サンファイアサンファイア (Sunfire) は、マーベル・コミックのスーパーヒーローである日本人のミュータント。本名は吉田四郎。 妹は彼と同様のミュータントパワーを持つヒロイン・サンパイア(Sunpyre、本名は吉田玲優 (Leyu Yoshida) )。従兄妹に、ウルヴァリンの婚約者だった矢志田真理子と、彼女の異母兄弟であるシルバー・サムライがいる。 初登場は「X-Men」 #64(1970年1月)。 能力
なお以上の能力は現在ローグに吸収され、アポカリプスの配下である黙示録の四騎士として別の能力がアポカリプスから付与されている。 弱点性格的な弱点として、その短気さがあげられる。また、我が強く、尊大な態度をとりやすい。そのためチームとしての活動は苦手とし、X-メンのメンバーとしての活動も断続的なものである。 来歴彼の母親はその広島の原爆で被爆し、四郎はこのときの胎内被曝によってミュータント能力を得た。彼の父親・三郎は親米的な外交官であった。母親は彼が幼いうちに死去し、四郎は職務に忙殺される父親ではなく、強硬な反米活動家だった叔父・トモに育てられた。トモに影響された四郎は原爆を投下し、彼から母を奪ったアメリカを激しく憎むようになった。 反米的な超人テロリストとしてサンファイアを名乗った四郎は、アメリカ合衆国議会議事堂に対して単独攻撃を行い、X-メンと戦った。その戦いの最中、四郎はトモが三郎を殺害する現場を目撃してしまう。自らが囮として使われたこと、心酔していたトモが卑劣な殺人者であったことを知って動転した四郎は、火炎ブラストでトモを殺害。最後には降伏し、自ら投降した。 数ヵ月後、X-メンの指導者・プロフェッサーXは、島ひとつが丸ごと生きているミュータント・クラコア島に捕らわれたX-メンを救出するために新しいミュータントチームを編成することとなった。四郎はその一員に徴用された(Giant-Sized X-Men #1)。サンファイアを含む新たなミュータント・チームは、X-メン救出ミッションに成功する。しかし、その短気な性格が災いして、サンファイアがX-メンの恒久的なメンバーに組み入れられることはなく、四郎は日本に戻ることになった。その後もサンファイアは、いくつかのタイトルに散発的に登場するが、そこでも彼の短気さが原因となって他のヒーローと対立する構図をとることが多かった。 それまでの経歴はさておき、サンファイアは日本の国家的英雄とされてきた。しかし、マグニートーが世界中に強力な電磁パルスをばら撒いた事件の際、彼は自分のミュータント能力の制御を失い、爆発炎上した。そんな彼の姿は、国民の誤解を招き、日本国内にパニックを引き起こした。事態を重く見た日本政府はサンファイアを逮捕・拘束し、彼の核エネルギーを放出する能力が減衰するまで監禁することとした。サンファイアの監禁場所はシルバー・サムライによって発見され、シルバーサムライとウルヴァリンの手によってサンファイアは解放された。ウルヴァリンは彼を、カナダ政府のミュータント研究機関であるデパートメントHに匿うことにした。 不安定なミュータント能力を制御するための訓練を続けるサンファイアだったが、彼は自分の能力が、自分自身の肉体に悪性の放射線障害を引き起こし、それが彼を蝕んでいることに気付いた。この悪性疾患の最初の徴候は、黒いしみとして彼の体の右側に現れた。この漆黒のしみは彼の右半身全てを覆うようになり、サンファイアの生命はもはや風前の灯と思われた。死を覚悟したサンファイアは、生涯の最後の日々を故郷・日本で過ごすことに決めた。そんな彼を日本で迎えたのは、ギリ・インダストリアル・コーポレーションと新たなヒーロー・チーム「ビッグ・ヒーロー・シックス」であった。 ビッグ・ヒーロー・シックスビッグ・ヒーロー・シックス(Big Hero Six)は、1998年に日本政府が結成した独自のスーパーヒーロー・チーム。 リーダーには国民的英雄サンファイアを迎え、ギリ・インダストリアル・コーポレーションがチームをバックアップする組織として働くこととなった。 他のメンバーは、
の5名である。(ミニシリーズ「Sunfire and Big Hero Six」) チームメンバー
ヴィラン
他のバージョンエイジ・オブ・アポカリプスエイジ・オブ・アポカリプスの世界では、日本はアポカリプスの配下である黙示録の四騎士の一人ホロコーストによって壊滅させられた。 大虐殺の生き残りであるシロウは捕らえられ、黙示録の四騎士の一人デスことマキシマスに人体実験の材料として与えられた。シロウのミュータントパワーは限界を超えて引き出され、彼の全身は炎を上げて燃えあがった。 X-メンの手で救われたシロウは彼らに加わり、サンファイアのコードネームを名乗るようになった。 サンファイアはミュータントパワーを制御するための抑制スーツを着用したが、炎は治まることなく燃え続けた。 故国を滅失った悲しみに取りつかれたサンファイアは、ローグが率いるX-メンのタスクフォースに参加し、シカゴでホロコーストと死闘を繰り広げる。 ハウス・オブ・Mハウス・オブ・Mの世界では、サンファイアは日本の皇帝になっている。彼の支配の下、全人口における貧困層の割合が極めて高かったにもかかわらず、国は繁栄した。 サンファイアはS.H.I.E.L.D.日本支部の極秘計画「プロジェクト・ジェネシス(Project:Genesis)」に加わっており、この計画は人間を強制的にミュータントへ変化させることが目的だった。S.H.I.E.L.D.の新米エージェントチーム、ヘリオンズは、テロリストの調査中に偶然、プロジェクト・ジェネシスの存在と皇帝サンファイアとのつながりを発見した。サンファイアはヘリオンズに対し、プロジェクト・ジェネシスの目的は有機廃棄物をリサイクルして貧しい人々の食物にすることだと説明し彼らを欺いた。 マーベル・ゾンビーズマーベル・ゾンビーズの世界では、シルバーサーファーが地球に侵攻する傍らで、ゾンビー化したサンファイアとシルバー・サムライが一般人を虐殺している姿が見られた。 アルティメット・サンファイアアルティメット版でのサンファイアは、『アルティメット・X-メン』94号にアルファ・フライトのメンバーとして登場する。 彼のパワーはバンシーと呼ばれるミュータント用ドラッグによって強化され、チームの新メンバー、ファイアスター(Firestar)と張り合っている。 |
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