ザ・クインテッセンス (クインシー・ジョーンズのアルバム)
『ザ・クインテッセンス』 (The Quintessence)は、クインシー・ジョーンズと彼のビッグ・バンドが1962年に発表した、インパルス!レコードにおける唯一のアルバムである。ある批評家は「現代的で先進的なビッグバンド・サウンドの頂点」と評した[3]。 このビッグ・バンドはブロードウェイ・ショーの「Free and Easy」に出演したバンドを母体としており、ヨーロッパ公演のためにクインシー・ジョーンズがアメリカで集めた数名のミュージシャンが含まれている[5]。 主要な演奏者バンドの中核をなすミュージシャンにはフィル・ウッズ、メルバ・リストン、ジュリアス・ワトキンス、ベーシストのミルト・ヒントン、ピアニストのパトリシア・ボーンがおり、ベーシストのバディ・カトレットとピアニストのボビー・スコットが別のセッションに参加している。トランペッターの椅子にはフレディ・ハバード、クラーク・テリー、サド・ジョーンズ、スヌーキー・ヤングが交代で座り、オリヴァー・ネルソン、フランク・ウェス、カーティス・フラーも参加している[3]。 収録曲
録音日:5, 8 - 1961年11月29日。2-3, 6 - 同年12月18日。1, 4, 7 - 同年12月22日。 楽曲解説ここでクインシー・ジョーンズは3曲のオリジナルを提供している。まず、アルバム・タイトル曲の「クインテッセンス」はフィル・ウッズのアルトサックス・ソロをフィーチャーしており、「フォー・レナ・アンド・レニー」は友人のレナ・ホーンとレニー・ヘイトンに捧げられている。一方「ハード・ソック・ダンス」はフレディ・ハバードとサド・ジョーンズのトランペット・ソロをフィーチャーしたスウィンギーな作品。ファンキーな「ロボット・ポートレイト」と「ザ・トゥイッチ」は本アルバムにも参加しているトロンボーン奏者のビリー・バイヤースの作品で、ベースのバディ・カトレットによるピッツィカート奏法が印象的な後者ではジョー・ニューマンがミュート・トランペットのソロを取っている。セロニアス・モンクの「ストレイト・ノー・チェイサー」とブロニスラウ・ケイパーの「インヴィテイション」は今日ジャズ・スタンダードとなっており、後者のテーマ部分で聴かれるフルートの演奏はジェローム・リチャードソンによる。 パーソネルトラック 1, 4, 7
トラック 2, 3, 6
トラック 5, 8
プロダクション
脚注
関連項目 |
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