兄に愛されすぎて困ってます
『兄に愛されすぎて困ってます』(あににあいされすぎてこまってます)は、夜神里奈による日本の少女漫画作品。小学館の雑誌『Sho-Comi』で2015年14号から2018年8号まで連載された。2017年には実写化されている[1]。略称は「兄こま」[2]。 表現手法ストーリー本作は主人公せとかとその兄はるかが互いに血のつながりがないことを知っていることから物語が始まる[3]。 作者である夜神は単行本1巻のコメント欄の中で「ハッピーエンドにするためには結末で血のつながりがないことを明かす展開にするしかなかったため、兄妹=禁断にしたくなかった」と述べており、連載終了後のナタリーとのインタビューの中でも「そのような要素をすべて冒頭に詰め込んだ分、様々な展開を描ける」と述べ、「日常の場面から始まり、緊張した雰囲気になる中で、様々な展開が巻き起こる」点から映画『ダイ・ハード』にたとえている[3]。 また、本作はストーリー展開の速さも特徴としており、夜神は上記の理由に加え、掲載誌のSho-Comiが月2回刊行であることを理由としている[3]。 キャラクター造形夜神は連載終了後のインタビューの中で、「キャラクターを多数登場させたことによりストーリーに広がりがうまれ、それを最後まで描き切れてよかった」と振り返っている[3]。 せとかの実兄を登場させることは連載初期から考えられており、当初は高嶺にその役割を割り振ろうとしたが没となり、最終的には単行本10巻から登場した矢高北斗にその役割が割り振られた[3]。 このキャラクターの名前は実写映画版の登場人物と同姓同名であり、同じ名前で正反対の性質を持つキャラクターを持ったら面白いという夜神の考えにより、逆輸入という形で取り入れられた[3]。 実写映画版における北斗はコミカルな教育実習生というキャラクターとして完成していたため、原作における北斗はシリアスで儚げな人物として描かれた[3]。 また、千夏は遊び人という設定を反映させるため、乳首の部分にははるかのそれよりも濃い色のトーンが貼られた[4]。 あらすじせとかは、不器用ながらも優しい兄はるかと幸せな日々を送っていた。ある日、せとかが海外への修学旅行に行くことが決まりパスポート申請のために戸籍謄本の準備を親に頼んだところ、せとかが養子であることが判明した。その翌日、せとかがクラスメイトの鈴木と一緒にバスに乗っていたところ、自転車に乗ったはるかがやってきて、バスに蹴りを入れた。それ以来、はるかとせとかの関係は変化していった。 登場人物
書誌情報
テレビドラマ
2017年4月13日(12日深夜)から5月11日(10日深夜)まで、日本テレビで放送された[1]。全5回。 映画公開に先駆けて連続ドラマ版が放送された。映画と同じキャスト・スタッフによって、映画のストーリーの裏エピソードが描かれる[1]。 キャスト (テレビドラマ)
スタッフ (テレビドラマ)
ネット局
放送日程
関連商品映像ソフト販売元はVAP
VRテレビドラマと連動したオリジナルVR作品「兄に愛されすぎて困ってます VR」がdTVにて配信された[7]。キスやハグなどのシーンを、主人公せとかの視点で疑似体験できる[7]。ドラマの各話からチョイスされ、VR作品はドラマの各話放送終了後に配信される[7]。映画との連動したオリジナルVR作品の配信も行われた[7]。
映画
橘はるか役の片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)は本作が映画初出演[9]。 スタッフ (映画)
キャスト (映画)
ムービーコミック2017年4月1日よりdTVにて順次配信開始[7]。主題歌は映画・テレビドラマと同様にGENERATIONS from EXILE TRIBEの「空」。 キャスト (ムービーコミック)脚注
外部リンク
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