ダイワワイルドボア(欧字名:Daiwa Wild Boar、2005年2月21日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍に2008年のセントライト記念。
経歴
競走馬時代
2007年11月25日の第5回東京競馬最終日第2競走の新馬戦で、安藤勝己騎乗でデビューし2番人気に押されたが結果は8着だった。翌2008年1月19日、第1回中山競馬5日目第5競走の3歳未勝利戦で、後藤浩輝の騎乗により3戦目にして初勝利を挙げる。続く東京競馬場での新緑賞(3歳500万下条件)で、北村宏司が騎乗して2勝目を挙げる。その後、東京優駿競走トライアルのプリンシパルステークスに挑んだが7着と敗れ、東京優駿出走はできなかった。夏は新潟競馬で特別戦を2度使われたが、いずれも3着という結果であった。
秋になり、中山競馬場でのセントライト記念に北村宏司が再び騎乗して出走。9番人気と低い評価であったが、第1コーナーで2頭が落馬競走中止するという波乱の展開の中、最後の直線、残り2ハロンで松岡正海騎乗の人気のマイネルチャールズが先頭に立ち、そのままゴールインする瞬間を捉えて半馬身差し切り、重賞初制覇を飾ると共に、菊花賞への優先出走権を得た[2]。続く菊花賞では中団でレースを進めるが、直線で伸びあぐねて8着に敗れた。続くジャパンカップでは16着と大敗した。
明け4歳緒戦は2009年1月4日の中山金杯だったが、人気通りの8着に敗れた。続く日経賞では中団からレースを進めるが、直線で伸びあぐねて5着に終わった。続くオープン特別・メトロポリタンステークスでは2番人気に推されたが、またもや直線で伸びあぐねて6着に敗れた。続く目黒記念では道中後方からレースを進めたが、不良馬場がこたえて14着と大敗した。休養を挟み、9月27日のオールカマーに出走したが11着と大敗した。続くアンドロメダステークスでは見せ場なく12着と惨敗した。続くステイヤーズステークスでは中団追走も伸び切れず6着に敗れた。
5歳となった2010年の初戦は前年同様中山金杯に出走したが、終始後方のまま10着と大敗した。続くアメリカジョッキークラブカップでも9着に敗れた。続くダイヤモンドステークスでは中団追走も伸び切れず13着、日経賞では6着、メトロポリタンステークスでは7着に終わった。その後休養から復帰することなく、地方競馬への移籍を前提とした形で、翌2011年2月10日付でJRAの登録を抹消[3][4]。同年3月に大井の立花伸厩舎に移籍する。だが1度も走ることのないまま、2012年10月1日付けで登録を抹消された。
引退後
引退後は、栃木県小山市の小山乗馬クラブで乗馬となった。
競走成績
年月日
|
競馬場
|
競走名
|
格
|
頭数
|
オッズ (人気)
|
着順
|
騎手
|
斤量 (kg)
|
距離(馬場)
|
タイム (上り3F)
|
時計 差
|
勝ち馬/(2着馬)
|
2007
|
11.
|
25
|
東京
|
2歳新馬
|
|
18
|
4.1(2人)
|
8着
|
安藤勝己
|
55
|
芝1800m(良)
|
1:54.2 (34.6)
|
0.4
|
ラヴドシャンクシー
|
|
12.
|
9
|
中山
|
2歳未勝利
|
|
15
|
14.3(5人)
|
6着
|
北村宏司
|
55
|
1600m(良)
|
1:36.2 (35.3)
|
0.8
|
アサクサダンディ
|
2008
|
1.
|
19
|
中山
|
3歳未勝利
|
|
16
|
9.4(4人)
|
1着
|
後藤浩輝
|
56
|
芝2200m(良)
|
2:17.9 (36.3)
|
-0.2
|
(サクラシコウテイ)
|
|
2.
|
2
|
東京
|
3歳500万下
|
|
13
|
28.5(8人)
|
2着
|
C.ルメール
|
56
|
芝2400m(良)
|
2:25.8 (34.4)
|
0.1
|
マゼラン
|
|
3.
|
2
|
中山
|
水仙賞
|
500万下
|
13
|
3.3(2人)
|
6着
|
藤田伸二
|
56
|
芝2200m(良)
|
2:17.3 (36.7)
|
0.8
|
オリエンタルヨーク
|
|
3.
|
23
|
中山
|
スプリングS
|
JpnII
|
16
|
90.2(14人)
|
14着
|
北村宏司
|
56
|
芝1800m(良)
|
1:49.9 (35.6)
|
1.0
|
スマイルジャック
|
|
4.
|
26
|
東京
|
新緑賞
|
500万下
|
10
|
3.9(2人)
|
1着
|
北村宏司
|
56
|
芝2300m(良)
|
2:20.5 (34.2)
|
-0.2
|
(ピサノエミレーツ)
|
|
5.
