切手のないおくりもの
「切手のないおくりもの」(きってのないおくりもの)は、チューリップの財津和夫が作詞・作曲した日本のポピュラーソング。 概要1977年に、NHKの音楽番組『歌はともだち』で発表された[1]。同番組ではペギー葉山、南沙織、あべ静江、森山良子や他の出演者によって歌われた[1]。 歌詞やメロディが母親や小学生の間で人気を集め、ピーク時にはNHKに1日1万通もの楽譜を要望する葉書が殺到するなど、大きな反響を呼んだ[1]。同年、ボニージャックスを皮切りに、ペギー葉山、田中星児など、数社の競作でシングルレコードが発売された[1]。 好評ぶりから1978年6月に、歌番組『みんなのうた』で放送され、またも大きな反響があった[2]。1982年10月と、1996年6月に2回リメイクされている。カバー盤を含むレコードなどの総売上が100万枚を超える大ヒットとなった[2]。 作詞・作曲者の財津和夫によると、この曲はアメリカのポピュラーソング「ユー・アー・マイ・サンシャイン」のような曲を、と依頼されて製作したという[3]。 みんなのうた放送版![]() オリジナル版1978年6月に登場。うたは、財津和夫とチューリップ(チューリップは演奏とバックコーラスを担当)。16ミリ実写映像を使用し、財津和夫本人が出演。モノラル音源。放送では、1・2・4・5番を歌っている。3バージョンの内、このバージョンがNHKに現存していなかったが、2011年9月23日放送の『みんなのうたフェスティバル』で「『みんなのうた』発掘プロジェクト」により放送された。その後、DVDの第2弾にこのバージョンが映像特典として収録され、2012年3月19日深夜(3月20日未明)の『みんなのうた発掘スペシャル』でも放送された。 リメイク版1982年10月に登場。うたは財津和夫の完全ソロになり、こちらも16ミリ実写映像で財津和夫本人が出演しており、歌詞も1・2・4・5番を使用しているが、最後に1番を歌っている。映像はオリジナル版同様実写で、東京の「浅草寺」を主な舞台とし、一部に国鉄(当時)宗谷本線に当時所在した「芦川駅」(2001年7月1日廃駅)が登場する。ちなみにDVDに収録されているのは、このバージョンである。2013年8月17日・9月21日に『みんなのうたリクエスト』で再放送された。 再リメイク版1996年6月に登場。うたは財津和夫のソロで、アレンジも1982年10月と同じだが、間奏と最後に女性コーラスがついているのが特徴。映像は古川タクによるセルアニメ。この音源がCD化されている。2013年4月20日と5月18日には『みんなのうたリクエスト』で再放送された。 発売した歌手
その他手話ソングとしても知られている。 2008年12月31日に行われた第59回NHK紅白歌合戦では、大橋のぞみの独唱のあと全員で合唱してオープニングを飾り、テーマである「歌の力 ひとの絆(きずな)」を印象付ける演出が行われた。2018年12月31日の第69回では、キッズソングコーナーで、財津に縁の深い松田聖子が1フレーズ歌唱した。2024年12月31日の第75回ではオープニングに使用し、曲に合わせて歌手が入場した。 2011年、奥浩哉によるSFマンガを映画化した「GANTZ」では、劇中で田中星児が歌ったバージョンが挿入歌として使用された。若き日の田中星児をモチーフにした怪人「田中星人」が持っているラジカセから流れる歌という設定であった。 2016年、WANIMAが歌ったバージョンがカーセンサーのコマーシャルソングとして使用された[4]。 Jリーグ・柏レイソルのサポーターが試合中に歌うチャント(応援歌)の原曲としても知られる。レイソルの本拠地である柏市から中継した『NHKのど自慢』2015年12月6日放送分では、レイソルのサポーターが出場してこの曲を歌唱[5]、ゲストの香取慎吾(当時SMAP)とのトークでこの曲とレイソルについて語る一幕があった。 JR西日本の企業CM曲「一人ひとりの思いを、届けたい編」(2016年制作)として使用されている。歌手は、小池光子(ビューティフルハミングバード)。 2023年6月 サントリーのCM「#素晴らしい過去になろう 愛鳥活動 50周年」篇で使用。歌手は稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾[6]。 脚注
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