チェス用語一覧(チェスようごいちらん)
チェス関連の用語一覧。五十音順。
英文字や数字で始まる用語は、そのあとの#英数の節
あ
- アイソレイティッド・ポーン
- 他の自分のポーンと隣接していない孤立ポーンのこと。 → ポーン#さまざまなポーンの形
- アメリカ合衆国チェスリーグ
- アメリカで開催されるプロチェスチームの対抗リーグ。
- アメリカ合衆国チェス連盟
- 米国の公式チェス統括団体。
- アンパッサン(アンパサン)
- 相手のポーンが初手で2マス進んできて自分のポーンの隣に並んだ場合、その直後の1手でのみ、まるで相手ポーンが1マスしか進んでいなかったかのように取ることができる特殊なルール
い
- イリーガル・ムーブ
- ルールに反する不正な手。対局中に指すと失格の可能性もある。 → チェスのルール#イリーガル・ムーブ
- インターナショナルマスター(International Master, IM)
- グランドマスターに次ぐ国際的な称号。→ 国際チェス連盟のタイトル#インターナショナルマスター (International Master, IM)
う
- ウーマンFIDEマスター
- 女性向けのFIDE称号の1つで、WFMと略される。→ 国際チェス連盟のタイトル#ウーマンFIDEマスター (Woman FIDE Master, WFM)
- ウーマンインターナショナルマスター
- 女性版インターナショナルマスター。略称はWIM。 → 国際チェス連盟のタイトル#ウーマンインターナショナルマスター (Woman International Master, WIM)
- ウーマンキャンディデイトマスター
- 女性向け称号のうち最も初歩的な国際タイトル。略称はWCM。 → 国際チェス連盟のタイトル#ウーマンキャンディデイトマスター (Woman Candidate Master, WCM)
- ウーマングランドマスター
- 女性向け最高位の国際称号。略称はWGM。 → 国際チェス連盟のタイトル#ウーマンキャンディデイトマスター (Woman Candidate Master, WCM)
え
- エチュード
- 芸術性や創造性を重視したチェスの課題。→エンドゲーム・スタディ
- エンディング
- 試合終盤の局面。駒が少なくなった場面を指す。
- エンドゲーム
- エンディングと同義
- エンドゲーム・スタディ
- 終盤をテーマにした構成問題。エチュードの一種。
お
- オープニング
- 試合の序盤戦。基本的な布陣や展開を構築する。
- オープンゲーム
- 中央のポーンが早い段階で交換され、開かれた展開になる序盤。
か
- カリキュレイト
- 数手先の局面を読み、最善手を導き出す思考過程。
き
- 棋譜
- 対局中のすべての手を記録した記録表や文章。
- 記述式
- チェスの手を文章形式で記録する記譜法の一種。 → 棋譜#記述式
- キャスリング
- キングとルークを同時に動かす特殊な守備の一手。
- キャンディデイトマスター
- 国際チェス連盟が授与する入門的なタイトルの1つ。略称CM。 → 国際チェス連盟のタイトル#キャンディデイトマスター (Candidate Master, CM)
- ギャンビット
- 序盤に意図的に駒やポーンを犠牲にして展開を有利にする戦法。→ギャンビット
- キング
- 最重要の駒。王。詰まされると負けになる。
- キングサイド
- キングの初期位置側(e~h列)を指す盤の右側。 → チェスボード#チェスボード内の名称
く
- クイーン
- 最強の駒で、縦横斜めすべての方向に動ける。女王。
- クイーンサイド → チェスボード#チェスボード内の名称
- クイーンの初期位置側(a~d列)を指す盤の左側。
- グッド・ビショップ
- 自分のポーンと利きがかぶらず、自由に動けるビショップ。→ ビショップ#ビショップの特色
