シリウス級戦闘給糧艦
シリウス級戦闘給糧艦(シリウスきゅうせんとうきゅうりょうかん、英語: Sirius-class combat stores ship)は、アメリカ海軍が運用していた補給艦の艦級[1]。イギリス海軍補助艦隊(RFA)が運用していたネス型給糧艦(Ness-class)を購入したものであった。 概要![]() 艦尾のヘリコプター甲板部分に格納庫が無い。 1979年にイラン革命が発生し、イランとアメリカ合衆国の関係が悪化した。アメリカはインド洋・アラビア海・ペルシア湾などに空母機動部隊を展開させる必要が生じたが、これを支えるには艦隊補給能力が不足であった。このことから、まず1981年1月17日、RFAの「ライネス」が1年間のリース契約で傭船され、続いて9月30日には「ターバットネス」が傭船された。 その後、これらの船が非常に有用であることが判明したことから、1982年3月1日と9月30日に相次いで購入契約に切り替えられたほか、1983年1月27日には、RFAに残っていた3隻目にして最後の同型船である「ストームネス」もアメリカ海軍によって買い付けられた[2]。 4ヶ所の貨物倉を備えており、計12,234 m3の貨物を収容できる。内訳は、乾燥糧食8,313 m3、冷蔵・冷凍食品3,921 m3、予備部品40,000個である。また洋上移送装置として、STREAM対応の補給ステーション5ヶ所(右舷3ヶ所+左舷2ヶ所)を備えている。 岸壁での貨物の揚降用として、力量25トンのクレーン1基、力量12.5トンのクレーン2基、力量12トンのクレーン1基、力量2.5トンのクレーン2基を備えている[2]。 購入に際してヘリコプター搭載能力の追加が行われており、艦尾楼上には33.5 m×18.3 mのヘリコプター甲板と、UH-46輸送ヘリコプター2機分のハンガーが新設されている[1][2]。 同型艦
参考文献
関連項目
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