ペーパー・トレイル: 真実の行方
『ペーパー・トレイル:真実の行方』(原題: Paper Trail)は、アメリカのラッパー、T.I.による6枚目のスタジオアルバム。アメリカで2008年9月30日にリリースされた。 解説アルバムは元々8月12日にリリースされる予定だった。タイトルである『ペーパー・トレイル(Paper Trail)』の名前の由来は、彼がデビューアルバム『アイム・シリアス』以来やめていた「歌詞の手書き」、つまり歌詞を紙に書くことを再開したことによる。 ゲストには、カニエ・ウェスト、アッシャー、リアーナ、ジョン・レジェンドなどがいる。また、プロデューサーには、デンジャ(マドンナなどをプロデュース経験あり)、カニエ・ウェスト(ジェイZなど)、DJトゥーンプ(ナズなど)、ドラマ・ボーイ(リュダクリスなど)などがいる。 収録曲シングル「ホワットエヴァー・ユー・ライク」は、ビルボードのHot100チャートで7週に渡り1位を記録し、ヒップホップ史に名を残す自身最大のヒット曲となった。プロモシングルとして「ノー・マター・ホワット」、3枚目、4枚目のシングルにそれぞれ「スウィング・ユア・ラグ」、「ホワット・アップ・ホワッツ・ハプニング」をリリースしており、また、両シングルもチャートで好成績を残している。また、「ノー・マター・ホワット」は、T.I.の逮捕による自宅監禁や、友達や家族の死による苦しみがテーマとなっており、メッセージ力のあるリリカルな曲として各ヒップホップ誌から高い評価を受けている。 ジェイ・Z、カニエ・ウェスト、リル・ウェインと豪華な顔ぶれが話題となった「スワッガー・ライク・アス」 (M.I.A. の曲のサンプリング) は、Billboard Hot 100で5位を記録した。 リアーナを客演に招いた「マイアヒ・ライフ」は、Billboard Hot 100で6週に渡り1位を記録するなど、「ホワットエヴァー・ユー・ライク」に並ぶ大ヒットを記録した。 「マイラブ」 (2006年) 以来の久々のタッグを組んだジャスティン・ティンバーレイクとの「デッド・アンド・ゴーン」は、Billboard Hot 100で2位を記録した。 セールス&チャートアメリカ、ビルボード誌によると、『ペーパー・トレイル』は発売から3日目で、約357,000枚売り上げ、US Billboard 200で首位を獲得した。アルバムの首位獲得は『King』(2006年)、『T.I. vs T.I.P.』(2007年)に続き、3作連続となった。同誌は10月15日に『ペーパー・トレイル』が2週目で約700,000枚売り上げたと発表した。 これまでにアメリカで200万枚以上、世界では350万枚を売り上げ、自身最大の売上を記録している。 また、日本のオリコン洋楽アルバムチャートで最高4位を記録した。 再リリース『ペーパー・トレイル』は、『ペーパー・トレイル: ケース・クローズド』(Paper Trail: Case Closed)として2009年の8月29日にイギリスのみでEPとして再リリースされた。再リリース版に追加されたのはオリジナル版に収録されてある3曲のシングルと、2曲の新曲である。そのうちの2曲、「リメンバー・ミー」と「ヘル・オブ・ア・ライフ」はシングルとしてリリースされた。ミュージックビデオも撮影されている。 曲一覧
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