ワールドメイト
ワールドメイトは、深見東州(半田晴久)が創設した神道系新宗教の宗教法人。御親元素大御神(みおやもとすおおみかみ。別名⦿の神、スの神)などを祀る[3]。本部を静岡県伊豆の国市に置く。開祖は植松愛子、教祖は深見東州(半田晴久)[4]。深見の団体内の呼称は「リーダー」である[5]。かつては宗教団体だったが、2012年(平成24年)9月の野田内閣 (第2次改造)時の平野博文文部科学大臣から念願だった「宗教法人」の認証を得た[6][7][8]。 概要神道系の新宗教であり、若者をターゲットに、音楽や様々なエンターテイメント要素のある軽いノリと、神事での厳粛さの使い分け、教祖深見のエンターテイナーとしての魅力、1990年代の霊界ブームでの深見の著作の人気などで勢力を拡大した[9][10]。その一方、深見は著作において神社神道の世界を紹介しており[11]、神社参拝を重視し、特に伊勢神宮を奉じる[12]。神社参拝による開運ができると考えている[13]。教団において、植松愛子は「神の啓示の受け手」、深見東州は「神の仕組みの担い手」として仕組みを解明し、広める役目である[14]。 教団は「宗教団体としての、弱者救済の立場に立った、慈悲慈愛の実行」「人道的見地に立った、会員や社会への対応」「社会良識に基づく誠実な対応」を3大スローガンとし、組織運営の根幹に置くとしている[20]。沼田健哉は、「(教団は)神より神人合一の道とそれを成就するための神法がおろされたところであり、実在の神を掌握し、神を行じ神人合一の道を究めること」がスローガンであると述べている[21]。 宗教学者の島薗進によると、「個人参加型」「隔離型」「中間型」の新宗教3分類のうち、サークル感覚の「個人参加型」に属する[22]。脱俗的・出家的なあり方を否定し、社会生活の中で人格を磨く必要性を説いており、仕事(生業)や家庭生活との調和を重んじるとする[23]。組織への強い忠誠心を求めるというよりは[24]、常に明るく安定した心理状態を保つという「明るさ」の追求が強調されている[25]。 若者など現代人にアピールするため、人種・民俗・宗教の壁を超えるものとして、音楽芸術・福祉活動・スポーツを重視し、ブラインドゴルフの支援など、多様な活動が行われている[26][27]。 組織関連人物開祖植松愛子(旧名:橘カオル)は1934年に東京で生まれた[28]。母が彼女を身ごもった時に、観音菩薩が体内に入る夢を見たという[28]。少女の頃は霊感があったと言うが、しつけに厳しい上流階級の家庭でごく普通に育てられた[28]。結婚し、安定した家庭の主婦であったが、33歳の時に母が亡くなり、神の使いとして母の霊が夢枕に立ち、以降様々な神が夢に現れ、夢の導きで訪れた磐梯山の古い神社で神の実在を悟り、「神人合一の道の神法」が降ろされたという[28]。以降、家事育児を通して修行に励むようになり(生活修行)、一心不乱に家事をすると文字が浮かび、その意味を読み解きしばらくするとまた別の文字が浮かぶ、という修業が6,7年続き、1972年に⦿の神(スの神)が降りた。「女性を導け」「己の存在を、時期が来るまで外部に知らしめるな」という神託があり、のちに深見との出会いを予言されたという[28]。植松は神託を受け、家事や茶道・華道などのサークル、ケーキ教室を開き修行とした。これらは女性の学びの場であるが、植松は自身が大学に行っていないこともあり、女性が大学に行く必要はないと考えていた[28]。また、一時期世界真光文明教団の信者だったことがあり、親族に複数の幹部がいた[17]。植松はシャーマンであり審神者であり、こちらも神が憑依合体した存在で、前世は推古天皇ともされ[29]、会員からは「この世界でただ一人許された特別な使命を持った方」と呼ばれる[30]。 教祖(リーダー)本名は半田晴久[5]。深見東州(旧名:深見青山)は、1951年3月18日に兵庫県西宮市で生まれる[5]。父は荒んでおり家庭環境は悪く、幼い深見は母を助けてほしいと神仏に熱心に祈っていたという。宗教学者の沼田はこの時の経験が深見を宗教の道に進ませた大きな要因であると述べている[31]。救いを求めた母が信仰していた世界救世教に深見も幼少時から親しみ、高校入試前に正式に入信し熱心に活動した[32]。のちに大本の「お取次ぎ」で母の病が改善し、霊の実在や神霊による病気治療の可能性を確信するとともに大本にへ転向した。