セニエサ・エストラーダ(Seniesa Estrada、1992年6月26日 - )は、アメリカ合衆国の元プロボクサー。元WBA・WBC・IBF・WBO女子世界ミニマム級統一王者。元WBO女子世界ライトフライ級王者。元WBA女子世界フライ級暫定王者。世界3階級制覇王者。
来歴
イーストロサンゼルス出身のメキシコ系アメリカ人で、8歳でボクシングを始めた[1]。
2011年5月13日、プロデビュー。
2018年11月17日、メキシコにてデボラ・レンヒフォとのWBC女子世界ライトフライ級シルバー王座決定戦に挑み、4回TKOで初タイトル獲得。
2019年11月2日、ロンドンオリンピック銅メダリストのマーレン・エスパーザとのWBA女子世界フライ級暫定王座決定戦に挑み、9回に偶然のバッティングで負傷したものの負傷判定で勝利し2冠目にして暫定ながら初の世界王座獲得。
2020年7月24日、42歳のミランダ・アドキンス相手にWBCシルバー王座の防衛戦を行い、女子ボクシング史上最短となる7秒でのKO決着により勝利[2]。
2階級制覇
2021年3月20日、アナベル・オルティスが持つWBA女子世界ミニマム級王座に挑戦し、3-0判定を制して2階級制覇達成。
3階級制覇
2021年7月9日、ロサンゼルス・バンク・オブ・カリフォルニア・スタジアムにて天海ツナミが持つWBO女子世界ライトフライ級王座に挑戦し、3-0判定で3階級制覇達成[3]。なお、このタイトルは防衛戦を行わず返上し、WBAミニマム級王座を引き続き保持する。
2021年12月18日、サンアントニオにてマリア・サンティソ相手にWBA世界ミニマム級王座の初防衛に臨み、4回KOで初防衛成功。
2022年7月、ゴールデンボーイ・プロモーションズを離れトップランク社と契約した。女子ボクサーでトップランク社と契約したのはミカエラ・メイヤーに続き2人目となった[4]。
2022年11月12日、ラスベガスにてハスミン・ビジャリーニョ相手に2度目の防衛戦に臨み、三者フルマークの3-0判定で圧勝し2度目の防衛成功。
2023年3月25日、フレズノにてWBC王者ティナ・ルプレヒト相手に王座統一戦に挑み、三者フルマークの3-0判定で圧勝し3度目の防衛とWBA・WBC王座統一に加えリングマガジン王座獲得に成功。
2023年7月28日、ラスベガスにて元IBF世界フライ級王者レオネラ・ジュディカ相手にWBA・WBC統一王座の防衛戦を行い、3-0判定でWBA4度目・WBC初防衛に成功[5][6]。
2024年1月23日、エディオンアリーナ大阪で行われた寺地拳四朗 対 カルロス・カニサレス戦をアメリカでで放送したESPN+でゲスト出演ながらも初めて解説を行った[7]。
女子世界ミニマム級4団体王座統一
2024年3月29日、アリゾナ州グレンデールのデザート・ダイヤモンド・アリーナにてオスカル・バルデス対リアム・ウィルソンの前座で、IBF・WBO女子世界ミニマム級統一王者のヨカスタ・バジェと女子世界ミニマム級4団体王座統一戦を行い、3-0(97-93×3)判定でWBA5度目・WBC2度目の防衛とIBF・WBO王座の獲得に成功、女子世界ミニマム級4団体統一王者となった[8]。
引退
2024年10月23日、現役引退を発表した[9]。
戦績
戦
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日付
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勝敗
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時間
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内容
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対戦相手
|
国籍
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備考
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1 |
2011年5月13日 |
☆ |
4R |
判定 3-0 |
マリア・ルイズ |
アメリカ合衆国 |
プロデビュー戦
|
2 |
2011年7月1日 |
☆ |
4R |
判定 3-0 |
ブランカ・レイムンド |
アメリカ合衆国 |
|
3 |
2014年3月14日 |
☆ |
2R |
TKO |
ブランカ・レイムンド |
アメリカ合衆国 |
|
4 |
2015年5月16日 |
☆ |
6R |
判定 3-0 |
カーリー・ベイティ |
アメリカ合衆国 |
|
5 |
2015年8月27日 |
☆ |
4R |
判定 3-0 |
マリア・アンダヴェルデ |
