コスモス薬品
株式会社コスモス薬品(コスモスやくひん、英: COSMOS Pharmaceutical Corporation[3])は、福岡県福岡市に本社を置き、「ドラッグストアコスモス」の屋号で、九州を中心としてドラッグストアチェーンを運営する企業。2004年11月にマザーズに上場。2006年5月に東京証券取引所1部に上場。 概要店舗名は「ドラッグストアコスモス」、「スーパードラッグコスモス」、「ディスカウント ドラッグコスモス」と変移し、現在は再び「ドラッグストアコスモス」となっている。調剤薬局併設の店舗は「コスモス薬局」と称する。 業界に先駆けて1994年にポイント還元を始めたが、2003年5月の個人情報保護法の成立にタイミングを合わせてポイント還元を廃止し、EDLP(エブリデー・ロープライス、毎日安売り)販売戦略に転換した[4]。 徹底した小商圏ドミナント戦略ながら、店舗サイズは郊外型大型店舗クラスで展開しており、客の目的買いを満たす定番商品に出来るだけ絞りつつ、ドラッグストアでは手薄になりがちな食品も多数品揃えし(コストの掛かる生鮮食品・惣菜を除く)、滞在時間を減らして来客頻度を上げる方向を目指した大型のコンビニエンスストアに近いスタイルも持ち合わせた、いわゆる「フード&ドラッグ」と呼ばれる業態の代表格である[5]。これらの販売戦略が功を奏し、2001年から5年間で約4倍の店舗数に急成長している[4]。 1000~2000平方メートルという大型店舗フォーマットに特化することで、少人数でも運営できる効率的な店舗展開を行ってきた結果、2019年5月期決算で売上高6000億円の大台を突破し、マツモトキヨシホールディングスなどを抜き、業界3位に浮上した[6]。 2020年5月期の営業収入は約6844億円で、九州に本社のある流通・小売業の中でトップである[7]。2023年の売上高は約8276億円で業界第4位に位置するが[8]、コスモス薬品より上位の3社(ウェルシア、ツルハ、マツキヨココカラ&カンパニー)がM&Aを繰り返しながら規模を拡大していったのに対し、コスモス薬品は創業以来M&Aは一切行わず、自力で勢力を拡大し続けている。 2024年6月時点における店舗数は約1500店舗(九州エリア629店(調剤薬局1店舗含む)、中国エリア212店、四国エリア143店、関西エリア213店、中部エリア153店、関東エリア151店)。なお、現在の店舗展開は公式サイト「店舗分布」を参照。 店舗での決済方法は現金が基本となっており、電子マネーやQR・バーコード決済は利用不可。クレジットカードの利用は免税対応店舗・調剤部門など一部の店舗に限られる。 プライベートブランドには、食品分野の「ON365」、日用品分野の「StandarDay」などがある。 沿革
ギャラリー
不祥事2025年4月1日、大阪府の店舗で隣接するラーメン店との共同駐車場に駐車していたラーメン店の顧客の車に、隣接する「コスモス」店長の署名入りで「無断駐車はお断りします」「1万円を申し受けいたします」などと印刷された貼り紙のようなメモが挟まれる事案が発生。3日後に、「弊店従業員は、共用駐車場との認識を持っておりませんでした」と釈明を行っている。[12] 脚注
関連項目外部リンク |
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