名水百選![]() 名水百選(めいすいひゃくせん)とは、1985年(昭和60年)3月に環境庁(現・環境省)が選定した、全国各地で「名水」として故事来歴のある100の湧水・河川(用水)、地下水等である。 概要「名水」の選定条件として、「保全状況が良好」で「地域住民等による保全活動がある」ことを必須とし、「規模」「故事来歴」「希少性、特異性、著名度等」が勘案された。この条件は合田健を座長とした学識経験者らで構成される名水百選調査検討会が定めた。湖沼は選定の対象としなかった[1]。選定候補は各都道府県による推薦で合計784件に上った[1]。 2008年(平成20年)6月、環境省は新たに「平成の名水百選」を選定した。これと区別して従来の名水百選を「昭和の名水百選」と呼ぶことがある。両者に重複はなく、合わせて200選となる。 なお、「名水百選」も「平成の名水百選」も飲用に適することを条件としておらず、飲用する場合は自治体の情報を確認するよう注意喚起されている[2]。後述する「『名水百選』選抜総選挙」の「おいしさがすばらしい『名水』部門」では飲料水を対象とした投票結果であり、浄化前の原水を対象としたものではない[3]。 名水百選一覧「名水百選」選抜総選挙2016年(平成27年)、環境省は「名水百選」選定30周年を記念して「名水百選」と「平成の名水百選」と対象として、「観光地」「景観」「秘境地」「おいしさ」の4部門でインターネットの人気投票により「『名水百選』選抜総選挙」を実施し[5]、同年3月に各部門トップ5を発表した[6][7]。 エントリーは参加希望を申し出た自治体による立候補制とし、投票は専用サイトからのインターネット投票ですべての国民が投票可能とした。 投票結果
名水サミット名水百選の所在する市町村自治体が連携して1985年(昭和60年)8月に設立された「全国水環境保全市町村連絡協議会」[8]が毎年1回[注釈 2][注釈 3]、水環境の保全などを議論する名水サミットを開催している[1]。 近年では、一連のイベント全体を名水サミットと呼び、前半の部を全国水環境保全市町村連絡協議会全国大会、後半の講演やパネルディスカッションの部を名水シンポジウムとしている[9]。初期は「名水サミット」の名称は使用していなかった[10][11][12]。また、「名水サミット」の名称を「名水シンポジウム」に代わる名称として使用していた時期があった[13]。 第1回は1985年(昭和60年)に岐阜県郡上郡八幡町(現在の岐阜県郡上市)で開催された[1]。2016年(平成28年)は恵利原の水穴(天の岩戸)のある三重県志摩市の伊勢志摩ロイヤルホテルで10月7日に開催された[14]。 脚注注釈出典
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