サウル・アルバレス 対 ハイメ・ムンギア戦
サウル・アルバレス 対 ハイメ・ムンギア戦(サウル・アルバレス たい ハイメ・ムンギアせん)は、2024年5月4日にアメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催されたプロボクシングの試合。WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーミドル級統一王者のアルバレスと、WBO世界スーパーミドル級1位のムンギアが行うタイトルマッチ。この試合はTGBプロモーションズとゴールデンボーイ・プロモーションズの共同プロモーションというかたちで実現となり、放送はプレミア・ボクシング・チャンピオンズを放送するPrime VideoとPrime Videoの映像を利用する形でDAZNがペイ・パー・ビューで放送した。 試合までの経緯アルバレスの王座獲得及び防衛まで2018年12月15日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで、当時ミドル級王者だったアルバレスが階級を上げてWBA世界スーパーミドル級正規王者ロッキー・フィールディングと対戦し、3回2分38秒TKO勝ちを収め、王座を獲得し3階級制覇に成功した[2]。 2020年12月19日、テキサス州サンアントニオのアラモドームで、アルバレスがWBA世界スーパーミドル級スーパー王者カラム・スミスとWBA王座団体内統一戦並びにWBC世界スーパーミドル級王座決定戦で対戦し、12回3-0(117-111、119-109×2)の判定勝ちを収め、WBAは王座統一による初防衛、空位だったWBC王座の獲得、スミスが保持していたリングマガジン認定王座の獲得にも成功した[3]。 →詳細は「サウル・アルバレス 対 カラム・スミス戦」を参照
2021年2月27日、フロリダ州マイアミのハードロック・スタジアムで、アルバレスがWBC世界スーパーミドル級1位で指名挑戦者アブニ・イルディリムと対戦し、3回終了TKO勝ちを収めWBA王座は2度目、WBC王座の初防衛に成功した。試合後に5月8日にWBO世界スーパーミドル級王者ビリー・ジョー・ソーンダースとの3団体王座統一戦が発表された[4]。 →詳細は「サウル・アルバレス 対 アブニ・イルディリム戦」を参照
2021年5月8日、テキサス州のAT&Tスタジアムで、アルバレスがWBO世界スーパーミドル級王者ビリー・ジョー・ソーンダースと3団体王座統一戦を行い、8回終了TKO勝ちを収めWBA王座は3度目、WBC王座の2度目の防衛と、WBO王座の獲得に成功し3団体王座統一を果たした[5]。 →詳細は「サウル・アルバレス 対 ビリー・ジョー・ソーンダース戦」を参照
2021年11月6日、ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで、アルバレスがIBF世界スーパーミドル級王者カレブ・プラントと4団体王座統一戦を行い、11回1分5秒TKO勝ちを収め、WBA王座は4度目、WBC王座は3度目、WBO王座の初防衛及びIBF王座を獲得し、史上7人目となる主要4団体統一に成功しスーパーミドル級では初の4団体統一王者になった[6]。 →詳細は「サウル・アルバレス 対 カレブ・プラント戦」を参照
2022年9月17日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナでアルバレスがWBA・IBF・IBO世界ミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキンとスーパーミドル級タイトルマッチとして通算で3回目の対戦を行い、12回3-0(116-112、115-113×2)の判定勝ちを納めWBA王座は5度目、WBC王座は4度目、WBO王座は2度目、IBF王座の初防衛に成功した[7]。試合後の会見で、アルバレスは左手首の靭帯損傷を明らかにし長期離脱の可能性があることを表明した[8]。 →詳細は「ゲンナジー・ゴロフキン 対 サウル・アルバレス第3戦」を参照
2023年5月6日、ハリスコ州グアダラハラのエスタディオ・アクロンでアルバレスがWBO世界スーパーミドル級暫定王者ジョン・ライダーと団体内王座統一戦で対戦し、12回3-0(120-107、118-109×2)の判定勝ちを納めWBA王座は6度目、WBC王座は5度目、IBF王座は2度目、WBO王座は王座統一及び3度目の防衛に成功した[9]。 →詳細は「サウル・アルバレス 対 ジョン・ライダー戦」を参照
2023年9月30日、T-モバイル・アリーナでアルバレスが2階級下のWBAスーパー・WBC・IBF・WBO世界スーパーウェルター級統一王者ジャーメル・チャーロと対戦し、12回3-0(119-108、118-109×2)の判定勝ちを収めWBA王座は7度目、WBC王座は6度目、IBF王座は3度目、WBO王座は4度目の防衛に成功した[10]。 →詳細は「サウル・アルバレス 対 ジャーメル・チャーロ戦」を参照
対戦決定後の概要から試合まで2024年3月8日、アルバレスがソーシャルメディアに次戦を2024年5月4日にT-モバイル・アリーナでハイメ・ムンギアと対戦することを発表した[11]。なおアルバレスは当初2024年2月26日に同年5月に行う予定の試合でジャーモール・チャーロと対戦することを望んだものの、PBCと試合の条件で合意に至らなかったため、PBCとの残り2試合の契約を破棄してPBCを離脱、マッチルーム・スポーツと契約を結んだことが報じられた[12]。しかし後日、アルバレスがエドガー・ベルランガとの対戦を望んだことでマッチルーム・スポーツ及びマッチルーム・スポーツの興行を配信するDAZNとの交渉が決裂し、PBCと1試合のみの再契約を交わす形でムンギアと対戦することとなった。 2024年3月19日、ロサンゼルスで行われたプロモーションにアルバレスとムンギアが出席。その席でアルバレスは「ムンギアのような尊敬できる人物、この戦いを勝ち取った選手と対戦できるのは光栄だ。私は彼のキャリアを誇りに思う」と話した[13]。 2024年4月9日、プレミア・ボクシング・チャンピオンズがアンダーカードを発表し、WBC世界ウェルター級暫定王者マリオ・バリオスのタイトルマッチ、WBA世界ウェルター級レギュラー王者エイマンタス・スタニオニスとガブリエル・マエストレによるタイトルマッチ、WBC世界フェザー級暫定王者ブランドン・フィゲロアとヘスス・マグダレノによるタイトルマッチが組まれた[14]。 2024年5月3日、前日計量が行われ、アルバレスが166.8ポンド、ムンギアが167.4ポンドを計測し一発で計量をパスした[15]。 2024年5月4日、T-モバイル・アリーナで行われたWBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーミドル級タイトルマッチに於いて、アルバレスが12回3-0(117-110、116-111、115-112)の判定勝ちを収めWBA王座は8度目、WBC王座は7度目、IBF王座は4度目、WBO王座は5度目の防衛に成功した[16]。 対戦カード
^Note 1 WBA・WBC・IBF・WBO・リングマガジン世界スーパーミドル級タイトルマッチ 採点表
ペイ・パー・ビュー売上げ
脚注
関連項目
外部リンク
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