- グランドマスター
- 最も権威のある国際タイトル。略称はGM。
- クレージーハウス
- 落ち駒ルールを含む変則チェス。攻撃性が高い。
- クローズゲーム
- 中央が閉じた状態の局面で、緩やかな展開が多い。
- クロス・ピン
- 2つのピンが交差している状態。動かすと複数駒が失われる。→ ピン (チェス)#クロス・ピン
け
こ
- 国際チェス連盟
- 世界チェスの統括団体。通称FIDE(フィデ)。
- 国際チェス連盟のタイトル
- FIDEが授与する称号(GM, IM, FMなど)。
- 駒
- チェスボード(チェス盤)の上に配置するパーツ。キング、クイーン、ルーク、ビショップ、ナイト、ポーン。
- コンビネーション
- 計画的な連続技で、相手のミスを誘導する手順。
- コンピュータチェス
- コンピュータが指すチェス、あるいはチェスを指すコンピュータ。AIや思考エンジンとの対局、あるいは解析など。
さ
- サクリファイス
- 意図的に駒を差し出して得を狙う戦術。戦術的犠牲。
- サブセンター
- → チェスボード#チェスボード内の名称。そのほか、地方にあるチェス活動の拠点となる団体や施設を意味することも。
- 三角法
- キングの三角移動でテンポ差を作るテクニック。特にエンドゲームで使用される。
し
- 定跡
- 多くの対局を通じて研究された序盤の一連の最善手。
す
- スリーフォールド・レピティション(同形三復)
- 同一局面が3回出ると引き分けが宣言できるルール。 → 千日手#チェスにおける千日手
- ステイルメイト
- 手番のプレイヤーに合法手がなく、かつキングが詰んでいない状態。引き分け。
- スマザード・メイト
- 自駒に囲まれたキングをナイトで詰ます鮮やかな詰み。
せ
- セオリー
- 主にオープニングで使われる理論や手順の総称。 →定跡
- 世界ジュニアチェス選手権
- 若手選手(20歳未満)を対象とした国際チェストーナメント。
- 世界チェス選手権
- チェスの世界チャンピオンを決定する最高峰の大会。
- セブンスランク・ルーク
- 敵陣の7段目に侵入したルーク。強力な攻撃力を発揮。→ ルーク#ルークの特色
- セミオープンゲーム
- 中央で片側だけポーン交換が行われたオープニング。
- センター
- 盤面中央(d4, d5, e4, e5)を指し、戦略的に重要。 → チェスボード#チェスボード内の名称
- 全日本チェス選手権
- 日本国内のチャンピオンを決める主要な公式大会。
た
- ダイアゴナル
- 盤面の斜めのライン。ビショップが動ける範囲。 → チェスボード#チェスボード内の名称
- 対局時計
- 各プレイヤーの持ち時間を管理する2面式の時計。
- 代数式
- e4やNf3のように記録する記譜法。標準形式。→ 棋譜#代数式
- タッチアンドムーブ
- 触れた駒は原則として動かさなければならない。
- ダブルポーン
- 同じ列に2つの自ポーンが並んだ状態。弱点になりやすい。 → ポーン#さまざまなポーンの形
ち
- チェス・オリンピアード
- 国際チェス連盟主催の国別団体戦。
- チェス・クロック
- 持ち時間制の対局で使用される2面式の時計。対局時計
- チェスのルール
- 駒の動かし方や勝敗条件などの規則全般。
- チェス盤
- 8×8マス、64マスで、濃い色と薄い色などが交互の市松模様の盤。 → チェスボード
- チェスボード
- チェス盤と同義。
- チェス・プロブレム
- 詰みなどをテーマにしたチェスの課題・問題。
- チェック
- キングを攻撃している状態。相手キングに自分の駒が利いている状態。
- チェックメイト
- キングが詰まされた状態。次にどの駒を動かしてもキングに敵の駒が利いている状態。勝敗が決まる。
つ
- 通信チェス
- 郵便やeメールなどで行うチェス対局。
- ツークツワンク
