タイムワープ(英:Time Warp[3]、香:馬克羅斯[4])とは、イギリスで生産・イギリス及び香港で調教されていた競走馬。主な勝ち鞍は2017年の香港カップ、2018年・2020年の香港ゴールドカップ。
戦績
2015年6月に、イギリスのケンプトンパーク競馬場で行われた未勝利戦でデビューを果たす[5]。3歳までに国内外で合計9戦5勝の成績を残した後、香港へ移籍する[6]。
移籍後はなかなか勝ち上がれずにいたが、2017年6月のハンデ戦で勝利を飾って連勝した後に挑んだ重賞レースではG3セレブレーションカップとササレディースパースで3着、ジョッキークラブカップで2着と好走した。そして、初めてのGI挑戦となった香港カップには地元のGI馬ワーザーやネオリアリズムら日本勢も出走してきたが、レースでは終始先頭のまま他馬を寄せ付けずに逃げ切り、GI初勝利を飾った[7]。
年明けの2018年1月に出走した香港スチュワーズカップは10着に大敗するが、次走の香港ゴールドカップではワーザーを半馬身差で下してGI2勝目を挙げた。その後は重賞を3戦しG3ササレディースパースで勝利を飾ると、年末の香港カップでも3着に好走した[8]。
2019年は9戦したが勝ちきれず、最高着順はG3ササレディースパースでの2着であった。しかし、翌2020年2月の香港ゴールドカップではスタートから先手を取って得意の逃げを展開すると、最後の直線で追撃してきたエグザルタントを抑えて同レースを2年ぶりに優勝、GI3勝目を挙げた[9]。その後はクイーンエリザベス2世カップなど計11戦に出走するも再び勝利を挙げることはできず、2021年6月25日に香港ジョッキーズクラブの公式X(旧Twitter)アカウントにて、全弟のグロリアスフォーエバーとともに現役を引退することが発表された[10]。
血統表
全弟に2018年香港カップの勝ち馬グロリアスフォーエバーがいる。
脚注
- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2017”. 国際競馬統括機関連盟. 2017年3月28日閲覧。
- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2018”. 国際競馬統括機関連盟. 2025年3月28日閲覧。
- ^ “Time Warp | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2024年7月1日閲覧。
- ^ “TIME WARP - Horses - Horse Racing - The Hong Kong Jockey Club”. racing.hkjc.com. 2024年7月1日閲覧。
- ^ “Full Result 7.10 Kempton (AW) | 10 June 2015 | Racing Post”. www.racingpost.com. 2024年7月1日閲覧。
- ^ “Time Warp | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2024年7月1日閲覧。
- ^ “【香港カップ】逃げたタイムワープが重賞初制覇をG1で飾る、日本勢はネオリアリズムの3着が最高 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年7月1日閲覧。
- ^ “【香港カップ】グロリアスフォーエバーが逃げ切りで兄弟制覇、日本勢はディアドラが2着まで | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年7月1日閲覧。
- ^ “タイムワープが鮮やか逃走、香港GCを2年ぶりに制す | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年7月1日閲覧。
- ^ “【海外競馬】香港のタイムワープとグロリアスフォーエバーが引退 全兄弟でともに香港C制覇 | 競馬ニュース”. netkeiba. 2024年7月1日閲覧。
外部リンク