同志社大学に進学、大学生の頃から、他人の未来や心が透視できるという具体的な霊能力が現れたといい(深見は、在学中に六大神通力のうち天耳通力、他心通力、運命通力まで身に着け、25歳の時までに全てをマスターしたと称している)、学内外で知られるようになり大本の幹部出口京太郎に声をかけられ、友人と共に彼の指導を受けたという[31]。大本との関係は、大学を卒業してしばらくの間続いていた[31]。大学卒業後、1975年に大和ハウス工業に就職し営業マンになる。学生時代に大本の出口京太郎に諭された影響もあり、それまでの霊的側面中心の関心だけでなく、宗教のあるべき姿を知ろうと仕事の合間に宗教関連の読書に励み、大本と提携している銀座の道院紅卍字会で当代有数の知識人である事務局長の根本宏に師事して学び、全国から集まった霊能者・神霊家・超能力者たちと競い合い、多くの日本の重要人物との縁故を得た[33]。その後、道院紅卍字会で植松と出会う[34][35]。根本に学び深い宗教関係の知識を持っていた深見は、「なにも持たず、知らず、生活から出た神意のポイントしか指摘しない」植松に衝撃を受け、教えを乞うようになり、家族や宗教的な仲間たちと共に植松家とその周辺に引っ越し、深見は植松の元で家弟子として修行し直した[36]。1978年に深見は大和ハウス工業を退職した。その後、深見青山名義で著作の刊行を始める[15]。この時の仲間がのちに教団幹部となっている[36]。沼田健哉は深見をシャーマンであり審神者でもあると見做しており、シャーマンとしては脱魂と憑依の両方が見られると述べている[37]。深見の前世は聖徳太子であり、神が憑依合体した存在であるという[29]。深見は神道国際学会(International Shinto Foundation インターナショナル・シントウ・ファウンデーション)という日本文化・神道の研究紹介を行うNGOを設立して活動に深く関与しており、この組織は実質的にワールドメイトの財政援助で成り立っている[15]。ドイツの宗教学者インケン・プロールは、日本の新宗教の教団は、自分たちの主張を発信するために学術活動を支援することがあるが、その最も典型的な例だと述べている[38]。神道国際学会を通じて深見の活動を支持する神道関係者は少なくない[15]。全国の神社に多額の献金も行っている[11]。 歴史
沿革1984年、深見がコスモコアを設立し講演会活動を開始[5][42]。1985年、深見の著作『神界からの神通力』の出版にともない、会員数が増加し活動が活発化した[43]。1987年コスモメイトの通称使用[5]。1988年に 1994年4月にパワフルコスモメイトの通称使用[5]。1994年12月ワールドメイトに改称[43]。団体名の改称は、団体自身の器が大きくなるにつれ、さらなる救済力や普遍性を発揮する組織に生まれ変わるという意味があるという[44]。1995年に、橘カオルから植松愛子に、深見青山から東州に名を改める[5]。「皇大神社」として1995年までに宗教法人の申請をし[45]、「ワールドメイト」として2012年9月に宗教法人と認証される[41]。 1992年から分派活動が顕在化し、内紛、従業員・元従業員との間で労働問題が起こり、元幹部や職員、信者との間でいくつかの裁判が起こり、脱税の疑いでの強制調査があり、批判的な報道もなされた[46][47](脱税の疑い等については、2006年5月25日付東京高裁判決によりワールドメイト側が勝訴して嫌疑が晴れ、課税処分が取り消されている[48])。2000年に、深見とワールドメイトに関する記事が名誉棄損に当たるとして、ワールドメイトが雑誌「サイゾー」を提訴。以降、冬樹社、岩波書店、新潮社など、批判的な記事を書いた出版社を相次いで訴えている[15]。ワールドメイトの活動による被害を訴える声もあるとして、2002年に、ワールドメイトに批判的な弁護士が中心となり「ワールドメイト被害救済ネット」をたちあげている[15]。なお、沼田健哉は教団にとってマイナスの報道に関して、深見・橘に離反して解雇された元スタッフらによるアンチ活動の影響があるとも述べている[9]。 2024年時点で、日本に299か所の支部、アメリカ合衆国やイギリスなどの国に8か所の支部がある[49]。