スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(Stadio Giuseppe Meazza) は、イタリア・ミラノにあるサッカー専用スタジアム。インテル・ミラノとACミランがホームスタジアムとして使用しており、両クラブが共同保有するM-Iスタディオ有限会社によって管理・運用されている。 概要1926年にACミランの本拠地として開場し、1937年から1939年にかけて行われた改修工事でそれまでのグラウンド形式からスタジアムへと生まれ変わった。第二次世界大戦後の1954年に施された大規模な拡張工事で現在の多層構造をとる約10万人収容のビッグスタジアムとなり、1987年からの3年間で現在の最上部にあたる3階席が新設された。1990年に完成した観客席最上部にあたる3階席からは、スタジアムのピッチを見下ろす、いわゆる俯瞰できるほど高い位置にあり、観客席の傾斜も急勾配である[1]。2022-23シーズン現在の収容人数は全席が座席の75,000人である。 開場から以来ACミランがホームスタジアムとして使用する中で1947年からはインテルナツィオナーレ・ミラノもホームスタジアムとしている。ミラノ市内にあるスカラ座にちなんでカルチョのスカラ座またはサッカーのスカラ座とも呼ばれ[2]、現存するスタジアムでは4番目に古く、かつ国内のサッカースタジアムにおいては最大の収容能力を持つスタジアムとなっている。 その歴史を通して数多くのサッカーの国際大会が開催されてはいるが、その他スポーツの会場となった過去がある。2009年のラグビーユニオンや1960年のボクシング世界王者決定戦がその一例である。2026年にはミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の開会式もこのスタジアムで行われる予定である[3]。 スタジアム名スタジアム開場の1926年から1980年までは正式名称のスタディオ・コムナーレ・ディ・サン・シーロ(Stadio Comunale di San Siro)を略してサン・シーロと呼ばれていた[4]。しかし、1980年にインテル・ミラノの黄金期を牽引したジュゼッペ・メアッツァが死去すると、スタジアムの所有者であったミラノ市は現在の正式名称であるスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(Stadio Giuseppe Meazza)へと改名した[5]。インテル・ミラノのサポーター側はこの決定を受け入れたものの、ACミランのサポーターたちはこの決定を快く思わなかったため、サン・シーロという愛称を使用し続けている[4]。しかし、時代を経るに従ってこの問題は徐々に薄れており、どちらの名称を使用するかは個人の自由でもある[4]。 なお、サン・シーロとはミラノ西部にある教会から取られている[6]。 建て替え計画2019年秋からインテルとACミランは新スタジアムを自前で建設する提案を共同で行うことになった。現在駐車場となっている敷地内に6万人収容の新スタジアムを建設するという計画で敷地内にはホテルやオフィスビル、ショッピングセンターなどを併設して収益を出す形にする予定となっていた。2022年3月には新スタジアム建設候補地の錯綜[7]、ミラノ市議会やロンバルディア州議会の反対などでその後の交渉が進展していない[8]。 アクセス市内西部に位置し、交通の便はよい。 開催された主な試合・イベントサッカー
ボクシングコンサートこのスタジアムで開催された主なコンサート一覧
ギャラリー
関連項目脚注
外部リンク
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