オーケストラル・フェイヴァリッツ

『オーケストラル・フェイヴァリッツ』（Orchestral Favorites）は、1979年にフランク・ザッパの名義で発表されたアルバム。

ザッパが設立したディスクリート・レコードの配給元であるワーナー・ブラザース・レコードが、『スタジオ・タン』（1978年）や『スリープ・ダート』（1979年）と同様に、彼の明確な許可を得ないまま発売した^[1]。

ザッパが率いるバンドとオーケストラの共演を収録した内容。1975年9月にカリフォルニア大学ロサンゼルス校で行われた公演のライヴ音源を元にしており、1976年にザッパが更にギター・パートをオーバーダビングしている^[1]。

「ストリクトリー・ジェンティール」は『200モーテルズ』（1971年）、「デューク・オブ・プルーンズ」は『アブソリュートリー・フリー』（1967年）の収録曲の再演。

全曲フランク・ザッパ作。全曲ともインストゥルメンタル。

1. ストリクトリー・ジェンティール ("Strictly Genteel") - 7:03
2. ペドロズ・ダウリー ("Pedro's Dowry") - 7:41
3. ネイヴァル・エイヴィエイション・イン・アート ("Naval Aviation in Art?") - 1:22
4. デューク・オブ・プルーンズ ("Duke of Prunes") - 4:20
5. ボーガス・パンプ ("Bogus Pomp") - 13:29

• フランク・ザッパ（Frank Zappa） – ギター
• デイヴ・パーラート（Dave Parlato） – ベース
• テリー・ボジオ（Terry Bozzio） – ドラムス
• エミル・リチャーズ（Emil Richards） – パーカッション

共演したオーケストラに関するクレジットはなし。

2019年8月、ザッパの遺族によって40周年記念版が発表された^[2]。The Abnuceals Emuukha Electric Symphony Orchestra^[3]として参加メンバーのほぼ全員が紹介された^{[注釈 1]}。

1. ^ ザッパの初のソロ・アルバム『ランピー・グレイヴィ』（1967年）に参加した同名のオーケストラのメンバーとは異なる。