トリノホシ 〜Aerial Planet〜
『トリノホシ 〜Aerial Planet〜』は、2008年2月28日に日本一ソフトウェアから発売されたPlayStation 2用ゲーム。 概要正式名称は「SFスカイアドベンチャー」。キャラクターデザインは山口悠一。2008年2月14日発売予定だったが、諸般の事情により2008年2月28日に延期となった。イメージソングを初音ミクが歌うということで話題となった。 ダーウィンのフィンチを下敷きに、海洋惑星に点在する島で鳥たちが遂げてきた進化を丹念に考証しており、種ごとに詳細な生態が設定されている。惑星で遭難した主人公は鳥との交流を通じながら、自力で調査基地を目指してグライダーの旅をすることになる。 公式サイトと店頭配布チラシにて、ほんだありまによる本作の紹介漫画が掲載された。 また、隠しキャラクターとして『魔界戦記ディスガイア』などに登場するキャラクター、プリニーも登場する。 制作会社の株式会社エヌケーシステムは、2008年12月25日に倒産した[1]。 ストーリー人類が光速を超える方法を見つけた時代。地球から三千光年離れた惑星「コニウス・ブルー」に、調査チームの生物学者ラマンスキー博士の乗った宇宙船が墜落してしまう。墜落していく宇宙船から、博士の息子ヒューゴーだけが救命ポッドで脱出に成功するが、ポッドが着陸したのは調査基地から数千キロも離れた、惑星の反対側だった。通信機器も使えず救助の当てもない中、ヒューゴーは基地に戻るため、コニウス・ブルーの原住生物である渡り鳥たちの習性を利用しながら島々を渡り歩き、自力での帰還を目指す。 システムフライトシミュレーションゲーム的な操作を伴う移動パートと、食料の調達や睡眠時間の確保といった主人公の体調管理を行うパートを交互に繰り返しつつ、ストーリーに従って島単位で構成されるステージをクリアしていくことでゲームが進行する。ストーリーの進行に従って食糧難、多様な悪天候、突破困難な地形、危険な原住生物に対する対応など、様々な事件やクエストが発生し、その対処がプレイヤーに求められる。プレイヤーの判断や選択した旅程によってはストーリーが分岐する場合もある。 墜落や原住生物の攻撃などによる負傷、空腹や疲労、食中毒などによるダメージが累積し、HPが0になると主人公が死亡しゲームオーバーとなる。これらのリスクを回避するのに必要となるのが鳥たちの習性である。イベント中の会話や過去の調査記録などのヒントを頼りに、生息地、食性、共生・敵対関係、あらゆる特性を利用して障害を突破しなければならない。 グライダーでの移動惑星「コニウス・ブルー」は、地表のほとんどが海で覆われており、数少ない陸地にも未開の森が広がっている。このため徒歩で移動することは不可能であり、グライダーを使って移動する。主人公は遠く離れた島の正確な位置を知るための装置も、肉食鳥のような攻撃的な原住生物に立ち向かうための武器も持ち合わせていないため、鳥の鳴き声を録音し、それを発することで、鳥達に仲間だと認識してもらい、鳥と共に旅をしていく。 グライダーには非力ながらも動力が積まれており(モーターグライダー)、ある程度の上昇や弱い加速、また非常時には急旋回や急下降といった動作も可能である。しかし、あくまでグライダーであるため風の影響を強く受けやすく、また高空への上昇には上昇気流の助けが不可欠となる。 食料数千キロも離れた調査基地に行くためには、食料が必要となってくるが、食料は時間の経過によって腐敗してしまう上、中には毒をもつものもある。鳥達が食べているところを観察して、何が食べられるのか調べることが重要となる。 ラベリングコニウス・ブルーに存在する鳥や食料に名前はついていない。毒がある食料も、名前や効果が説明されるわけではないため、自分で名前を付けていく必要がある。 登場人物
世界設定
イメージソング4曲ともボーカル音源にクリプトン・フューチャー・メディアが販売している音声合成ソフト「初音ミク」が使用されており、作曲はベイシスケイプが手がけている。また、「あおのほし」の作詞には株式会社ガストでアルトネリコシリーズの監督やアトリエシリーズの楽曲を手がける土屋暁がゲストとして参加している。 「あおのほし」を除く3曲は公式サイト上でも公開され、特典CDには4曲とも収録されている。なお、ゲーム本編ではこれらのイメージソングは使われていない。
脚注外部リンク
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