|
10
|
東京
|
プリンシパルS
|
OP
|
18
|
12.7(6人)
|
7着
|
北村宏司
|
56
|
芝2000m(稍)
|
2:02.9 (36.5)
|
1.4
|
ベンチャーナイン
|
|
7.
|
27
|
新潟
|
佐渡特別
|
1000万下
|
13
|
7.9(5人)
|
3着
|
松岡正海
|
54
|
芝2200m(良)
|
2:15.8 (33.8)
|
0.1
|
キングオブカルト
|
|
8.
|
23
|
新潟
|
阿賀野川特別
|
1000万下
|
12
|
3.9(3人)
|
3着
|
松岡正海
|
54
|
芝2200m(良)
|
2:12.5 (35.0)
|
0.6
|
オウケンブルースリ
|
|
9.
|
21
|
中山
|
セントライト記念
|
JpnII
|
18
|
18.5(9人)
|
1着
|
北村宏司
|
56
|
芝2200m(稍)
|
2:14.6 (35.1)
|
-0.1
|
(マイネルチャールズ)
|
|
10.
|
26
|
京都
|
菊花賞
|
JpnI
|
18
|
9.9(4人)
|
8着
|
北村宏司
|
57
|
芝3000m(良)
|
3:06.8 (34.8)
|
1.1
|
オウケンブルースリ
|
|
11.
|
30
|
東京
|
ジャパンC
|
GI
|
17
|
127.0(17人)
|
16着
|
北村宏司
|
55
|
芝2400m(良)
|
2:26.9 (34.9)
|
1.4
|
スクリーンヒーロー
|
2009
|
1.
|
4
|
中山
|
中山金杯
|
GIII
|
16
|
20.4(8人)
|
8着
|
北村宏司
|
56
|
芝2000m(良)
|
1:59.2(35.8)
|
0.7
|
アドマイヤフジ
|
|
3.
|
28
|
中山
|
日経賞
|
GII
|
14
|
35.2(8人)
|
5着
|
後藤浩輝
|
57
|
芝2500m(良)
|
2:32.3(35.8)
|
1.1
|
アルナスライン
|
|
4.
|
25
|
東京
|
メトロポリタンS
|
OP
|
16
|
4.8(2人)
|
6着
|
柴田善臣
|
56
|
芝2400m(不)
|
2:33.8(37.2)
|
0.7
|
スノークラッシャー
|
|
5.
|
31
|
東京
|
目黒記念
|
GII
|
18
|
30.3(10人)
|
14着
|
後藤浩輝
|
56
|
芝2500m(不)
|
2:43.3(41.8)
|
4.3
|
ミヤビランベリ
|
|
9.
|
27
|
中山
|
オールカマー
|
GII
|
15
|
33.1(9人)
|
11着
|
北村宏司
|
57
|
芝2200m(良)
|
2:12.5(34.2)
|
1.1
|
マツリダゴッホ
|
|
11.
|
14
|
京都
|
アンドロメダS
|
OP
|
17
|
78.8(14人)
|
12着
|
藤岡佑介
|
56
|
芝2000m(重)
|
2:01.8(36.0)
|
1.3
|
ナムラクレセント
|
|
12.
|
5
|
中山
|
ステイヤーズS
|
GII
|
16
|
49.4(12人)
|
6着
|
田中勝春
|
57
|
芝3600m(稍)
|
3:51.7(34.6)
|
0.4
|
フォゲッタブル
|
2010
|
1.
|
5
|
中山
|
中山金杯
|
GIII
|
16
|
53.4(12人)
|
10着
|
田中勝春
|
55
|
芝2000m(良)
|
2:01.3(35.0)
|
0.5
|
アクシオン
|
|
1.
|
24
|
中山
|
AJCC
|
GII
|
13
|
20.5(8人)
|
9着
|
北村宏司
|
57
|
芝2200m(良)
|
2:14.3(36.4)
|
1.7
|
ネヴァブション
|
|
2.
|
14
|
東京
|
ダイヤモンドS
|
GIII
|
15
|
61.3(12人)
|
13着
|
後藤浩輝
|
54
|
芝3400m(良)
|
3:34.0(36.9)
|
1.4
|
フォゲッタブル
|
|
3.
|
27
|
中山
|
日経賞
|
GII
|
15
|
103.7(11人)
|
6着
|
武士沢友治
|
57
|
芝2500m(稍)
|
2:34.4(34.9)
|
0.3
|
マイネルキッツ
|
|
4.
|
24
|
東京
|
メトロポリタンS
|
OP
|
14
|
17.4(6人)
|
7着
|
北村宏司
|
54
|
芝2400m(良)
|
2:27.3(35.3)
|
1.2
|
ナカヤマフェスタ
|
血統表
伯父に、1991年の凱旋門賞優勝馬スワーヴダンサーがいる。
脚注
注釈
出典
外部リンク