会員数は、2017年2月時点で7万7000人[50][注 1][51]、2019年1月時点で約8万2000人(公式サイト[52])。 教義ワールドメイトは天照大御神をはじめ八百万の神々を奉じ、神道系宗教団体を名乗るが、確固とした教義はないとされる[13]。深見の評伝(実質的に自伝)を書いた磯崎史郎は、「実在の神を掌握し、神を行じ、神人合一の道を極める」ことをワールドメイトの特色と定義している[23] 。「守護霊」と本人の「本霊」の合体を基礎とする「神人合一」[53]の追求をスローガンとする[54]。「弥勒の世」の五大項目 「神人合一」には5つの基準が関わることが橘カオルによって明らかにされた[53]。会員は社会生活の中で[23]、御魂磨きの日々を送ることを重要視している[44]。社会生活で生き抜いていくバイタリティー、エネルギーを、神なる御魂の輝きと捉え、「いのち」の輝きこそが「神なるもの」としている[23][55]。 深見の前世は聖徳太子であり、神名はスメラアサヒで、神界のピラミッドの頂点に立つ日之出大神[注 2]であり、国祖であり地球神霊界の神が憑依合体した存在であるという[29]。橘カオルはシャーマンであり審神者であり、神名をスメラアイスといい、木花咲耶姫であり、主神(スの神)の銀河系レベルの化身である白山菊理姫が主として憑依合体した存在であるとされ、前世は推古天皇ともされる[29]。沼田健哉は、深見は橘を自分より高く位置付けていると述べてる[56]。教団においては、大本の出口なおと出口王仁三郎になぞらえられている[57]。
系譜・研究ワールドメイトは世界救世教・大本・世界紅卍字会に由来しているとされる[65]。島薗進によれば、大本、世界救世教、真光の系譜をひいており[66][注 3]、新宗教のなかで「神道」ナショナリズムを代表する団体である[67]。戦前の神道ナショナリズムのさまざまな要素が見て取れるが、戦後に発展した新宗教とは異なる要素が組み込まれ、新しい神道的ナショナリズムを形成しているとして2つの特徴をあげている。一つ目は、「日本精神の優秀性」や「その結果としての世界の融和統一」が見られるが、日本の経済的、政治、文化意識が見られる一方で、政治力の低さという弱さの自覚が見られるという点である。二つ目は、日本人の精神的支柱は神道であるとしているが、「偏狭な日本絶対主義を好まず、日本精神の優秀性を包容性という点に見いだすという点」を挙げている。国学や国家神道よりは大本の路線に違いが、先に述べた偏狭を好まず日本精神を包容性に見いだす等の側面や、密教的、神仏習合な側面がより顕著であると評している。また、島薗は、教祖の深見は英語が得意で、キリスト教や仏教、儒教や中国の禅語録にもよく通じており、新しい要素が見いだされるとしている[67]。神社界や神道学会とも密な連携を持つ[68]。[69] 宗教学者の沼田健哉は、大本など教派神道の一派と見做すべきものと述べている[11]。沼田は、大本の出口なおが『おほもとしんゆ』で展開した内容と深見の若者をターゲットに軽いノリで提示された世界には、時代性とも言い切れない根源的な差があるように思われると述べており、 出口なお・出口王仁三郎より社会的に高い層の出身である橘と深見はごく最近まで剥奪体験に乏しく、中流階級が主流となった現代日本でも、大本教系というには民俗宗教の枠から大きく逸脱しているように見受けられる、と評している[70]。沼田は、深見が神道のみならず仏教など宗教全般に博識で、「仏教、儒教、道教、神道の要素外では大本教の教えと重なる部分が多いが、それに世界真光文明教団、(大本と提携していた)道院紅卍字会等の他の教団の教えと彼独自のものが付け加わっている」と評している[63]。また、伝統的なものと最先端のものの融合が見られ、ニューエイジと類似した面があると述べている[71]。 ジャーナリストの溝口敦は、大本の影響を指摘している[18]。 会員構成・収入源・訴求方法会員資格・役職ワールドメイトの一般会員は、セミナーなどに軽い気持ちで参加できるとされ、他の新宗教よりは結束は比較的緩やかであり、一見すると開かれた自由参加型の姿勢を打ち出しているが組織運営の緩さと責任の不明瞭性が内包されている[72]。宗教団体にありがちな布教の義務は課されておらず、研究者の沼田健哉は、個人参加型宗教の中でも拘束性の最も低い部類に位置づけている。