ジョン・オソ・マーシュ・ジュニア （英語 : John Otho Marsh Jr. 、1926年 8月7日 - 2019年 2月4日 ）は、アメリカ合衆国 の政治家、軍人。陸軍長官 、バージニア州選出連邦下院議員などを歴任した[ 1] [ 2] ジョージ・メイソン大学ロースクール （英語版 ） [ 1] [ 3] [ 4]
1926年 8月7日 にバージニア州 ウィンチェスター で誕生した。ハリソンバーグ の公立高校 （英語版 ） [ 5] [ 6] 第二次世界大戦 末期の1944年 にアメリカ陸軍 へ入隊した。18歳だった彼は歩兵士官候補生学校に入学し、1945年 11月に卒業して歩兵少尉 に任官された。欧州の終戦 から半年ほど経っていたため、彼は専ら占領統治下のドイツ で1946年 から1947年 まで任務に当たっていた[ 2] [ 5] [ 7] アメリカ陸軍予備役 （英語版 ） [ 5]
1951年 にワシントン・アンド・リー大学 を卒業し、学生友愛会であるファイ・カッパ・サイ に入会した[ 1] [ 5] [ 8] 陸軍州兵 として復帰した。1964年 にはアメリカ陸軍空挺学校 （英語版 ） [ 9] 1976年 に陸軍を退役。最終階級は陸軍中佐である[ 5]
1952年 に州兵として勤務する傍らバージニア法廷に入院し、ストラスバーグ （英語版 ） [ 5] 1954年 から1962年 までニュー・マーケット （英語版 ） [ 5]
1963年 にバージニア州第7選挙区から出馬し、民主党 の下院 議員となった。1971年 まで下院議員を務めていたマーシュだったが[ 1] [ 3] [ 4] [ 2] [ 5] [ 6] [ 10] ベトナム戦争 へ参戦している。その際、同僚の兵士には自らが議員であることを明かさなかった[ 2]
1973年 に国防長官補佐官 （英語版 ） 翌年 1月にはジェラルド・フォード 副大統領 の国家安全保障問題担当副大統領補佐官となった[ 1] [ 3] [ 10] 大統領 に就任すると、彼は大統領法律顧問 （英語版 ） [ 1] [ 3] [ 2] [ 6] [ 10] 国家安全保障問題担当大統領補佐官 だったヘンリー・キッシンジャー や大統領首席補佐官 のドナルド・ラムズフェルド 、大統領上級顧問 のフィリップ・W・バッケン （英語版 ） [ 11]
アーリントン国立墓地 でスピーチを行うマーシュ（1985年3月）1981年 からはレーガン 政権で陸軍長官 を務めた[ 1] [ 3] [ 4] [ 2] [ 6] [ 9] ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害 をはじめとするいくつかの作戦を成功させたことで評価が上がった[ 9]
さらに準中距離弾道ミサイル 「パーシング II （英語版 ） 西ヨーロッパ に配備する計画を支持し、議会の説得に努めた[ 9] ソビエト連邦 が中距離核戦力全廃条約 を締結する要因になったと考えられている[ 9]
マーシュは約8年と6ヶ月にわたって陸軍長官を務め、これは2019年 現在も最長在任記録となっている[ 12]
陸軍長官退任後は1989年から1994年まで予備役政策委員会 （英語版 ） [ 13] ノヴァヴァックス （英語版 ） CEO にも就任し[ 1] [ 3] [ 14]
マーシュは副大統領などを歴任したディック・チェイニー からの信頼が厚く、彼とは腹心の友だった[ 10] [ 15]
1998年 から1999年 までバージニア州立軍事学校 （英語版 ） 倫理学 客員教授 を、1999年から2000年 までウィリアム・アンド・メアリー大学 の法学非常勤教授を務めた[ 1] 2019年 には、ジョージ・メイソン大学の非常勤教授として科学技術とテロリズム に係る国家安全保障法の講義を行っていた[ 1] [ 16]
2007年 にウォルター・リード陸軍病院 （英語版 ） [ 17] 国防長官 のロバート・ゲーツ によって、マーシュは元陸軍長官のトーゴー・D・ウェスト・ジュニア と共に独立調査委員会委員に任じられた。同委員会は医療と指導の欠陥を追求し、老朽化した同病院を閉鎖してメリーランド州 ベセスダ にある国立海軍医療センター （英語版 ） [ 9] [ 3] [ 18]
マーシュはマークル財団 （英語版 ） [ 4] シェナンドー大学 のジョン・O・マーシュ政府および公共政策研究所は、彼の名に因んで名づけられている[ 19]
2019年 2月4日 にうっ血性心不全の合併症により死去した[ 12]
妻と共に生まれ故郷であるバージニア州ウィンチェスターで暮らしていた。彼には3人の子供と7人の孫がいた[ 1]
^ a b c d e f g h i j k George Mason Law biography Archived October 2, 2008, at the Wayback Machine .
^ a b c d e f Richard Halloran, 'Washington Talk - Working Profile: Army Secretary John O. Marsh Jr.; Military Leader Wins High Ground, Quietly', in The New York Times [1]
^ a b c d e f g Forbes profile
^ a b c d MARKLE
^ a b c d e f g h Bell, William Gardner (1992). “John Otho Marsh, Jr.” . Secretaries of War and Secretaries of the Army United States Army Center of Military History . CMH Pub 70-12. http://www.history.army.mil/books/sw-sa/Marsh.htm
^ a b c d Congress biography
^ Homeland Security Policy Institute. “Who We Are ”. 2013年7月17日時点のオリジナル よりアーカイブ。2012年6月19日閲覧。 ^ Phi Kappa Psi (1991). Grand Catalogue of the Phi Kappa Psi Fraternity (13th ed.) . Publishing Concepts, Inc.. (1991). pp. 252, 585 ^ a b c d e f Adam Bernstein (2019年2月4日). “John O. Marsh Jr., presidential ‘conscience’ and Army secretary, dies at 92” . ワシントン・ポスト . https://www.washingtonpost.com/local/obituaries/john-o-marsh-jr-presidential-conscience-and-army-secretary-dies-at-92/2019/02/04/2e1c97ce-28b4-11e9-8eef-0d74f4bf0295_story.html 2025年3月8日閲覧。
^ a b c d Dick Cheney, In My Time: A Personal and Political Memoir
^ Prados, John (2006). Lost Crusader: The Secret Wars of CIA Director William Colby . Oxford University Press. ISBN 978-0-19-512847-5
^ a b Robert D. McFadden (2019年2月4日). “John O. Marsh Jr., Ex-Army Chief and Presidents’ Adviser, Dies at 92” . ニューヨーク・タイムズ . https://www.nytimes.com/2019/02/04/obituaries/john-o-marsh-dead.html 2025年3月8日閲覧。
^ Annual Report of the Reserve Forces Policy Board for 2005 . http://ra.defense.gov/rfpb/_documents/RFPB%20report%2005.pdf ^ Novavax Board of Directors Archived December 14, 2011, at the Wayback Machine .^ Washington Post Archived December 23, 2011, at the Wayback Machine .^ George Mason course Archived May 26, 2011, at the Wayback Machine .^ “ウォルター・リード問題、ブッシュ大統領が謝罪 - 米国 ”. AFP (2007年3月31日). 2019年3月2日閲覧。 ^ 'Wounds, real and political', in The Washington Times [2]
^ John O. Marsh Institute
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