初代キルモリー伯爵 フランシス・ニーダム （英語 : Francis Needham, 1st Earl of Kilmorey 、1748年 4月5日 – 1832年 11月21日 ）は、アイルランド王国 出身の貴族、軍人、政治家。1798年アイルランド反乱 （英語版 ） ビネガー・ヒルの戦い （英語版 ） [ 1] 庶民院 議員を務めた[ 2]
第10代キルモリー子爵ジョン・ニーダム と妻アン（Anne 、旧姓ハールストン（Hurleston ）、1708年ごろ – 1786年8月9日、ジョン・ハールストンの娘）の息子として、1748年4月5日に生まれた[ 3] ロバート が家督を継承して第11代キルモリー子爵 となった[ 4]
1762年12月17日、イギリス陸軍 に入隊して、コルネット （英語版 ） 第18竜騎兵連隊 （英語版 ） [ 1] [ 4] 第1竜騎兵連隊 （英語版 ） [ 2] [ 5] 第17竜騎兵連隊 （英語版 ） [ 1] アメリカ独立戦争 では連隊とともにアメリカに渡ってニューヨーク・ニュージャージー方面作戦 、バージニア戦役 に参戦[ 1] [ 6] 第76歩兵連隊 （英語版 ） [ 7] ヨークタウンの戦い で捕虜になり、1783年の終戦に伴い半給 となった[ 4] 第80歩兵連隊 （英語版 ） 第104歩兵連隊 （英語版 ） グレナディアガーズ に転じた[ 4] [ 8] [ 9] ジョージ3世 のエー＝ド＝カン （英語版 ） [ 10] [ 2] フランス革命戦争 のフランドル戦役 （英語版 ） フランス侵攻 （英語版 ） キブロン湾 とユー島 への遠征に加わった[ 6] [ 11] [ 6]
1798年アイルランド反乱 （英語版 ） アークローの戦い （英語版 ） [ 4] ユナイテッド・アイリッシュメン （英語版 ） [ 6] ぶどう弾 を使用するなど火力で上回ったこともあり、数時間にわたる激戦の末反乱軍は撃退された[ 1] [ 6] ダブリン への進撃を阻止した[ 4]
同じく1798年6月のビネガー・ヒルの戦い （英語版 ） ジェラード・レイク （英語版 ） ビネガー・ヒル （英語版 ） [ 4] [ 4] the late General Needham [ 注釈 1] [ 6]
直後にウィックロー峠 （英語版 ） 第2代シャノン伯爵リチャード・ボイル は「このニーダムという奴はいつも遅刻ばかり」と親族への手紙で愚痴を漏らした[ 1] [ 1] オックスフォード英国人名事典 』によれば、ウィックロー峠での戦闘では歩兵が遅れたものの、騎兵を先に派遣して間に合わせたという[ 1]
ニーダム自身は以降も昇進を続け、1802年に中将に昇進[ 2] 第86歩兵連隊 （英語版 ） [ 4]
1806年イギリス総選挙 でニューリー選挙区 （英語版 ） [ 12] ダウンシャー侯爵 家も無視できない勢力となっていた[ 12] 1802年の総選挙 ではダウンシャー侯爵夫人メアリー・ヒル が現職議員ジョン・ムーア （英語版 ） アイザック・コリー （英語版 ） [ 12] グレンヴィル 内閣が成立したなど情勢が変わった[ 12] カースルレー子爵 との繋がりを断ち、キルモリー子爵家と対立するうとした[ 12] [ 12] [ 1]
1807年イギリス総選挙 では再び政権交代があり、第2次ポートランド公爵内閣 の支持を受けたニーダムは168票対コリー121票で再選した[ 12] 1812年イギリス総選挙 では相次ぐ政権交代においてニーダムが常に政府を支持したことにカトリック信者が不満を感じ、親カトリックのホイッグ党 員ジョン・フィルポット・カラン （英語版 ） [ 12] [ 12] [ 12] 1818年イギリス総選挙 とニーダムの爵位継承に伴う1819年の補欠選挙ではニーダム自身と長男がそれぞれ無投票で当選した[ 12]
庶民院 ではおおむね政府を支持したが、カトリック解放については選挙活動のときと違い、賛成票を投じた採決と反対票を投じた採決が存在した[ 2] [ 2] ロバート が死去すると、キルモリー子爵 位を継承した[ 3]
1822年1月12日、アイルランド貴族 であるキルモリー伯爵 とダウン県 におけるニューリー＝モーン子爵 に叙された[ 3] シュロップシャー のアダーリー （英語版 ） Shavington Hall ）はアダーリーにあった）[ 4] 貴族代表議員 への選出を目指したが実現しなかった[ 2]
1832年11月21日にシャヴィントン・ホールで死去、アダーリー （英語版 ） [ 3] フランシス・ジャック （英語版 ） [ 3]
ニーダムの手紙はイギリス国立公文書館 とアイルランド国立公文書館 （英語版 ） [ 6]
陸軍での部下と領地での借地人の間で人気があった[ 1]
1787年2月20日、アン・フィッシャー（Anne Fisher 、1816年10月29日没、トマス・フィッシャーの娘）と結婚[ 3] [ 13]
フランシス・ジャック （英語版 ） [ 3] フランシス・マーガレッタ・アン（1789年2月8日 – 1789年3月17日[ 13]
アンナ・マリア・エリザベス（1790年3月23日 – 1866年5月29日） - 1816年6月20日、ヘンリー・コケイン＝カスト閣下（Hon. Henry Cokayne-Cust 、1780年9月28日 – 1861年5月19日、初代ブラウンロー男爵ブラウンロー・カスト の息子）と結婚、子供あり[ 13] [ 14]
アミーリア（1791年 – 1860年12月25日[ 13]
フランシス・エリザベス（1792年7月2日 – 1890年11月22日） - 1825年6月16日、ジョージ・ポウェル・ヒギンソン（George Powell Higginson 、1866年4月19日没）と結婚[ 13]
セリナ（1794年7月5日 – 1876年1月10日） - 1817年7月5日、オーランド・ヘンリー・ブリッジマン閣下（Hon. Orlando Henry Bridgeman 、1794年5月6日 – 1827年8月28日、初代ブラッドフォード伯爵オーランド・ブリッジマン の息子）と結婚、子供あり[ 13] [ 15]
