サントニアン
サントニアン(英: Santonian)は、8630万年前(誤差700万年)から8360万年前(誤差700万年)にあたる後期白亜紀の地質時代名の一つ[1]。 なお、「サントン階」「サントニアン階」という名称があるが、時代を示すものではない。「階」は地層に対して当てられる単位(層序名)であり、層序名「サントン階」「サントニアン階」と時代名「サントン期」「サントニアン期」は対を成す関係である。詳しくは「累代」を参照のこと。 層序的定義サントニアン階はフランスの地質学者アンリ・コカンが1857年に定義した。名前はタイプ産地が位置するヌーヴェル=アキテーヌ地域圏のサントに由来する。 サントニアン階の最下部はイノセラムス科の二枚貝クラドケセラムス (Cladoceramus undulatoplicatus) の登場により定義される。最上部、すなわちカンパニアン階の最下部はウミユリ綱の Marsupites testudinarius の絶滅により定義される[2]。2009年時点では、最上部及び最下部は国際標準模式層断面及び地点に指定されていなかった。 細分化サントニアンは下部、中部、上部に区分されることがある。テチス海ではサントニアンはプラセンチセラス・ポリオプシスによる単一のアンモナイトバイオゾーンと同年代である。イノセラムス科、ナノプランクトン、有孔虫に基づく生層序はさらに詳細である。 日本において和歌山県北西部に位置する有田川地域では、化石の保存状態は極めて良好というわけでないが、アンモナイトやイノセラムス類の化石が多産する。有田川地域のうち外和泉層群はサントニアン階から下部カンパニアン階にあたり、イノセラムス類ではサントニアンに特徴的な Inoceramus amakusensis が産出した。同じくイノセラムス類である Sphenoceramus nagaoi も産出し、これは北海道の蝦夷層群や九州の姫浦層群の上部サントニアン - 下部カンパニアン階からも産出する[3]。 生物相
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![]() ![]() 出典脚注
参考文献
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