オオヤツヒメ・ツマツヒメオオヤツヒメ・ツマツヒメは、日本神話に登場する樹木の女神。『日本書紀』の一書では父神・素戔嗚尊、兄神・五十猛命と記されている。姉神のオオヤツヒメは大屋都比賣神、大屋津姫命、妹神のツマツヒメは抓津姫神、抓津姫命、都麻都比賣命、爪津姫神、枛津姫神、枛津姫命などと表記する。 五十猛命と共に素戔嗚尊の命により全国の山々に木種を撒き、紀伊国(現在の和歌山県)に戻って住んだとされる。 概要オオヤツヒメの神名の「ヤ」とは、家屋の事であり、彼女が樹木を司る神であると同時に、樹木から作られる建造物、家屋や船などの神である事を示している。ツマツヒメの「ツマ」は建物を築くために製材した材木を意味する。 また、木種を全国に撒く事は、子供を産む力を持った女性として、彼女たちは生殖を司る神でもある事を意味する。現在においては、兄神五十猛命と共に木の文化を司るとされ、林業や建築業の女神として信仰を集めている。 島根県大田市大屋町の地名はオオヤツヒメの名に因むものとされる。 神話における記述『日本書紀』 卷第一[1] 第八段の第五の一書では、以下のとおり。
日本紀講筵の際提出された偽書とされる『先代旧事本紀』巻第四 地祇本紀[2]の記述は以下のとおり。
祀られている神社脚注関連項目 |
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