チャップリンの舞台裏
『'チャップリンの舞台裏'』(Behind the Screen)は、チャーリー・チャップリンのミューチュアル社における7作目のサイレント映画。1916年の作品。共演はエリック・キャンベル、エドナ・パーヴァイアンス他。映画の撮影所が舞台となっており、キャンベル扮する「ゴライアス」(Goliath)という名の道具方の助手「デーヴィッド」(David)をチャップリンが演じている(旧約聖書「ダビデとゴリアテ」に由来)。スラップスティック的要素が多い作品ではあるが、道具方によるストライキや、パーヴァイアンスが女優になりたくとも果たせず、男装してスタジオに潜り込んで道具方になる話など、ストーリーにドラマ的要素も多く加えられている。 本作は、ハリウッドで製作された映画の中で、はじめて同性愛が描かれた作品として知られている。男装したエドナが女性であることに気付いたチャーリーは、彼女にキスをする。その光景を目撃したゴライアスが、男性同士でキスをしていると勘違いし、女性的な仕草で2人をからかい、チャーリーに尻を蹴られる場面がそうである。 チャップリンの未公開映像を紹介したテレビ・ドキュメンタリー『知られざるチャップリン』では、本作の未使用フィルムを見ることができる。公開された版ではエドナがギターを弾いている場面のアウトテイクで、エドナがハープを弾き笑い出す場面(このドキュメンタリーでは、チャップリンとエドナが当時、恋愛関係にあったことがこの場面からも窺えるとしている)、チャーリーがすんでのところで斧を避ける場面(撮影したフィルムの逆回しによるトリック)が収められている。斧の場面は公開された版では完全に削除されている。他にもアウトテイクで、女性が舞踏をするシーンを真似て、チャップリンが同じセットの中で中年女性らと踊るシーンがある(#外部リンク Unknown Chaplin: Ep. 1を参照)。 なお、邦題を『チャップリンの道具方』と称する場合もある。これはキーストン社での同名作品とは別の作品[1]。 キャスト
日本語吹替
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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