中内靖
中内靖(なかうち やすし、1963年(昭和38年)10月23日[1] - )は、日本のロボット研究者。慶應義塾大学博士(工学)[2]。防衛大学校を経て筑波大学大学院システム情報工学研究科教授[9]。2024年4月より、筑波大学副学長(産学連携担当)・国際産学連携本部長。専門はヒューマンインタフェース、ロボティクス、空間知能化技術。見守り・監視システムやIoTデバイス、環境モニタリングシステム「スマートワトソン君」、水中ドローンなどを手掛ける[10][11][12][13]。代表取締役として株式会社空間知能化研究所を起業し、社名変更した株式会社FullDepthでは取締役会長を務める[11][14]。「Future Convenience Store Contest」の創設にも携わり、組織委員会の副委員長を務め、自身の研究室からも出場している[3][15]。「Sensing Solution Ideathon Hackathon」を実行委員長として創設。 来歴・人物1988年、慶應義塾大学理工学部電気工学科を卒業[6]。安西祐一郎のもとで研究に取り組み[2][3]、1993年大学院計算機科学専攻で博士課程を修了。博士(工学)の学位を取得する[2]。同年、防衛大学校機械工学教室助手に就任し、翌年講師に昇進。制御工学を専門とする森泰親のもとで自律移動ロボットの研究に取り組む[1]。1998年から1999年には、カーネギーメロン大学で客員研究員を務める[9] 2003年、筑波大学に異動。調理支援[16]や各種モニタリング機器の開発に取り組む[注釈 1]。ランドセルにGPS、カメラ、加速度センサーを搭載した「安心ランドセル」を開発[17][18]。また、高齢者向けに薬の飲み間違いを防ぐシステムを開発[19][20]。 2011年、日本ロボット学会でフェローに認定。つくばチャレンジ委員会でも委員に加わる[21]。また、2014年から2015年度にかけて、計測自動制御学会でシステムインテグレーション部門長を務める[8]。つくば市で実証試験を行った環境モニタリングシステム「スマートワトソン君」の共同開発にも携わり[10]、服薬の指導や支援を行うインテリジェント・コップやシステムの開発を行う[13][22]。 2014年、「株式会社空間知能化」を代表取締役として起業。後に取締役会長に就任[11][23](現在の代表取締役は吉賀智司[11][24])。同社は2016年にスカパーJSATと連携し、水中ドローンによる海中事業者向けの事業を展開[23][25]。2018年には「株式会社FullDepth」に社名変更し[14][26]、内閣府の「オープンイノベーションチャレンジ2017」に認定[27][28][注釈 2]。2018年6月に水中ドローンサービスを開始し、深海1,000メートルへの到達を実現[30][31]。 首都大学東京の和田一義とともに2016年より「Future Convenience Store Contest」を企画し、組織委員会の副委員長を務める[3][32]。このコンテストは後に「World Robot Summit」に組み込まれ、2017年に開催された「Future Convenience Store Callenge」には中内研究室も出場。マニピュレータ付きの移動ロボットタイプと異なり、中内研究室は唯一、棚が可動するタイプに挑戦した[15][33]。 「Sensing Solution Ideathon Hackathon」を実行委員長として創設。 2024年4月より、筑波大学副学長(産学連携担当)・国際産学連携本部長。 社会的活動(学術団体)[6] (ロボット競技会) 学位論文
著書(分担執筆)
学会誌解説
知的財産(登録特許)
(出願特許)
脚注注釈出典
参考文献
外部リンク
(研究者情報)
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