ブラッシンググルーム
ブラッシンググルーム(Blushing Groom、1974年 - 1992年)はフランス生まれの競走馬、種牡馬である。全兄に日本で種牡馬生活を送ったベイラーンが、半弟に同じく日本で種牡馬生活を送ったサイドチャペル(Side Chapel。父Raja Baba)がいる。G1を計5勝し、種牡馬としても成果を収めた。馬名は「赤面する花婿」という意味。母ラナウェイブライド (Runaway Bride) 「逃げた花嫁」からの連想。なお、スペルは異なるが同名の牝馬として、Brushing Gloom(ステラファンタジーの母)という馬も存在した。こちらは「憂鬱を振り払って」という意味。 出生ジョン・マクナミー・サリヴァンに生産されたサラブレッドの牡馬である。体高15.3ハンド(約155.4センチメートル)と小柄な馬であったという[1]。1974年にニューマーケットのタタソールズイヤリングセールに出され、アーガー・ハーン4世に16,500ギニーで落札された[2][1]。 戦績フランソワ・マテ調教師に預けられ競走馬となる[1]。特に2歳時の成績が傑出しており、ロベールパパン賞 、モルニ賞、サラマンドル賞、グランクリテリウムとフランスにおける4つの2歳G1をすべて制覇している。これは1970年のマイスワロー以来の記録であった[1]。その後は年を跨いでフォンテンブロー賞(G3)、プール・デッセ・デ・プーラン(フランス2000ギニー)を含む7連勝を記録。エプソムダービーで3着に敗れ連勝はストップ、次走ジャック・ル・マロワ賞2着を最後に現役を引退した。 年度別競走成績
種牡馬競走馬引退後、ブラッシンググルームは626万ドルのシンジケートを組まれ、1978年からアメリカ合衆国ケンタッキー州のゲインズウェイファームで種牡馬入りした[1]。初年度産駒から成功し、1992年に死亡するまでに92頭のステークス勝ち馬、24頭のG1馬を輩出した[2][3]。 自身がマイラーであったのに対して、産駒は中長距離でも力を出すタイプも多く、凱旋門賞優勝馬レインボウクエスト、エプソムダービー優勝馬ナシュワン、2歳でカルティエ賞年度代表馬に輝いたアラジなど活躍馬を多数輩出した。孫のインヴァソールがブリーダーズカップ・クラシックやドバイワールドカップを勝ち、バゴが凱旋門賞を勝っている。日本ではサクラローレル、マチカネフクキタル、アブクマポーロ、ビッグウィークがブラッシンググルームの父系子孫である。またブルードメアサイアーとしても非常に優れた成績を残しており、海外ではラムタラ、オーサムアゲインやゴルディコヴァ、日本ではマヤノトップガンやテイエムオペラオーをはじめとする大物を多数輩出している。1988年と1995年に英愛リーディングブルードメアサイアーに輝いた。 代表産駒
他、多数 ブルードメアサイアーとしての産駒
血統表
参考文献
脚注
外部リンク
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