ただし、ボランティア団体「タマガキ会」など一部には、組織的運営が見られ、一定の宗教的熱意を持つ会員層も確認される[72]。 構成員は正会員・準会員・法人青龍会などに分類されており、いずれも教団が発行する読み物や告知物を受け取ることができる[21]。創設者である磯崎史郎は「来るもの拒まず、去るもの追わず」との方針を掲げ、会員に対し行事への出席義務を課していないと主張している[23]。また、情報提供手段は多岐にわたり、郵送物やウェブサイト、カセットやDVDなどから自由に選択可能とされる[73][74]。 『毎日新聞』の特集「世紀末の神サマ」では、このような性質を「学園祭型新宗教」と評しており、大学サークルのように必要な時に必要な情報だけを摂取するという、選択的な関わり方が可能な構造となっている[23][24]。
秘法(呪術)セミナーや開運商法による収入源布教義務を課さない一方、教団運営に伴う収入源が秘法系セミナーに偏っている。1995年時点で沼田健哉が行った調査によれば、ワールドメイトは教義的学習よりも「秘法」とされる呪術的儀式や実践を重視する傾向が強かった[75]。創設者・深見東州は、多数の呪術的な技法を体得しているとされ、それには、魂を霊界へ導く「星ツアー」や、身体的・外見的変化をもたらすとされる「血液転換秘法」「神霊美容術」などが含まれている[76]。 これらのセミナーでは、神霊を憑依させた深見との問答が行われ、禅問答の形式に似せた形で信者の人格矯正が試みられることもあるという[77]。深見は霊能力を有すると主張し、病気・容姿・知能に関わる開運儀式や除霊など、多種多様な「秘法」が行われている[78]。 →「開運商法」も参照
弁護士の山口広は、こうした「秘法を用いた」と主張されるセミナーの料金が時に数十万〜数百万円に達することを問題視しており、消費者被害の観点から批判的立場を示している[79]。また、除霊儀式にも相応の費用が発生し、経済的負担が信仰と密接に結びついている点は否定できない[79]。 また、救霊師、九頭龍師、薬寿師などと呼ばれる役職者が存在し、これらは神的存在との媒介者として位置づけられるが、その資格取得には高額な研修参加が前提とされる[80]。 訴求・勧誘方法音楽・芸術・福祉活動・スポーツ若年層や一般大衆への訴求を図るため、教団は音楽・芸術・福祉活動、さらにはスポーツの分野に注力しているとされる。深見東州自身が音楽活動を行うほか、世界的バレリーナのマイヤ・プリセツカヤと共演するなど、芸術性を強調する取り組みが展開された[9]。宗教的儀式と芸能の融合は、外部からの注目を集めやすい戦略でもある。このような取り組みは一見して宗教の垣根を越える文化活動とも見なされるが、逆に言えば、教義の本質よりも演出や外形に依存していると分析できる。福祉活動や芸能イベントを通じて神格化された人物像を演出するスタイルは、宗教的な一体感よりもカリスマ性への依存を感じさせる側面もある[81]。 ユーモア(ギャグ)教祖の深見東州は、元来ユーモアやギャグにあふれた「ギャグ爆発の宗教家」であるとされ、本部や支部名にもギャグ混じりの名称を名付け、公式ウェブサイトや著書等でもギャグが連発することで関心を訴求している。これらのユーモアが重視されているのは、「深見の圧倒的な学識と博覧強記な知識に裏付けられた深い思想や教えがあるためでもある」と、教団は述べている[62]。 ワールドメイトによると、ユーモア(ギャグ)を発信する理由は、3つある。第一の理由は世界的宗教教祖と共に宗教間対話と協調の運動を推進するためには、宗教的見地や足跡が認められるのみでなく、楽しくて面白い人間性、すなわち“sense of humor”がないと評価されないためであるという。第二の理由は、神道を明るく楽しい宗教であり、神道にとって「派手でユニークで、ユーモラスで爆発的に盛り上がる祭り」を、最重要の要素であると捉えているためであるという。祭りとは、穢れを払い「ハレ」の状態に戻す儀式であると捉え、非日常を徹底追求し祭りの魅力を前面に出して意義を解説し実践している背景があるために、ギャグが爆発しているという。第三の理由は、宗教を「暗く真面目で深刻で近寄りがたい」とか、「閉鎖的で狂信的な儀式を行う」といったイメージを持っている日本人が一般的に多くいると批判しており、「無知から来る偏見」へのアンチテーゼのためであると語っている[62] 社会活動・事業によるイメージアップ訴求