ジョージアナ（1795年9月6日 – 1888年12月1日[ 13] [ 16]
アリシア・メアリー（1796年12月5日 – 1885年1月31日） - 1836年7月6日、サミュエル・エリス・ブリストー（Samuel Ellis Bristowe 、1855年没）と結婚[ 13]
フランシス・ヘンリー・ウィリアム（1799年3月15日 – 1868年3月24日[ 13]
メイベラ・ジョセフィーン（Mabella Josephine 、1801年11月22日[ 13] [ 16] ジョン・ヘンリー・ノックス （英語版 ） 初代ランファーリー伯爵トマス・ノックス の息子）と結婚、子供あり[ 17]
^ late（遅れた）とthe late（故）をかけた洒落で「遅れたニーダム将軍」と「故ニーダム将軍」のダブルミーニング。
^ a b c d e f g h i j Blackstock, A. F. (3 January 2008) [23 September 2004]. "Needham, Francis Jack, first earl of Kilmorey". Oxford Dictionary of National Biography doi :10.1093/ref:odnb/19873 。 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入 。)
^ a b c d e f g Jupp, P. J. (1986). "NEEDHAM, Hon. Francis (1748-1832), of Mourne Park, nr. Newry, co. Down." . In Thorne, R. G. (ed.). The House of Commons 1790-1820 (英語). The History of Parliament Trust. 2023年11月16日閲覧 。
^ a b c d e f g Cokayne, George Edward ; Doubleday, H. A.; Howard de Walden, Thomas , eds. (1929). The Complete Peerage, or a history of the House of lords and all its members from the earliest times, volume VII: Husee to Lincolnshire
^ a b c d e f g h i j Hamilton, Thomas (1894). "Needham, Francis Jack" Lee, Sidney (ed.). Dictionary of National Biography Smith, Elder & Co . p. 156.
^ "No. 11133" . The London Gazette ^ a b c d e f g Murphy, David (October 2009). "Needham, Francis Jack" . In McGuire, James; Quinn, James (eds.). Dictionary of Irish Biography doi :10.3318/dib.006145.v1 。
^ "No. 12204" . The London Gazette ^ "No. 12419" . The London Gazette ^ "No. 12420" . The London Gazette ^ "No. 13604" . The London Gazette ^ "No. 13755" . The London Gazette ^ a b c d e f g h i j k Jupp, P. J. (1986). "Newry" . In Thorne, R. G. (ed.). The House of Commons 1790-1820 (英語). The History of Parliament Trust. 2023年11月16日閲覧 。
^ a b c d e f g h i j Lodge, Edmund , ed. (1892). The Peerage and Baronetage of the British Empire as at Present Existing
^ Butler, Alfred T., ed. (1925). A Genealogical and Heraldic History of the Peerage and Baronetage, The Privy Council, and Knightage (英語) (83rd ed.). London: Burke's Peerage Limited. pp. 367–368. ^ Burke, Sir Bernard ; Burke, Ashworth P., eds. (1915). A Genealogical and Heraldic History of the Peerage and Baronetage, the Privy Council, Knightage and Companionage ^ a b Butler, Alfred T., ed. (1925). A Genealogical and Heraldic History of the Peerage and Baronetage, The Privy Council, and Knightage (英語) (83rd ed.). London: Burke's Peerage Limited. p. 1306.
^ Farrell, Stephen (2009). "KNOX, Hon. John Henry (1788-1872)." . In Fisher, David (ed.). The House of Commons 1820-1832 (英語). The History of Parliament Trust. 2023年11月16日閲覧 。
