タリン動物園
![]() ![]() タリン動物園(タリンどうぶつえん、エストニア語: Tallinna Loomaaed)は、エストニア・タリンに1939年に開設された動物園。エストニア唯一の動物園であり[8]、2008年現在548種13,336頭の動物を飼育する[2]。 2009年以降、バルト三国では最も来園者数の多い動物園となっている。 歴史1937年、フィンランド・ヘルシンキで開かれた国際大会でエストニアの射撃チームは勝利した。この時、チームはイルー(Illu)という名前のオオヤマネコを連れて帰った。イルーはタリン動物園の最初の飼育動物となり、園は1939年8月25日に正式に開園した。またオオヤマネコは後にタリン動物園のエンブレムに採用された[1]。 当初、動物園はカドリオルグ(Kadriorg)公園の一角を本拠地とした。1940年にエストニアはソビエト連邦に占領・併合されたため、動物園の発展計画は遅れた。1983年になって動物園はヴェスキメッツァ(Veskimetsa)地区に移転、87haに拡大した[1]。 飼育動物
タリン動物園は世界最大のヤギ・ヒツジ飼育園であり[8]、世界有数のワシ・フクロウ飼育園である。 動物園は2つの「熱帯の家」(tropic houses)を有し、ワニなどの爬虫類をはじめ、魚類、エキゾチックな鳥類、マーモセット、チンパンジー、マングースを飼育する。 「ゾウの家」(Elephant house)は1989年に動物園の50周年を記念して建設された。ヘビやアフリカゾウ、コビトカバ、アルマジロ、ネズミ目を飼育している。 「アルピナリウム」(Alpinarium)は2004年に建設された。アルガリ、ヤギ属、ユキヒョウを見ることができる。 2002年に建設された「中央アジアコンプレックス」(Middle-Asia complex)は、モウコノウマ、フタコブラクダ、バイソン属、ヤク、ハイエナなどがいる。付近にはキジがおり、「水鳥の湖」(water bird lakes)にはアヒル、ペリカン、ハクチョウ、その他水鳥が見られる。 「鷹の家」(Hawk mountain)ワシ、ハゲワシ、フクロウ目がいる。イヌワシ、オオワシ、メンフクロウをはじめ、ワシ・フクロウ類が多く観察できる。 保護と飼育タリン動物園はアムールヒョウ、アムールゴーラル、オオワシ、ユキヒョウなどの飼育で大きな成功を収めている。タリン動物園は絶滅の危機にある野生動物を救うため、ヨーロッパミルクミッションに参加している。 ミンクの保護繁殖ではヨーロッパの中心的な施設として活動し、タールを飼育繁殖して他園に提供している[3]。 今後古い兵舎にて飼育がおこなわれているクマ、オオカミ、トラなどのための新しい飼育施設の建設が進められている。また、施設の更新による近代化事業も推進している。 脚注
参考文献
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