- 手番が来ること自体が不利になる局面。
- 詰めチェス
- キングを詰ます手順を解く練習問題。 →チェス・プロブレム、エンドゲーム・スタディ
て
- ディスカバードアタック
- 別の駒が動いて、背後の駒の攻撃が現れる形。
- ディスカバード・チェック
- 動かした駒の後ろからチェックをかける技。 →王手#特殊なチェック
- ドロー
- 引き分け。両者勝敗がつかない局面や条件。 →チェスのルール#ドロー(引き分け)
- ドレスデン・チェス・オリンピアード
- 2008年にドイツ・ドレスデンで行われたチェス・オリンピアード。
な
- ナイト
- L字型に動く駒。飛び越えが可能。
- ナイトの顔の向き
- → ナイト (チェス)#ナイトの顔の向き
に
- 日本チェス協会
- かつて日本でチェスを普及させ大会運営した団体。法人ではなく個人事業だった。2019年1月に活動終了。
- 日本チェス連盟
- 現在の日本のFIDE加盟のチェス競技連盟。日本チェス協会の事業を引き継いで2019年2月に設立された。
は
- バグハウスチェス
- チーム戦の変則チェスで、取った駒を味方が使用可。
- パスポーン
- 相手のポーンに妨げられず進めるポーン。 → ポーン#さまざまなポーンの形
- バックランク
- 自陣最終列(1段目または8段目)のライン。 → チェスボード#チェスボード内の名称
- バックワード・ポーン
- 隣接列より後方にある孤立気味のポーン。 → ポーン#さまざまなポーンの形
- バッド・ビショップ
- 自分のポーンと同色マスに閉じ込められたビショップ。 → ビショップ#ビショップの特色
- パーペチュアル・チェック
- 永遠にチェックを繰り返して引き分けになる状態。 → 千日手#チェスにおける千日手
- 早指しチェス
- 持ち時間の短いスピーディな対局形式。
- バリエーション
- 定跡や戦型の細かな分岐。手順の派生形。
ひ
- ビショップ
- 斜め方向に自由に動ける駒。僧侶。
- ヒドラ (チェス)
- 2002年-2005年に活躍した強力なチェスコンピュータ。
- ピン (チェス)
- 動かすと重要な駒が取られる状態で固定されること。
ふ
- ファイル
- 盤面の縦の列(a〜h列)のこと。 → チェスボード#チェスボード内の名称
- フィックスド・ポーン
- 動けず固定されているポーン。攻撃対象になりやすい。 → ポーン#さまざまなポーンの形
- フェアリーチェス
- 通常のルールとは異なる特別ルールのチェス。 →変則チェス
- フィアンケット
- ビショップをb2/g2やb7/g7に展開する布陣。
- フォーク (チェス)
- 一手で複数の駒を同時に攻撃する手筋。ナイトが得意とする。
- プロブレム
- チェスの問題。詰めチェスや芸術的な作品がある。 →チェス・プロブレム
- プロモーション
- ポーンが敵陣最終列に達して他の駒に昇格すること。→ ポーン#プロモーション(昇格・成る)
へ
- 変則チェス
- 通常ルールと異なるチェスの総称。バリエーションチェス。
ほ
- ポーン
- 最も数が多い駒。前進しかできないが、敵陣最終列に達すれば他の駒に昇格可能。
- ポーン・チェーン
- 互いに斜め前でつながったポーンの構造。防御に強い。 → ポーン#さまざまなポーンの形
ま
み
- ミドルゲーム
- 中盤戦。序盤戦の後であり、終盤戦の前。戦略や駆け引きが中心。
む
め
- メイト
- キングが詰まされた状態。勝敗が決まる。チェックメイトと同義。 →チェックメイト
も
ら
- ランク
- 盤面の横の列(1〜8段)のこと。 → チェスボード#チェスボード内の名称
る
- ルーク
- 縦横に直進する強力な駒。キャスリングにも関与。
れ
- レイティング(レーティング)
- プレイヤーの実力を数値で表す評価制度。→チェス#レーティング
英数
関連項目