ジェレミィ・クロフォード
ジェレミィ・クロフォード(Jeremy Crawford)は、主にロールプレイングゲーム(RPG)を手がけるゲームデザイナー。2007年から2025年まで、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社(WotC)でテーブルトークRPG(TRPG)『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)の開発に携わる。D&D第4版のリード・ルール・デザイナーであり、D&D第5版のリード・デザイナーの一人でもある。 キャリアGreen Ronin Publishing (2005–2007)クロフォードは、Green Ronin Publishing社でスティーヴ・ケンソンと共にRPG『Blue Rose』(2005年)の共同デザインと編集を行った[3]。『Blue Rose』は、2005年ENNIE賞[注 1]の「Best Rules」と「Best d20 Game」を受賞した[4]。クロフォードは『Blue Rose』の改訂版(2017年)で[5]、オリジナル版から設定デザインの一部を引き継いだとしてクレジットされている[6]。彼はまた、『ウォーハンマー ファンタジーRPG』第2版や『Mutants & Masterminds』にも携わった[6][7]。 Wizards of the Coast (2007–2025)クロフォードは、2007年にWotCの主力製品である『D&D』のゲーム・デザイナーとして採用され、以後同社で働いた。D&Dのデザイン作品には、『プレイヤーズ・ハンドブックII 第4版』(2009年)[8]、『Dungeon Master's Kit』(2010年)、『ヒーローズ・オヴ・ザ・フォールン・ランズ 墜ちた地の勇者』(2010年)などがある。 クロフォードはD&D第4版のルール・マネージャーだった。2011年に新版の開発が開始され、クロフォードはマイク・ミアルスと共にD&D第5版の共同リード・デザイナーとなった。彼はまた、第5版のリード・ルール・デベロッパー兼マネージング・エディターでもあった[9]。クロフォードとマールズの下で、ゲームとゲームの開発の両方で包括性を高めるための協調的な取り組みが行われるようになった[10]。第5版では、デザインに貢献した女性が26%と、これまでのどの版よりもクレジットされている。第3版が12%、第4版では20%であった[11]。『The Mary Sue[注 2]』は、この新しい方向性の下、2018年のD&Dプレイヤーの40%が女性であり、これは「女性プレイヤーが20~25%だった2012年から増加している」と報じている[12]。クロフォードは、第5版のプレイヤーズ・ハンドブックの著者の一人として、同版の他のいくつかの書籍と共にクレジットされている[13]。彼はまた、月刊ニュースレター『Sage Advice』も執筆している[14] 。 2024年、彼はD&Dのゲーム・ディレクターとなった[15]。彼は、2024年の第5版ルールセット改訂版の一つ、「プレイヤーズ・ハンドブック」(2024年)のリード・デザイナーであった[16][17]。クロフォードはD&Dのゲームデザインで、Gayming Awards 2024の「Gayming Icon Award」を受賞した[18][17]。D&Dの、2024年改訂版コア・ルールブック発売後の2025年4月、クロフォードはWotCを退社することを発表した[19]。 私生活クロフォードはゲイであり[20][21]、2014年に夫のフィリップ・リナウと結婚した[1][2][22]。 作品
脚注注釈出典
外部リンク
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