ヨーロッパのオーティス・レディング
『ヨーロッパのオーティス・レディング』(原題:Live in Europe)は、オーティス・レディングが1967年に録音・発表した、キャリア初のライブ・アルバム[4]。 背景1967年3月17日から4月9日にかけて、レディングはスタックス/ヴォルト所属のアーティストのパッケージ・ツアー(他にカーラ・トーマス、エディ・フロイド、サム&デイヴ、ブッカー・T&ザ・MG's、マーキーズらが参加)でイギリス、フランス、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、オランダを回った[5]。本作は3月に行われた公演の録音とみなされているが、クレジットには詳細な録音年月日や公演地は記載されていない。なお、2008年にスタックスから発売されたライブ・アルバム『ライヴ・イン・ロンドン&パリ』には、1967年3月17日のロンドン公演と、同月21日のパリ公演の模様が収録されている[6]。 反響・評価アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200で32位に達し、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは8位を記録した[3]。イギリスでは1968年3月30日付の全英アルバムチャートで初登場35位となり[7]、最終的には14位を記録した[2]。また、本作からは「シェイク」がシングル・カットされ[8]、アメリカではBillboard Hot 100で47位・『ビルボード』のR&Bシングル・チャートで16位[3]、全英シングルチャートでは28位に達した[9]。 Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け、本作のバック・バンド(ブッカー・T&ザ・MG'sおよびホーン・セクション)に関して「彼の通常のツアー・バンドと比べて上品で歯切れが良く、このアルバムはある意味、理想的なオーティス・レディングのコンサートを収録している」「このレコードより1年前のパフォーマンスを収録しているが、発売は後になった『ウィスキー・ア・ゴーゴーのオーティス・レディング』と比べると、ライブの生々しい興奮には些か欠けている」と評している[4]。『ローリング・ストーン』誌が2003年に選出した「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」では474位にランク・インしたが[10]、後の改訂では選外となった。 収録曲
参加ミュージシャン
脚注
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