八幡町 (岐阜県)
八幡町(はちまんちょう)は、かつて岐阜県郡上郡にあった町である。2004年(平成16年)3月1日に郡上郡の7町村が合併して郡上市が発足し、八幡町は廃止された。 郡上八幡(ぐじょうはちまん)と呼ばれることが多い。古くから郡上郡の政治・商業などの中心地として栄え、郡上市となってからは郡上市役所や岐阜県の出先機関が置かれている。 地理![]() 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。 飛騨高地の南部に位置する。長良川が町域を北から南に貫流しており、市街地の標高は約200mで、町の東西の山地から支流が流れ込む。集落は長良川とその支流沿いに形成されており、長良川と支流の吉田川の合流点付近が市街地である。 町域には南東に突き出た部分があり、小那比川の流域に属する。これも長良川水系ではあるが、合流地点は下流の関市にあり、八幡町内では分水嶺で他地域と隔てられている。また、鬼谷川及び貢間川は木曽川水系である。 隣接していた自治体歴史年表
行政議員定数は12。
教育高等学校中学校小学校廃校
経済産業山間に位置するが、20世紀後期には吉田川と長良川に沿って工場が立地して、工業が盛んになった。農業では米、肉牛、花が作られた。
交通![]() 鉄道道路山間を縫う道路が交差する位置にあり、四方に国道が整備されており便は良い。東海北陸自動車道が南北に通り、国道156号がほぼ同じ経路を走る。国道256号が東西に走り、北東方向に国道472号が通っている。 高速道路 一般国道 主要地方道 一般県道 その他
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事郡上おどり郡上おどりは、毎年7月中旬から9月上旬まで延べ32夜にわたって開催される盆踊り。踊りは10種類あり、寺社の境内・一般の道路・街角の広場など、会場を移しながら開催される。特にお盆の時期(8月13 - 16日)に明け方まで夜通し踊り続ける『盂蘭盆会(徹夜踊り)』が有名。踊りは一般参加も可能。およそ400余年の歴史あり、日本三大盆踊りの一つ。1973年国の選択無形民俗文化財に選択され、1996年に重要無形民俗文化財に指定された。 水の町近世以降、伝統的水利用施設による山水や井水、河川等の利用が行われてきた[1]。まず、河川や谷川の自然の流れや河川から引込んだ水路を利用した洗い場があり、「カワド」「洗い場」「水屋」などと呼ばれる[1]。カワドは野菜の泥落とし、洗濯のすすぎ、夏の打ち水、積雪の処理(消雪)などに利用されている[1]。このほか水路に板(セギ板)を落とし込んだ小規模の洗い場である「セギ」や、水路から水を引き込んですぐに水路に戻す「エイ箱」「エ箱」などがある[1]。北町にみられる「セギ」は各戸の前の水路に溝が切られており、使用時にはセギ板を溝に落とし込んで水位を上げて洗い物などを行い、使用後はセギ板を抜いて水位を元に戻しておくもので、共同の洗い場ではなく各戸が随時使用できる個別の洗い場である[1]。 また、山水を引き込んで段階的に使用する水受け用具を「水舟(みずぶね)」、それに上屋が付いたものを「水屋」といい、湧水を地面に埋められた水舟に引き込んで使用する施設を「清水(しみず)」という[1]。水舟は2~3段になっている水槽で、上段は飲み水、中段はすすぎ水、下段は洗い水などに利用されている[1]。カワドや水舟を紹介するものに大和ハウスのテレビCM、共創共生シリーズ「郡上八幡」篇がある。 1996年に水の郷百選に認定された。また、1996年に日本の音風景100選として「吉田川の川遊び」が選定された。
その他の名所![]() ![]() ![]()
出身有名人出典関連項目
外部リンク |
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