ジーベック (アニメ制作会社)
株式会社ジーベック(英: XEBEC Inc.)は、かつて存在した日本のアニメ制作会社。株式会社IGポートの完全子会社であった。 歴史1994年、プロダクション・アイジー(Production I.G)と葦プロダクションが共同制作したテレビアニメ『BLUE SEED』で葦プロダクション側の制作プロデューサーだった取締役の下地志直、文芸担当の佐藤徹(南極二郎)、アニメーターの羽原信義の3名のスタッフらと共に1995年5月1日にProduction I.Gの子会社として東京都国分寺市に設立。 1995年10月3日、第1作目『爆れつハンター』を制作。1996年、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』と『機動戦艦ナデシコ』を制作した。『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の制作以降、小学館および小学館集英社プロダクションとの取引関係は続き、小学館『コロコロコミック』とタイアップされたゲームソフト・玩具に関連したアニメーション作品を多数制作している。 1999年9月4日、『ゾイド -ZOIDS-』を制作。手書きによるアニメーションと3DCGの融合を成し遂げた。2002年、関連会社として東京都西東京市田無町に株式会社Triple Aを設立した。 2003年、元スタジオZ5の本橋秀之らを迎え入れ、東京都練馬区関町に制作スタジオ「XEBEC M2」を設立。『ぺとぺとさん』(2005年)はXEBEC M2の名義で元請制作した。 2005年、保有株式の売却によりTriple Aとの資本関係を解消[3]。2006年4月8日、初の全編3DCG作品『サルゲッチュ 〜オンエアー〜』を制作した。 2007年11月1日、Production I.Gの持株会社化に伴い、持株会社IGポートの連結子会社となる。 2009年、本橋が退社したことによりXEBEC M2が解散。一部スタッフは練馬スタジオ「XEBECzwei」(東京都練馬区石神井台)に転属した。 2010年、本社を東京都国分寺市南町3丁目22番31号南ビル5F[4]から親会社であるProduction I.Gが本社を置いていた同市南町3丁目4番5号INGビルへ集約[5][6]。 2015年、連続テレビアニメシリーズ『蒼穹のファフナー EXODUS』の元請制作を「XEBECzwei」名義で行った。これよりOLMと共同で制作元請を担当する作品が増え、解散までの最末期はこれが続いた。 2016年、本社を東京都西東京市西原町1丁目4番1号鵜野ビルへ移転[7]。 2018年11月20日、ポストプロダクション部門を除く映像制作事業をサンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス)に譲渡すると発表[8]。その後、一部の部門はIGポートグループに留まる形に変更され、撮影部門および『蒼穹のファフナー THE BEYOND』を制作中の練馬スタジオ「XEBECzwei」(組織改編後は「IGzwei」に変更、その後閉鎖しプロダクション・アイジーへ合流)はプロダクション・アイジーに、仕上部門と2010年8月31日に倒産したグループ・タックから引き継いでOLMと共同で制作を続けていた『はなかっぱ』はシグナル・エムディに移管された[9]が、後にOLMの単独製作に移行された[注 1]。また、ジーベック制作作品の著作権は引き続きIGポートグループが保有[9]した。 2019年6月1日付でProduction I.Gに吸収合併され、法人としてのXEBECは解散し[12]、同年8月8日にXEBECの法人格を消滅した。XEBECの知的財産権・公式サイトをProduction I.Gが継承。そのため、2021年11月5日に劇場先行上映開始した『蒼穹のファフナー THE BEYOND』(第10・11・12話)が、XEBECzwei名義で制作が行われる最後の作品となった。 なお、サンライズ( → バンダイナムコフィルムワークス)に移譲された映像制作事業は2019年4月1日付で同社の設立する新会社「株式会社SUNRISE BEYOND」に事業が継承され[13]、取締役には羽原が就任した[14]。同じく創業者の下地は同年設立されたstudio MOTHER株式会社の代表取締役に就任している[15]。 解散してから5年後に放送された『ケシカスくん』(おはスタ内で放送された2024年度の再放送版)では、当時の「XEBEC」名義としてオープニングにクレジットされている。 作品テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
ゲーム内アニメパート
制作協力
その他
関連人物アニメーター・演出家制作脚本・文芸その他同社スタッフ・OBが独立・起業・移籍した会社現在
過去
関連項目
脚注注釈出典
外部リンク
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