アンドレ・ケーソン
アンドレ・ケーソン(Andre Cason、1969年1月20日 ‐ )は、アメリカ合衆国バージニアビーチ出身の元陸上競技選手。専門は短距離走。100mで9秒92、室内60mで6秒41(世界歴代4位)の自己ベストを持つ、4×100mリレーと室内60mの元世界記録保持者。1991年東京世界選手権と1993年シュトゥットガルト世界選手権の男子4×100mリレーの金メダリスト、1991年セビリア世界室内選手権男子60mの金メダリストである。 経歴1988年7月、世界ジュニア選手権(現・世界U20選手権)の男子100mと4×100mリレーで優勝して2冠を達成した。 1989年7月、ユニバーシアードの男子100mと4×100mリレーで優勝して2冠を達成した。 1991年3月、セビリア世界室内選手権の男子60mに出場すると、予選を唯一の6秒5台となる6秒52で突破し、準決勝でも全体1位の記録となる6秒55で突破した。迎えた決勝では6秒54をマークし、リンフォード・クリスティに0秒01差で競り勝ち金メダルを獲得した[1]。 8-9月、東京世界選手権の男子4×100mリレーに出場すると、1走(ケーソン、リロイ・バレル、デニス・ミッチェル、マイク・マーシュ)を務めた準決勝を大会記録の37秒75で突破。決勝では2走(リロイ・バレル、ケーソン、デニス・ミッチェル、カール・ルイス)を務め、37秒50の世界記録(当時)を樹立して金メダルを獲得した[2]。 9月11日、コブレンツで行われた100mで自身初の9秒台となる9秒99(+1.5)をマークした。 1992年1月29日、ベルギーのゲントで行われたフランダース国際 (Indoor Flanders Meeting) の男子60mで6秒45の室内世界記録(当時)を樹立し、リロイ・バレルが保持していた従来の記録を0秒03更新した。 2月14日、スペインのマドリードで行われた60mで6秒41の室内世界記録(当時)を樹立し、自身の持つ記録を0秒04更新した。 1993年8月、シュトゥットガルト世界選手権の男子100mと4×100mリレーに出場すると、100mは1次予選では唯一の10秒0台となる10秒09(+0.5)をマークして2次予選に進出した。2次予選では自己ベストおよび2次予選唯一の9秒台となる9秒96(-0.1)をマークして準決勝に進出すると、準決勝でも9秒94(+0.3)の自己ベストをマークして全体1位で決勝に進出した(準決勝全体2位は9秒97のリンフォード・クリスティ、3位は9秒98のダニエル・エフィオン)。決勝でも自己ベストを更新する9秒92(+0.3)をマークしたが、リンフォード・クリスティが9秒87のヨーロッパ記録(当時)を樹立して優勝し、ケーソンは惜しくも銀メダルに終わった[3]。4×100mリレーは準決勝で2走(ジョン・ドラモンド、ケーソン、デニス・ミッチェル、リロイ・バレル)を務め、37秒40の世界タイ記録(当時)をマークして決勝に進出した。準決勝と同じオーダーで臨んだ決勝では37秒48をマークして連覇を達成した[4]。 自己ベスト記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。
主要大会成績備考欄の記録は当時のもの
脚注
外部リンク
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