アメリカ合衆国 |
|
6 |
2016年4月23日 |
☆ |
6R |
判定 3-0 |
セレネ・ロペス |
メキシコ |
|
7 |
2016年6月3日 |
☆ |
6R |
判定 3-0 |
クリスティーナ・フェンテス |
アメリカ合衆国 |
|
8 |
2016年9月10日 |
☆ |
8R |
判定 3-0 |
ナンシー・フランコ |
アメリカ合衆国 |
|
9 |
2017年6月22日 |
☆ |
1R 0:38 |
KO |
レイチェル・サゾフ |
アメリカ合衆国 |
|
10 |
2017年7月21日 |
☆ |
6R |
判定 3-0 |
アラセリ・パラシオス |
メキシコ |
|
11 |
2017年9月9日 |
☆ |
8R |
判定 3-0 |
アナイ・トレス |
メキシコ |
|
12 |
2018年3月16日 |
☆ |
8R |
判定 3-0 |
ソニア・オソリオ |
メキシコ |
|
13 |
2018年5月4日 |
☆ |
3R 0:38 |
TKO |
アマリリス・アドルノ |
プエルトリコ |
|
14 |
2018年7月13日 |
☆ |
3R 0:20 |
KO |
ジョセプ・ビスカイノ |
ベネズエラ |
|
15 |
2018年11月17日 |
☆ |
4R 1:59 |
TKO |
デボラ・レンヒフォ |
ベネズエラ |
WBC女子世界ライトフライ級シルバー王座決定戦
|
16 |
2019年2月23日 |
☆ |
5R 終了 |
TKO |
ジェニフェル・レオン |
ベネズエラ |
WBCシルバー防衛1
|
17 |
2019年6月13日 |
☆ |
4R 終了 |
TKO |
グレッツェン・アバニエル |
フィリピン |
WBCシルバー防衛2
|
18 |
2019年11月2日 |
☆ |
9R 終了 |
負傷判定 3-0 |
マーレン・エスパーザ |
アメリカ合衆国 |
WBA女子世界フライ級暫定王座決定戦
|
19 |
2020年7月24日 |
☆ |
1R 0:07 |
KO |
ミランダ・アドキンス |
アメリカ合衆国 |
WBCシルバー防衛3
|
20 |
2021年3月20日 |
☆ |
10R |
判定 3-0 |
アナベル・オルティス |
メキシコ |
WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ
|
21 |
2021年7月9日 |
☆ |
10R |
判定 3-0 |
天海ツナミ(山木) |
日本 |
WBO女子世界ライトフライ級タイトルマッチ
|
22 |
2021年12月18日 |
☆ |
4R 1:51 |
KO |
マリア・サンティソ |
グアテマラ |
WBA防衛1
|
23 |
2022年11月12日 |
☆ |
10R |
判定 3-0 |
ハスミン・ビジャリーニョ |
アルゼンチン |
WBA防衛2
|
24 |
2023年3月25日 |
☆ |
10R |
判定 3-0 |
ティナ・ルプレヒト |
ドイツ |
WBA・WBC女子世界ミニマム級王座統一戦 WBA防衛3 WBC・リングマガジン王座獲得
|
25 |
2023年7月28日 |
☆ |
10R |
判定 3-0 |
レオネラ・ジュディカ |
アルゼンチン |
WBA防衛4・WBC防衛1
|
26 |
2024年3月29日 |
☆ |
10R |
判定 3-0 |
ヨカスタ・バジェ |
コスタリカ |
WBA・WBC・IBF・WBO女子世界ミニマム級王座統一戦 WBA防衛5・WBC防衛2 IBF・WBO獲得
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テンプレート
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獲得タイトル
- WBC女子世界ライトフライ級シルバー王座
- WBA女子世界フライ級暫定王座
- WBA女子世界ミニマム級王座(防衛4)
- WBO女子世界ライトフライ級王座(防衛0=返上)
- WBC女子世界ミニマム級王座(防衛1)
- IBF女子世界ミニマム級王座(防衛0)
- WBO女子世界ミニマム級王座(防衛0)
- リングマガジン女子世界ミニマム級王座
脚注
関連項目
外部リンク
前王者 ヨカスタ・バジェ
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第12代WBO女子世界ミニマム級王者
2024年3月29日 - 2024年10月23日(引退)
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空位 次タイトル獲得者 サラ・ボルマン
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