ベアトリス・ハダッド・マイア
ベアトリス・ハダッド・マイア(Beatriz Haddad Maia, ポルトガル語: [beaˈtɾiz adaˈdʒi ˈmajɐ], 1996年5月30日 - )は、ブラジル・サンパウロ出身の女子プロテニス選手。レバノン系ブラジル人[1]。 WTAツアーではシングルス4勝、ダブルス7勝。身長180cm。左利き。バックハンド・ストロークは両手打ち。WTAランキング最高位はシングルス10位、ダブルス10位。ブラジル人として初めてWTAランキングでシングルストップ10入りを果たした[2]。2023年全仏オープン女子シングルスベスト4。 経歴幼少期1996年にサンパウロに生まれ、5歳の時にテニスを始めた。母親のライス・スカフ・ハダッド、祖母のアルレット・スカフ・ハダッドもテニス選手だった[1]。テレビ司会者のホランド・ボルドリンの姪である[3][4]。 2011年2011年ウィンブルドン選手権ジュニア女子ダブルスでは、ロシアのMayya Katsitadzeと組んでベスト4となった。2012年全仏オープンジュニア女子ダブルスでは、パラグアイのモントセラート・ゴンサレスと組んで準優勝した。2013年全仏オープンジュニア女子ダブルスでは、エクアドルのドメニカ・ゴンサレスと組んで2年連続で準優勝した。 2013年2013年2月には初開催されたブラジル・テニス・カップでは、女子シングルスにワイルドカードで出場してWTAツアーデビューした。2014年にプロ転向した。2015年2月のリオ・オープンでは女子シングルスにワイルドカードで出場し、準々決勝でサラ・エラニに敗れたもののベスト8となった。同年4月のクラロ・コルサニータス・カップでは女子ダブルスでパウラ・クリスティナ・ゴンサルベスとペアを組み、WTAツアーにおける初優勝を飾った。 2017年2017年のクラロ・コルサニータス・カップでは女子ダブルスでナディア・ポドロスカを組み、2年ぶり2回目の優勝を飾った。全仏オープンの女子シングルスでは予選3試合に勝利し、グランドスラムで初めて本戦に出場した。ウィンブルドン選手権の女子シングルスでは予選なしでグランドスラム本戦に出場し、2回戦でシモナ・ハレプに敗れた。9月の韓国オープンの女子シングルスではWTAツアーで初めて決勝に進出したが、決勝でエレナ・オスタペンコに敗れた。 2019年2019年7月のウインブルドン選手権の女子シングルスでは、1回戦で優勝経験者のガルビネ・ムグルサに勝利したが、2回戦でハリエット・ダートに敗れた。大会後にはドーピングテストで陽性反応が出たことで、国際テニス連盟から暫定的な出場停止処分が課された[5][6]。 2020年![]() 2020年2月、国際テニス連盟はハダッド・マイアが摂取したサプリメントが汚染されていたとする評定を下した[7]。約10か月の出場禁止によってWTAランキングは1342位まで落ち込んだ[8][9]。新型コロナウイルス感染症の世界的流行によって中止されたツアーも多く、ツアーへの復帰は9月にポルトガルで行われたITF大会となった[10]。 2021年2021年10月のBNPパリバ・オープンにはラッキールーザーとして出場し、3回戦で第1シードのカロリナ・プリスコバを倒すなどした結果、WTA1000トーナメントで4回戦に進出した[11]。 2022年2022年の全豪オープンの女子ダブルスではアンナ・ダニリナとペアを組み、決勝でバルボラ・クレイチコバとカテリナ・シニャコバのペアに敗れたが準優勝した。グランドスラムで決勝に進出したブラジル人女子テニス選手はマリア・ブエノとクラウディア・モンテイロに次いで3人目である。6月のノッティンガム・オープンでは女子シングルス・女子ダブルス揃って優勝した。WTAツアーシングルスにおいては初優勝であり、WTAツアーシングルスにおいて優勝した初のブラジル人女子選手となった。翌週のバーミンガム・クラシックでも女子シングルスで優勝し、グラスコートで2大会連続優勝を飾った。 10月のグアダラハラ・オープン・アクロンの女子ダブルスではアンナ・ダニリナと組んで準優勝し、WTAファイナルズ出場権を獲得した初のブラジル人女子選手となった。これらの結果、2022年のWTAアワードでは最も上達した選手賞を受賞した[12]。 2023年2023年4月のムチュア・マドリード・オープンの女子ダブルスではビクトリア・アザレンカと組み、決勝ではコリ・ガウフとジェシカ・ペグラのペアを破ったことで、WTA1000トーナメントにおける初優勝を飾った[13]。全仏オープンでは準決勝で第1シードのイガ・シフィオンテクに敗れたが[14]、大会後にはWTAランキングで初のトップ10入りを果たし、ブラジル人女子選手として初めてトップ10入りを果たした選手となった[15][2]。同年のWTAエリート・トロフィーではシングルス・ダブルスの双方に出場した。シングルスでは決勝で鄭欽文を破って優勝し、ダブルスではベロニカ・クデルメトバと組んでやはり優勝した[16]。 スポンサー契約2018年から2023年まではスペインのホマとウェアとシューズに関するスポンサー契約を結んでいた[17]。2024年からは日本のアシックスと契約を結んでいる[18]。2020年にはウィルソンとラケットに関するスポンサー契約を結んだ[19]。 WTAツアー決勝進出結果シングルス: 7回 (4勝3敗)
4大大会成績
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし. シングルス
ダブルス
脚注
外部リンク
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