ザ・ウェイト
「ザ・ウェイト」(The Weight)は、ザ・バンドが1968年に発表した楽曲。 ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2010年版)では41位にランクされている[2]。 概要作詞作曲はロビー・ロバートソン。スペイン出身の映画監督、ルイス・ブニュエルの作品に影響を受けて書かれた楽曲である。「ブニュエルは聖人であることの不可能性を多くの映画で表した。『ビリディアナ』や『ナサリン』に描かれているように、人々はみな良き人であろうと望むが結局は自分のやりたいことしかやらない。『ザ・ウェイト』も同じことさ」とロバートソンは述べている[3]。 本作品は次の言葉から始まる。「ナザレスの町にたどり着いたが/俺は半分死にかけていた/ともかくも休める場所が必要だった」 「ザ・ウェイト」は聖書からの引用が多いことから[4]、この歌詞はイエス・キリストが育った「ナザレ(Nazareth)」を想起させるが、ギター製作会社のマーティンの発祥の地であるペンシルベニア州ノーサンプトン郡のナザレスを同時に指している[5]。 タイトルの「The Weight(重荷)」は一度も歌詞に現れない。代わりに「Take a load off Fanny, take a load for free」という言葉が繰り返される[6]。新約聖書の「ヘブライ人への手紙」12章の言葉に関連するものと考えられる。
レコーディングは1968年1月、ニューヨークのA&Rレコーダーズで行われた。同年7月1日発売のファースト・アルバム『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』に収録され、同年8月8日にシングルカットされた[1]。B面はボブ・ディラン作詞作曲の「アイ・シャル・ビー・リリースト」。 同年9月28日付のビルボード・Hot 100で63位を記録した[7]。全英シングルチャートでは21位、カナダでは35位を記録した。 翌1969年7月公開の映画『イージー・ライダー』に使用され、広く知られるようになった。ただし映画のサウンドトラック・アルバムには権利関係上収録されず、スミスのカバー・パージョンが収録されることとなった。 演奏メンバー
カバー・バージョン
脚注
参考文献『ロビー・ロバートソン自伝 ザ・バンドの青春(原題:TESTIMONY)』 ロビー・ロバートソン 著 奥田祐士 訳 DU BOOKS (2018年9月28日) ISBN 978-4866470535 |
Portal di Ensiklopedia Dunia