ヘルウィン・アンカハス
ヘルウィン・アンカハス(Jerwin Ancajas、1992年1月1日 - )は、フィリピンのプロボクサー。北ダバオ州パナボ出身。元IBF世界スーパーフライ級王者。 来歴2009年7月29日、北サンボアンガ州ポランコでフライ級4回戦を行い、初回48秒TKO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。 2010年5月25日、セブ市マボロ地区でエルヴィン・ヤモとフライ級4回戦を行い、初回に偶然のバッティングでアンカハスが左目を負傷し、試合続行不可能と判断され負傷判定で引き分けた。 2011年4月16日、バタンガス州リパでレックス・ティトとWBOアジア太平洋スーパーフライ級ユース王座決定戦を行い、10回3-0(2者が97-93、99-91)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。 2012年3月17日、セブ州ラプ=ラプ市でマーク・アンソニー・ヘラルドと対戦し、10回0-2(94-97、92-98、95-95)の判定負けを喫しWBOアジア太平洋スーパーフライ級ユース王座の初防衛に失敗、王座から陥落した。 2013年8月30日、ケソン州ルセナでアルマンド・コサとフィリピンルソン島バンタム級王座決定戦を行い、4回59秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。 2014年5月3日、ダバオでペッワンチャイ・ソー・ウィセキッとIBFパンパシフィックスーパーフライ級王座決定戦を行い、初回2分16秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した。 2015年11月、IBFがIBF世界スーパーフライ級王者マックジョー・アローヨと指名試合を行うよう指令を出した。12月8日までに合意に達しない場合は入札になるとのこと[1]。 2016年2月2日、IBF世界スーパーフライ級王者マックジョー・アローヨとの指名試合の入札はマニー・パッキャオ率いるMP・プロモーションズも参加したがアローヨを擁するプロモーターのサンプソン・リューコイツ(サンプソン・ボクシング)が2万5千ドル(約290万円)で落札を許した。ファイトマネーの配分が王者85%:挑戦者15%というIBF規定によりアローヨの報酬は2万1250ドル(約250万円)、アンカサスは3750ドル(約40万円)となった[2]。 2016年4月16日、カヴィテ州バコールのストライク・コロシアムでIBF世界スーパーフライ級王者マックジョー・アローヨと対戦し王座獲得を目指す予定だったが、アローヨがアメリカで試合ができないことを理由にアウェーでの試合に不満を示していた。そして公開練習直前になってアローヨが怪我を理由に土壇場でキャンセルした。その後病院で検査した結果左拳を骨折していたことが分かり延期となった[3]。 2016年9月3日、タギッグのフラド・ホール・オブ・ザ・フィリピン・マリーン・コープでIBF世界スーパーフライ級王者マックジョー・アローヨと対戦し、12回3-0(118-109、115-112、117-110)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[4][5][6]。 2017年1月29日、マカオのベネチアン・マカオ内コタイ・アリーナにて、元WBA世界ライトフライ級暫定王者でIBF世界スーパーフライ級14位のホセ・アルフレド・ロドリゲスと対戦し、ロドリゲスが7回終了時に棄権した為、初防衛に成功した[7][8]。 2017年7月2日、ブリスベンのサンコープ・スタジアムでIBF世界スーパーフライ級3位の帝里木下と対戦し、7回1分53秒TKO勝ちを収め、2度目の防衛に成功した[9][10]。 2017年11月18日、ベルファストのSSEアリーナでIBF世界スーパーフライ級4位のジェイミー・コンランと対戦し、6回52秒TKO勝ちを収め、3度目の防衛に成功した[11][12]。 2017年12月22日、ボブ・アラムのトップランクと6試合の契約を交わした[13][14]。 2018年2月3日、テキサス州コーパスクリスティのアメリカン・バンク・センターでIBF世界スーパーフライ級9位のイスラエル・ゴンサレスと対戦し、10回1分50秒TKO勝ちを収め、4度目の防衛に成功した[15][16]。 2018年5月26日、カリフォルニア州フレズノのセーブ・マート・センターにて、IBF世界スーパーフライ級1位で、IBFインターコンチネンタルスーパーフライ級王者のジョナス・スルタンと対戦し、12回3-0(119-109×2、117-111)の判定勝ちを収め、5度目の防衛に成功した[17][18][19]。この試合でアンカハスは7万5千ドル(約830万円)、スルタンは2万ドル(約220万円)のファイトマネーを稼いだ[20]。 2018年9月28日、オークランドのオラクル・アリーナにてホセ・ウスカテギvsエズキエル・マデルナの前座でアレハンドロ・サンティアゴと対戦し、12回引き分け判定となるも、王座の防衛に成功した。 2019年5月4日、アメリカ・カリフォルニア州のストックトンアリーナで、 IBF世界スーパーフライ級1位でWBOアジア太平洋スーパーフライ級王者の船井龍一と対戦し、6回終了時に船井にドクターストップがかかりTKO勝ちとなり、7度目の防衛に成功した。 2019年11月2日、ジョナサン・ロドリゲスと防衛戦を行うことが決まっていたが、ロドリゲスのビザ発給問題で試合中止となった[21]。 2020年4月11日、ザ・コスモポリタンでジョナサン・ロドリゲスと防衛戦を行うことが決まっていたが新型コロナウイルスの影響で試合延期になった[22]。 2021年4月10日、約1年4カ月ぶりとなった試合をコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・カジノで、ジョナサン・ロドリゲスと対戦し、判定勝ちで9度目の防衛に成功した。 2022年2月26日、ネバダ州ラスベガスのザ・コスモポリタン内チェルシー・ボール・ルームでフェルナンド・マルティネスと対戦し、12回0-3(2者が110-118、111-117)の判定負けを喫し、王座から陥落した。 2022年10月8日、カリフォルニア州カーソンの ディグニティ・ヘルス・スポーツ・パーク・テニスコートにてセバスチャン・フンドラ対カルロス・オカンポの前座で、IBF世界スーパーフライ級王者フェルナンド・マルティネスとダイレクトリマッチで再戦し、12回判定負けを喫し王座獲得に失敗した。この試合でマルティネスは7万5千ドル(約1000万円)、アンカハスは10万ドル(約1400万円)のファイトマネーを稼いだ[23]。 2024年2月24日、日本のリングに初登場。東京・両国国技館でWBA世界バンタム級王者井上拓真に挑戦し、9回44秒KOでキャリア初のKO負けを喫し2階級制覇に失敗した[24]。 2024年9月22日、マニラ首都圏マンダルヨンのマンダルヨン・シティ・カレッジでフェザー級10回戦としてスクパスリード・ポンピタックと対戦し、5回中にポンピタックがアンカハスをコーナーに押し込みながらパンチを放つ反則行為を犯したため5回反則勝ちで再起に成功した。 2025年1月25日、北ラナオ州イリガンのパブリック・プラザでフィリピンGABスーパーバンタム級王座決定戦として2016年に当時のWBC世界スーパーフライ級王者だったカルロス・クアドラスに挑戦した経験を持つリッチー・メプラナムと対戦し、2回2分20秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[25]。 戦績
獲得タイトル
脚注
関連項目外部リンク
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