北総鉄道7500形電車
北総鉄道7500形電車(ほくそうてつどう7500がたでんしゃ)は、2006年(平成18年)2月20日に営業運転を開始した[1]北総鉄道の通勤形電車。 本項では、2013年(平成25年)3月1日に営業運転を開始した、千葉ニュータウン鉄道が保有し、北総鉄道が管理する9200形電車(9200がたでんしゃ)についても紹介する[2][3] 。 概要北総鉄道7500形北総鉄道7500形は老朽化が進行した7000形を置き換える目的で製造された。北総鉄道の親会社である京成電鉄が保有する3000形(2代)に準じた、日本車輌製造が開発したステンレス鋼ブロック構体を用いた18m級3扉構造の「京成グループ標準車体」を採用し[1]、主要機器や内装についても京成3000形(2代)と同一仕様とした[1]。なお、京成本体を除いた京成グループ内での採用は新京成電鉄のN800形(2005年)に続き2例目。 外装はステンレスの地色を生かした無塗装仕様とし、北総鉄道のイメージカラーである「北総ブルー」と「北総ライトブルー」のラインを配している[1]。また、両先頭車側面の帯には航空機のウイングをイメージしたスリットデザインを配する[1]が、これは北総鉄道と線路を共同使用する京成成田空港線(成田スカイアクセス)の開業により、同線と共用することとなった北総線が東京国際空港(羽田空港第1・第2ターミナル駅・羽田空港第3ターミナル駅)と成田国際空港(空港第2ビル駅・成田空港駅)の双方を結ぶという意味が込められている。また、前面および側面の各部には日本車輌製造がデザインを担当した「HOK'SO」ロゴが貼付された。 車内はロングシート仕様で、片持ち式座席・座席間に設置されたスタンションポール・座席端部の大型袖仕切り・客用扉付近床部の黄色着色などの仕様は京成3000形(2代)に準じている。 2019年度より、全編成の車内案内表示装置が、京成3000形の一部編成に導入されている17インチLCDへと変更された他、車内への防犯カメラの設置が行われた。 北総7500形は2005年(平成17年)度に8両編成2本(16両)が製造され、2006年(平成18年)度は8両編成1本(8両)を導入、計24両が在籍する。 千葉ニュータウン鉄道9200形
千葉ニュータウン鉄道が保有している9200形は、老朽化が進行した同社保有の9000形を置き換える目的で、2013年(平成25年)度に8両編成1本(8両)が日本車輌製造で製造され、2013年(平成25年)3月1日に営業運用を開始した[2][3]。 北総7500形との差異は、ラインカラーが9100形と同色の水色と黄色となっているほか、当初より行き先表示器にフルカラーLEDを用いている点、客用扉上部に設置される車内案内表示器をLED表示パネル式から京成3050形と同様の15インチ液晶ディスプレイ式に変更し、客用扉内側の開口部先端に黄色の縦帯を配しバリアフリーを強化した点が挙げられる。ただし、現在では、7500形の行き先表示・車内が9200形と同等に更新されているので、このような差異はなくなっている。なお、9000形や9100形などと異なり、外観に「北総鉄道」の表示は入っておらず、「K'SEI GROUP」ロゴのみが入っている。 また、当形式には京成3050形と同様の自動放送装置が装備され、車掌のボタン操作によりマナー啓発放送(優先席案内など)を流すことができる。 主要機器東洋電機製造製のIGBT素子によるVVVFインバータ制御を採用し、集電装置はシングルアーム式パンタグラフとした。 制動装置は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキを採用し、京成3000形(2代)の4次車以降において実装された純電気ブレーキ機能を備える。 その他、北総鉄道が保有する車両としては初の集中式冷房装置を採用した。なお、千葉ニュータウン鉄道の所有車両では、9000形ですでに採用されている。 編成編成は京成3000形(2代)と同様に、京浜急行電鉄の車両規定のため、電動車(M)を先頭に配したMT比6M2Tの8両編成で、M1車には主回路機器(VVVFインバータ制御装置)を、M2C車には電動空気圧縮機、蓄電池(中間M2車にも搭載)等を、付随車(T)には補助電源装置を搭載する[1]。また浦賀寄り3両目の-6は弱冷房車としている。9200番台は千葉ニュータウン鉄道所有であることを示す。
脚注参考文献
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