』は、こうした手法への全面的なクロスオーバーを示したものである。これまでのウィリアムスのアルバムは、映画関係の楽曲、スタンダード曲、ポップ・ヒット、他国(特にフランス)の楽曲などから巧みに構成されていたが、『Honey』では、収録された11曲のうち10曲が、過去2年間のトップ40ヒットで占められていた。[1]」 このアルバムは、1968年6月8日付の『ビルボード』誌のアルバム・チャートに初登場し、以降40週にわたってチャートにとどまり、最高9位まで上昇した[6]。その少し後の7月には全英アルバム・チャートにも入り、17週チャートにとどまって最高4位となり[7]、同年11月1日には、アメリカレコード協会 (RIAA) からゴールドディスクの認定を受けた[8]。 このアルバムが最初にCDでリリースされたのは1999年3月23日で、コレクタブルズ・レコードから出された2枚のアルバムを1枚のCDに収める形式のもので、一緒に収録されたのは、ウィリアムスがコロムビアから出した1969年春のアルバム『ハッピー・ハート (Happy Heart)』であった[9]。2000年には、同じ組み合わせのCDが、ソニー・ミュージック・ディストリビューションからリリースされた[10]。コレクタブル盤のCDは、スタジオ・アルバム17枚とコンピレーション・アルバムを収めたボックス・セット『Classic Album Collection, Vol. 1』に収められ、2001年6月26日にリリースされた[11]。 評価ルールマンは、「歌手は最善を尽くし、トップ10入りのゴールドディスクを獲得したが、このアルバムは以前からの努力のバランスを欠いている」と賛否相半ばの評価を下している[1]。 『ビルボード』誌は、「ウィリアムスのリラックスした明るい雰囲気は、見事なまでにタイトル曲と合っている」と記し、このアルバムは「確かなウィリアムスの佳作 (solid Williams fare)」だとした[4]。 トラックリスト
日本盤日本盤では曲順が大きく入れ替えられており、2013年に『アンディ・ウィリアムス・オリジナル・アルバム・コレクション第二集』中の1枚としてCD化された際にも、この曲順が維持された[5]。
パーソネル
脚注
参考文献
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