スペースワールド駅
スペースワールド駅(スペースワールドえき)は、福岡県北九州市八幡東区東田二丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の駅である[1]。駅番号はJA23。 歴史鹿児島本線枝光 - 八幡間の経路変更の一環として設置された[2]。枝光駅と八幡駅は八幡製鐵所の敷地に沿って半円状に迂回する経路を通っていたが、東田地区が遊休地化したことに伴い、東田地区再開発計画が策定され、その際に最短経路に変更された。これにより枝光 - 八幡間の駅間距離は3.2 kmから2.2 kmに短縮されている[2]。 1902年(明治35年)に九州鉄道が1891年(明治24年)に開通した小倉駅 - 黒崎駅間を、八幡東区茶屋町を通る「大蔵線」を廃止し、戸畑駅を経由する海沿いのルートに変更した際、八幡製鐵所工場敷地を迂回するルートとなった。1970年代以降、粗鋼生産の主力を君津製鐵所等へ移管したことや、戸畑地区への集約、第三技術研究所の千葉県富津市への移転等により、東田地区は遊休地となる。その遊休地の一部を利用する形で、1990年(平成2年)4月にテーマパーク「スペースワールド」が開園した。当初スペースワールドへは枝光駅が最寄り駅とされ[1]、枝光駅よりスペースワールドに向かう歩道橋が設置された。 その後、東田地区再開発計画の一環として線路をスペースワールドの西側に移設し、急カーブを解消して距離を短縮する計画が進行し、1999年(平成11年)7月2日に高架化が完成すると同時にスペースワールドへの最寄駅として当駅が開業した。 駅名は公募により最多得票の「スペースワールド」に決定した[3]。スペースワールド入園客の利便性を図るだけではなく、一連の計画による再開発地域の拠点とすることも目的として設置された駅である。スペースワールドのメインゲート付近に位置し[2]、スペースワールドへは、駅から徒歩5分ほどであった[4]。 2001年(平成13年)には駅前地区で北九州博覧祭2001が開催。期間中は特急「ソニック」「有明」の一部列車も停車した。多客期の特急臨時停車はその後も行われていた[5]。 2018年(平成30年)1月1日の2時をもってスペースワールドは閉園したが、JR九州は「地元自治体(北九州市)などから駅名改称の要望は出ていない」として、閉園後も当駅の駅名を変更していない[6][7][8]。ただし、朝と夜を除いて行われてきた快速列車の停車は、同年3月17日のダイヤ改正をもって行われなくなった[9]。 その後、2022年(令和4年)4月28日のTHE OUTLETS KITAKYUSHUの開業にあわせ、再び主に土休日に限定した臨時停車が、一部の快速・特急列車で行われている[10]。 年表
駅構造12両編成対応[18]の島式ホーム2面4線を有する2階建ての高架駅[2]。防風対策としてガラスのスクリーンを設けている[2]。付近に残る東田第一高炉をイメージして駅舎の床・壁は煉瓦で構成され、側壁はスチール製となっている[2]。カーブの途中に駅が存在するために[5]上り小倉方面の停車列車は主に3番のりばを使用し、4番のりばを使用するのは一部の列車のみとなっている。下り博多方面・直方方面は乗降時の安全確保のため停車列車はすべて1番のりばに停車する。 4番線の内側(海側)を貨物線(複線)が通るが、信号等は設置されていない。当駅を境に枝光側で、旅客線と貨物線が分かれる。 みどりの窓口が設置されている[15]。SUGOCAの使用が可能である。 のりば
利用状況2023年度の1日平均乗車人員は3,048人であり、JR九州の駅としては第59位である[19]。 JR九州及びとうけい北九州によると、近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。
駅周辺当駅は日本製鉄(旧:新日本製鐵→新日鐵住金)八幡製鉄所の遊休地を利用した再開発地域に立地している[1]。そのため駅周辺地区は幅の広い道路と区画の整った土地のあり電線が埋設された現代的な街並みで、大規模施設が立地している。駅の北を通る高架道路は北九州高速5号線である[1]。駅の南西に建つ東田第一高炉は日本初の近代製鉄用高炉である。スペースワールド営業時は、ジェットコースターの音がホームまで聞こえてくる駅であった。 ![]()
隣の駅
脚注
関連項目外部リンク
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