ケータイ国盗り合戦
『ケータイ国盗り合戦』(ケータイくにとりがっせん)は、2005年より提供されている携帯電話ウェブゲーム。 ジャンルはいわゆる位置情報ゲームに分類される。基本プレイ料金は無料であるが、精密な地図閲覧にはMapionへの有料会員登録を必要とする。アバターと城下町のアイテムは一部有料提供となる。 2008年7月、モバイルプロジェクト・アワード2008(モバイル・コンテンツ・フォーラム主催)を受賞[1]。 2009年12月、Mobile Safari上で動くWeb版としてiOSに対応[2]。以降、2010年12月にアプリ版としてAndroidにも対応し[3]、2012年3月にはiOS対応もアプリ版となった[4]。 2017年11月、フィーチャーフォン対応を終了[5]。これまで、iモード(NTTドコモ)・EZweb(au)・Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル)・AIR-EDGE(ウィルコム)に対応していた。(ウィルコム対応は2009年12月[6]〜2012年4月) 2020年8月17日をもって配信および運営をマイネットゲームスへ移管[7]。 概要携帯電話の位置測定機能を使用するが、GPSではなく各キャリアのアンテナが基準となるためGPS機能を搭載していない携帯電話でも参加可能(但し、プレイヤーの任意でGPSを使用した位置測定機能に切り替えることが可能)。 サービス開始時の2005年から2007年までは7月下旬から10月下旬までの期間限定[8]で提供されていたが、2008年4月の正式リリースより期間は撤廃されている。 プレイヤーが「国盗り」コマンドで現在地を測定すると、その場所が属する地域が「統一」されたことになり、これを繰り返しながら日本国内の全地域を統一するのがゲームの最終目標である。 地域は2005年度から2007年度は300、2008年度は600に分かれている[9]。2008年版の地域は旧国名を基に最小は1(安房国、飛騨国、隠岐国他)から最大は73(武蔵国)まで細分化されており、その国が属する地域を全て統一すると国司(「○○守」。但し、親王任国である常陸国・上野国・上総国は「守」ではなく「介」、蝦夷地は「○○二司馬」、琉球は「琉球王」)の称号が与えられる。また、統一した地域数によっても「奉行」や「大名」「中納言」のような称号が与えられる。これらの称号はプレイヤーの選択により随時、変更可能である。 この他、期間限定のイベントやアバター機能、城下町の実装を始めとするバージョンアップが実施されている。 2012年10月末から11月1日にかけて、Starmp(スタンプ)というシステムを導入したが、それに伴いシステムダウン等のトラブルが発生した[10]。 地域600国2005年度から2007年度は300、2008年度以降は600の地域に細分化されている。但し、2005年度から2007年度でも年度により地域の分け方に若干の相違がある。 2005 - 2007年度NTTドコモが提供するiエリアの地域区分(全505エリア)を基にしており、地域名も大半がiエリアの名称に準拠している。各地域は以下の区分に属する(ゲーム中の名称につき、実際の地域区分とは異なる場合がある)。 地域数は左が2006年版・右が2007年版。 2008年度 - 現在地域数はiエリアよりも細分化され600となった。地域区分も五畿七道[12]の令制国をベースに見直され、同一の都道府県内であっても地域が属する国によって異なる区分となっている場合がある。 6000空2013年3月12日にサービス提供を開始した。 全国を6000の「空」のエリアに細分化しており、全エリアの達成は極めて困難である。リリース当初は6000エリアすべて公共交通機関で行けるとされていた[17]。しかし、その後の路線バスの廃止やオンデマンド交通の未整備などにより、公共交通機関のみでは到達困難なエリアも生じている。また、鉄道路線から離れた山間部や農村地域も数多くエリアに含まれており、現実的には自家用車などを用いた移動が前提となる。とはいえ、自動車を使用した場合でも、1都道府県あたり1〜2日で全空を制覇するのは現実的ではない。 さらに、離島も複数の空に指定されていることがある。具体的には、五島列島では島内が複数の空に細分化されており、奄美群島や沖縄県でも、市町村単位や島単位で個別の空が設定されているケースがある。 そのため、明確に制覇を意識しながらプレイしなければ、ゲームを始めてから10年以上経過しても、都道府県単位の制覇にも至らないケースは多い。また、途中で自然とプレイ頻度が減り、国盗り自体を行わなくなる例も少なくない。 なお、600国と異なり、6000空のマップをアプリ上で確認するには月額課金が必要となる。課金を行わなくても制覇自体は可能であるが、効率的な移動計画を立てるには課金によるマップ閲覧が事実上必須とされている。
イベント
アバター2008年8月5日のバージョンアップにより実装。以後、プレイヤーは初期状態ではふんどし一丁の姿となるが「アバター屋」で鎧や兜、背景をクイズや攻城戦で入手したコバンにより購入可能となった。しかし、実装直後にサーバダウンが発生したことから時間と統一地域数に応じて利用条件を設けた限定運営となっていたが、2008年9月11日より通常運営が再開された。 また、2009年6月より複数のアイテムを合成して新アイテムを作り出す鍛冶屋が実装されている。 城下町2010年6月15日のバージョンアップにより実装。プレイヤーにはまず一個の小さな城が与えられ、コバンで建物などのアイテムを購入して町を作っていく。「国盗り」コマンドを実行する度に民の数が増え、町の成長と共に城も成長する。「国盗り」を実行した場所によっては史跡・名所・合戦などのご当地アイテムを購入することができる。 はずみだま2018年よりスタートしたピンボール(はずみだま)ゲーム。シーズンごとに約3ヶ月弱の期間中開催される。 はずみだまは、時間経過によって回復するポイント「BP」を消費することによって、1分間プレイできる。はずみだま内には敵(ザコ/ボス)が出現し、敵に武将玉(ボール)を当てることによって攻撃できる。1分間に獲得したスコアに応じて武将玉に経験値が貯まり、攻撃力や得点力がアップする。 はずみだまに使用する武将玉は、シーズンごとに指定されたスポット(将玉泉)で「国盗り」を実行することで獲得できる他、国盗りをした他のプレイヤーに数回あいのりをして、「将玉化のちから」を溜めることでも獲得できる。 脚注
関連書籍
関連項目
外部リンク |
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