カンボジア関連
1996年12月、カンボジアのプノンペンにワールドメイトの資金提供と同国政府の土地提供により、シアヌーク病院(24時間体制の無料救急病院)が建設される[94]。カンボジアでは20年近い内戦により医師や設備が不足しており、その現状に心を痛めた深見東州が、24時間無料診療の救急病院の建設を決意し設立に奔走した[95]。 2003年1月、ワールドメイトの支援で第二病棟を建設し、最新医療機器を導入し、病床や研修用大会議室の増設を行う。[96]。2004年11月、ワールドメイトの支援により第3病棟を建設。2005年の時点では、「24時間、無料、救急」の病院はカンボジアに乏しかった[97]。カンボジアトップ医療レベルと総合教育を行うセンターとして、エイズ・マラリアの撲滅や医療を進めている[98][99][100]。「ホープ・ワールドワイド(Hope Worldwide)」(世界75か国で慈善事業を展開するNGO組織)とともに、今日まで共同で運営に当たる[84]。
1970年代後半にクメール・ルージュによって虐殺された犠牲者の遺族に、義援金を渡している。カンボジアの平均的年収の半分にあたる金銭と米を、遺族本人に代表自らが手渡し、物心両面からの救済活動を行っている。遺族への義捐金は、傷つき、生きる望みを失いかけた人々を励ます大きなメッセージになるものと認識されている[101][102][103][104]。
カンボジアの学校がない貧しい地域の子供たちのために、小学校の校舎を20校建設したいというカンボジア王国首相フン・センの希望を受け、2005年から「フンセン小学校プロジェクト」を支援している[105]。
2012年3月から、カンボジアのバッタンバンで、「ワールドメイト・エマージェンシー・ホスピタル(ワールドメイト救急病院)」を運営している[106]。
イギリス関連英国国教会(元)カンタベリー卿ジョージ・ケアリーと協力し、宗教・言語・民族が複雑に絡み合う地域での青少年の正しい育成を目指し、2004年にエリザベス2世が開校した Lambeth Academy(Learning Trust)を支援した。2008年、「英国国教会聖職者のためのセントルークス病院」の白血病の子供達のための基金等を支援した[107]。
深見教祖や関係者による事業
宗教学者の沼田健哉は、以下の事業もワールドメイト教祖の深見が設立し、主宰する事業として挙げている。
政治家との関係・政治献金小沢一郎、亀井静香と親しい関係にあり、政治資金を献金している。 最初の献金としては、2010年12月1日に小沢の政治団体「小沢一郎政経研究会」の政治資金パーティー券を100万円分を購入したことである。小沢一郎と深見東州の関係が永田町で話題になったのは2011年1月からであった。2010年末から突然、小沢が神社や仏閣参りをしだし際には、「親しくしている深見氏に勧められたからではないか」と指摘された。ワールドメイトは、教祖の深見と親しい亀井静香と国民新党の政治資金団体にも3千万円を献金している[114]。 年間2千万円以上の大口献金をした企業や団体は2011年の17個から2012年5月時点で7個にまで激減したのにも関わらず、ワールドメイトは1位の日本自動車工業会、2位のトヨタ自動車、3位の日本電機工業会、4位の日本鉄鋼連盟といった日本を代表する企業や団体に次いだ5位であった [114]。 2025年3月のワールドメイト教祖である深見東州の誕生日を祝う「第25回深見東州バースディ個展 宇宙に遊ぶ、能楽師のような個展と展示会!!」に参加した現職国会議員は立憲民主党所属の議員が過半数を占め、政党別内訳は、自由民主党1人、立憲民主党6人、れいわ新選組1人、無所属2人である。
教祖誕生日に祝花送付者(元国会議員):亀井静香(元国民新党)、高村正彦(自民党)、下村博文(自民党)、西村眞悟(祖国再生同盟)、木内孝胤(小沢グループ。日本維新の会)、舛添要一(元都知事、元新党改革)、川島智太郎(立憲民主党)、石川知裕(小沢一郎の元私設秘書。立憲民主党)、樋高剛(小沢グループ。立憲民主党)、石関貴史(旧民進党)、大西宏幸(自民党)、谷川とむ(自民党)。[115]。 脚注注釈
出典
参考文献
関連書籍
外部リンク |
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