ソビエト連邦最高会議幹部会
![]() ソビエト連邦最高会議幹部会 (ソビエトれんぽうさいこうかいぎかんぶかい、ロシア語: Президиум Верховного Совета、ラテン文字転写例:Prezidium Verkhovnogo Soveta) はソビエト連邦の政府機関で、ソビエト連邦最高会議 (議会) の常設機関である。これは連邦レベルの組織 (ソビエト連邦ソビエト最高会議幹部会) であるが、例えばベラルーシ社会主義共和国ソビエト最高会議幹部会のように、ソビエト連邦を構成する各共和国および自治共和国にも同様の組織が存在し、機能や構造もほぼ同一であった[1]。最高会議幹部会は、最高会議の閉会中にその機能を果たすために設けられ、1936年ソ連憲法および1977年ソ連憲法では最高会議幹部会議長がソ連の国家元首であると規定されていた[2]。 幹部会の構成![]() 最高会議幹部会はクレムリンにあるクレムリン・プレジディウム(クレムリン14番館)という建物で開催されていた。 ソビエト連邦最高会議幹部会は、ソビエト連邦最高会議の第1回会合において連邦会議と民族会議の合同会議により選出されていた。最高会議幹部会メンバーの任期は、ソビエト連邦最高会議の任期と同じく4年であった。ソビエト連邦最高会議幹部会は、議長、第一副議長(1977年に設置)、副議長15名(ソ連を構成する各共和国最高会議議長)、幹部会員20名(書記1名含む)の計37名で構成されていた。ソビエト連邦最高会議幹部会は、ソビエト連邦最高会議に対して全ての活動の責任を負っていた。 憲法上の権限設置時最高会議幹部会は1936年ソ連憲法においてその設置と権限が定められた。
ソビエト連邦最高会議幹部会は、ソビエト連邦国籍の取得、失効または自発的拒絶に関する事項も管掌した。 権限縮小1989年の人民代議員大会創設と、最高会議の常設機関化に伴い、1977年ソ連憲法[3]が規定する最高会議閉会時における最高会議幹部会の権限は、以下の内容に限定された。
これにより、最高会議幹部会に付与されていた権限の多くは、ソビエト連邦最高会議とソビエト連邦大統領に移された。 歴代議長・第一副議長一覧最高会議幹部会議長→詳細は「ソビエト連邦最高会議幹部会議長」を参照
最高会議幹部会第一副議長1977年から1989年まで、ソビエト連邦最高会議幹部会第一副議長は他国の副大統領に相当する官職であった。第一副議長は1990年にソビエト連邦副大統領へ継承された。
関連項目参考文献
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