セルビオーラ級哨戒艦
セルビオーラ級哨戒艦(セルビオーラきゅうしょうかいかん、スペイン語: Patrulleros clase Serviola)は、スペイン海軍が運用する哨戒艦の艦級[1]。 来歴本級は、アトレヴィダ級コルベットを更新するための哨戒艦(OPV)として、1989年2月に発注された。建造段階ではミラノ級(B-215型)と称されており、当初はより小型で軽武装(満載1,360トン、全長65.3メートル、武装は70口径40mm単装機銃のみ)の計画であった[2]。 設計設計面では、メキシコ海軍向けのアギラ級をベースとしており[1]、改ハルコン型と称される[2]。船型は中央船楼型を採用した。安定化のためフィンスタビライザーを備えており、また艦尾甲板はヘリコプター甲板とされている。シー・ステート4の海況でもヘリコプターの発着が可能である[3]。ベル 212の発着にも対応できる広さを確保しているが、格納庫や給油設備は有さない[1]。 艦砲としては人力操砲のMk.26 3インチ緩射砲を船楼前端に備えているが、これは砲側照準のほか、アルコアC型光学方位盤による方位盤射撃も可能である。また3番艦は、このほかに、MSP-4000 光学捜索装置を試験的に搭載した。弾薬としては、76.2mm砲弾200発と12.7mm弾7,000発を搭載している[1]。62口径76mm単装速射砲への後日換装を見込んだ設計になっているほか、有事には、メロカCIWSやシースパロー個艦防空ミサイル、ハープーン艦対艦ミサイル、M/50 375mm対潜ロケット砲の搭載も可能な設計となっている[3]。 同型艦一覧全艦がイサル社のフェロル造船所(2005年よりナバンティア社に移管)で建造された。当初は5番艦も計画されていたが、これは実現しなかった[1]。
脚注
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